福島被災動物レスキュー(NPO法人SORAアニマルシェルター)

東日本大震災等で行き場を失ってしまった動物達の保護活動をしています。
「世界一楽しいシェルターにしよう」を合言葉に…。

20キロ圏内への給餌活動に同行しました。

2013年09月13日 | 活動報告

こんにちは。

いつもご支援いただきありがとうございます。

今年の1月からSORAシェルター常駐スタッフをさせて頂いている高畑といいます。少しずつ僕の方からもSORAの近況や活動報告、ご支援いただいた様子などブログを通して皆様にお伝えしていこうと思います。どうぞ宜しくお願いします。

                      

今回は8月下旬に福島第一原発20キロ圏内への給餌活動に同行させて頂いた様子をお伝えします。今現在も取り残された動物達に給餌を行っている団体や個人の方がいます。依頼されたお宅や、犬、猫を見かけた場所に定期的にフードを置いていき、その日によりますが捕獲器もセットします。

写真は依頼のあった農家のお宅の様子です。そのご家族の娘さんから給餌、及び捜索の依頼でした。猫を飼っていたそうです。形跡はあるのですが今回は見かけることはありませんでした。

袋のままたくさん置いておきます。前回置いたものはきれいに無くなっていました。

震災当初は呼んだら来るような犬、猫もいましたが、今現在は人の気配がすると姿を現さない子達ばかりなので捕獲も容易ではありません。この日もだいぶ暑かったせいか、日中はあまり動物達を見かけなかったです。

次に向かったお宅ではこのような捜索依頼の張り紙が貼ってありました。

 

お家のなかには中身が綺麗になくなった器がたくさんありました。

犬、猫以外にもタヌキやネズミなどの小動物もおそらく食べていると思われます。

ここにはウェットタイプも置いてきました。

近くの住宅街です、地震の影響で建物、地面が崩れています。

 

 

人の出入りも無いため草も生えたい放題です。お宅の中には殺鼠剤が撒かれていました。ネズミに家が荒らされるため各家庭に配布されたようです。

次に向かった先は牛舎です。

当初は牛の遺体が数多くあったそうなのですが、いま現在は片付けられていました。

ここにもフードをたくさん置いてきました。

 

ただ今も生きている牛が道路や民家の庭先を徘徊しています。家の玄関前にも牛の糞が落ちていました。

次に向かった先は津波の被害が大きかった地域です。瓦礫はある程度整理され道路は走れるようになっています。瓦礫の隙間にも猫が住みついている場所があり、ここにもフードを置いてきました。

ある一角にはお供え物やお花がたむけてある場所がありました。

住宅街だったそうですが、今はただただ雑草の生えた土地になってしまっています。

 

本日は10ヵ所前後回れました。ご紹介できたのはほんのごく一部ですが、今もこうして危険な地域での給餌、保護活動を続けてくださっている方達がいます震災当初から定期的にずっと継続されてきたそうです。今回は僕を含めて4人で行きましたが内3人は女性の方でした。危険をかえりみないたくましさと、動物に対する優しさ、愛情をとても強く感じました。同行させて頂きありがとうございました。

福島にはまだまだこういった状況が続いています。いつになったら終わるのか、いつまで続くのか分からない状況が続いています。SORAにもこの夏、2頭のわんこが増えました。それぞれ震災以降は避難先で一緒に過ごせていた飼い主さん方なのですが、まだまだ落ち着くことなく状況は変化しており、SORAで預かる事になりました。動物たちを通して被災された飼い主さん達の一刻も早く安定した生活が送れる手助けになれればと思います。

 夏も終わりこれからまた、厳しい冬がやってきますが、わんこ、にゃんこ達には幸せいっぱい過ごしてもらいたいと思います。引き続き精一杯努めてまいりますので今後とも応援の程宜しくお願い申し上げます。

 

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