(※映画『エスパイ』と『スキャナーズ』についてネタばれ☆があります。一応ご注意くださいm(_ _)m)
まさかの、需要なさげ映画2本の話の続きですww
さて、今回は『エスパイ』に続き『スキャナーズ』!!
まあ、タイトル見ただけだとこう思いますよね。「スーパーでバーコードスキャンする人たちのことかな?」なんて(笑)。
いいえ、スキャナーズとはエスパーのことなのです。主人公のキャメロン・ベイルは、絶え間なく人の心の話し声が聴こえてくることから苦しみ……あるおばはんふたりから、「あの変な人、あなたのこと見てるわよ」、「やっだあ。気持ち悪い~!!」、「あなたに気があるんじゃない?」、「いやよお。あんな気味の悪い男~!!」みたいに聞こえよがしに言われたことで頭に来、「誰がてめえみたいなババア相手にするかよ!!気があるアピールするとしたら、もっと若いギャルにするぜ!!」とばかり、ブッ殺してしまいます。
そうなのです。これがキャメロンがエスパーとしての能力に目覚めるきっかけでした……その後、ルース博士に見出され、エフェメロールという薬により、超能力をコントロール出切るようになってくるキャメロンでしたが、彼と同じ超能力を持つ仲間はみな、より強い超能力者である、ダリル・レヴォックという男や彼の一味に殺されてしまい。。。
このダリル・レヴォックという悪役(エスパイにおけるウルロフと、役どころ的に似てると思う^^;)みたいに見える男もまた、キャメロンと同じくかつては超能力を持っていることで苦しんでおり、人の心の声で頭の中が溢れ返るため、頭の真ん中のところに自分で穴を開けようとしてみたりと、精神病院に入院していた時の映像が残っており……その映像を博士より見せられたキャメロンは、ダリルを自分とまったく同じ苦しみによって悩んでいる同胞のように感じた模様。
レヴォックは、現在いるスキャナーたちを次々殺していきますが、彼はエフェメロールという薬を造り出しているコンセック社に内通者がおり、そこではある計画が実行に移されていました。キャメロンは、次々殺されていった超能力者の生き残りであるキムとそのあたりの謎を探りますが、彼らが最終的に行き着いた恐ろしい真実。そ・れ・は、妊婦たちにエフェメロールを注射し、生まれてくる子供を超能力者にして、超人類社会を築くということが――どうやらダリル・レヴォックが目指していたことらしく(このあたりも、『エスパイ』のウルロフと目的一緒な気がする^^;)。
ええと、このあたりのミステリーの解明的なところとかは結構いいというか面白いと思うものの……まあ、多くの方がストーリー的になんか暗くて地道でパッとしない――みたいな印象を抱くかもしれません。そして最後のラスボス戦である、キャメロンVSダリルの超能力戦
いえ、1981年の映画ですので……表現的にはある意味爆笑してしまう感じですらあるかもれない。でも、自分的にはそういうところも含めて☆4つ作品でした。前半のダルい(?)展開含めて、すべてが好きな作品でもありますそれは『エスパイ』も一緒で、その時代にしかない懐かしい雰囲気が刻印されているということもそうだし、今は超能力の表現に関しては、もっとスタイリッシュな感じで撮れてしまえるんだろうなとも思う。
今は、『映像化不可能!!』みたいな作品がほとんどないんじゃないかなっていうくらい、どんな映像も撮影できるほど技術的なものは本当に凄いと思うんだけど……ほんのたまに、こうした昔の作品見ると「大切な何かをオレたちは失っちまった気がするのはなんでなんだろう」みたいな気持ちにすらさせられます。自分的にそれはただのノスタルジーとかじゃないなという気がする。撮影技術的なことじゃなくて、昔の映画のほうが時々「本物という以上に本物」みたいに感じるのはなんでなんだろうなあと思ったり。。。
『エスパイ』も『スキャナーズ』も、見る人選ぶ映画と思うので、「面白いから見てみてね!」とは決して言えないんだけれど、それでも自分的にはすごく面白かったです。好き!!
それではまた~!!