
(※「機動戦士ガンダムSEED」に関してネタばれ☆があります。一応念のため、ご注意くださいませm(_ _)m)
今ごろになって、ガンダムSEEDにハマってしまいました(*//艸//)♡
いえ、わたし間違いなく世代じゃないんですよ(笑)。
よくガンダムSEEDでガンダムにハマった世代の方のことを「種世代」って言ったりするじゃないですか。んで、かなり昔にそうした種世代の方とネットで話していた時……「わたし種世代なんで、その前のガンダムとかよく知らないんですよ。でも友達に∀ガンダム薦められて見たら、めっちゃ面白くて」みたいに聞いたことがあって。わたしもガンダムはシリーズ全部見てるわけでもなく、見てないもののほうが多かったりはするんですよね。それで、大体放映されてたのが土曜の午後五時半くらいで、たまたまつけたらやってたので見た――ことは、それぞれのシリーズ時々あったりするものの、結局あれだけ壮大なお話なため、途中からポツポツ☆1~2話見た程度じゃ話の意味とかよくわかんないというか(^^;)
わたし、シードも面白いって聞いてたので、デスティニー含め、2~3回は放映時に見た記憶がありますそれで、ストーリーについてはよくわからないながら、アスランとカガリちゃんの関係性が好きだったので、「何故ふたりがそうなったか」の展開が知りたいとは思ったものの……今回見るまでそれきりになってました(笑)。というのも、その前に見た時に前後のストーリーの意味がよくわからなかったこともあり、「そんなに面白くもないかな
」と思い込んでしまったというのがあり
そもそもガンダムって大体五十話とかあるうち、続きの気になる面白い回もあるものの、結構面白くなるまで時間かかったりとか、「このあたりはちょっと退屈だなあ
」と感じたりなど、わたし的に「う~ん
」みたいになることがあるようになって以来、見ないようになっていたわけです(そうした意味で∀ですら、わたしにとっては面白いとまでは思えない話だったんですよね、実は
)。
と、ところが……今回ちょっとしたきっかけによってガンダムSEED見たところ、めっちゃ面白かった!!最初、「途中から中だるみっぽい回があっても、そこ越えて我慢して見れるかな
」とかって、ちょっとだけ心配してました。でも、最初の第1話から最終話までブッちぎりで面白かったのです
「馬鹿ッ、バカっ、のーしてわたしはこんなに面白いのに、今まで見てなかったのよーうっうっ!!
」とかなり本気で思ったくらい。
いえ、たぶんわたしよーちえんとか、小学生くらいの時に初代ガンダムの再放送とか見て「ガンダム面白い、シャア格好いい!!」みたいになってた世代で(歳がバレますなあ・笑)、その後中学生くらいの頃ですかね。ZガンダムやZZの再放送を見てた……といった感じと思います。なので、この頃見ていて十代のわたしが「ガンダム面白いっ!!
」みたいになってたのは、実は軍内部における人間関係がどったらこたらなど、細かい設定はさっぱりわかっておらず、宇宙を舞台にガンダムといったモビルスーツが動きまわるのが「超格好いいっ!!
」といった感じで興奮して見る――みたいな、何かそうした見方と思います。
ところがその後、兄が再びこのあたりのガンダムをレンタルしてきて(ビデオなのよ・笑)、横で時々解説してくれたりして、「はー、なるほろ~。そうした深い意味が……」ということが多少なりわかり、兄と一緒にガンプラ作ったりしつつ、「ガンダム、ふっけえ~!!
」みたいに思っていたような記憶があります(ちなみにわたしが今まで作ったことのあるガンプラはララァのエルメスとハマーンさまのキュベレイのみです^^;)。
でもその後さらに年月が経つと見方がやはり変わってきまして、「う゛~ん。このへんとか、ちょっとなあ。宇宙の壮大な時間軸の中で戦争してるんだから、その中の歴史のほんの一コマとか、そうしたことはわかるんだけども……」とか、なんていうのでしょう。「アニメにも大人の事情ってものがあるんだね!
」くらいのことがわかる歳ともなってくると、宇宙をモビルスーツが駆ける姿だけ見て興奮のあまり鼻血は流せなくなってくるとでも申しましょうか。残念ながらそうした世代ともなり、ガンダムも見なくなっていってしまったわけです(なんかカワイソウ、わたし
)。
そんで、前置き長くて恐縮&恥かしいのですが(汗)、ガンダムSEED見て、もしかしたらわたし、本当の意味で初めてガンダムを「超面白いっ!!」と思った可能性すらあるかもしれません。いえ、その前までに積み重ねてきたガンダムシリーズの歴史がありきでSEEDがあるんでしょうし、わたしが知らないだけで、わたしの見てないシリーズの中にもブッちぎりで面白いガンダムが他にもあるのかもしれません。でも、SEEDって、わたしがその前まで感じていたガンダム見たあとちょっと欲求不満になるあの感じが実は一切なかったんですよ(^^;)
これはそれがいいとか悪いといった話ではなく、なんていうかとにかく、「ここがこうなって、あそこがああなって、必要最低限のエピソードのみによってまとめたとすればもっとこう……」とかなんとか、ようするに一切考える必要がなかったわけです。「そうそう!わたしは一度でいいからこーゆーガンダムを見たかった!!
」という理想がすべて叶えられているというか、とにかく一視聴者的に強いカタルシスを覚えて見終わることの出来た、わたしにとって初めてのガンダムだったと思います
この頃になると、いわゆるメカものというか、ロボットものはみんな絵のほうもめっちゃキレイで、それでいてたま~に「中身があまりないような?」みたいなものに出会ったりすると、結構その落差に愕然とするものがあったり……なんでって、ここまで技術的にスゴイもの見せられても、脚本のほうが「なんかあまり
」な感じだと、この部分がかけ離れていればいるほどスタッフさんは完成したあとのものを見てどう思うんだろう
とか、つい思ったりしちゃうわけです。まあ、余計なお世話ですけど。でも、シードは脚本がすごすぎたので、書かれてるの誰なんだろうって気になって調べたら、監督さんの奥さまで、すでに亡くなっておられる……ということだったんですよね
っていうかわたし、サイバーフォーミュラめっちゃ見てたよ!とか思ったりもしましたが、それはさておきガンダムSEED。今デスティニーの頭のほう見てますが、とりあえずSEEDのみの感想ということでいくと、フレイと主人公キラの関係性に震えましたしかもいい意味ではなく、どっちかっていうと悪い意味で(^^;)いえ、例によって(?)ガンダムになんて乗りたくもないのに乗らざるをえなくなったキラくんですが、この関係性、めっちゃ新しくないですか?
他の一般的なアニメ作品でも、十代の少年が戦争を通して成長していく系のものって、こんなに早くすぐ性のことまで出てこない気がする。しかもフレイは最初、同じ仲間内でいえばサイのことのほうが好きだったわけですよね。ところが、父親が婚約者として決めていたらしいサイよりもキラのことを選ぶ。それも純粋に恋してるといったような理由ではなく、「自分よりカワイソウなキラのことを慰めることで自らを慰める」といったような、「ハァ?一体なんだ、この女
」という理由によって(^^;)
まあ、このあたりのフレイの複雑な心理が小説等ではどう描写されてるかもわかりませぬが、なんにしてもとにかく、見てる側としては女性も男性もフレイに対しては大体のところ一致して「ハァ?一体なんだ、このクソ女」みたいに感じるのではないでしょうか。なのでわたし、フレイって最後どうなるのかなって思ってました。フレイみたいな女性はゴキブリみたいに死なずに生き残りそうだし、たぶん最後はキラと「ありがとう、ごめんね」的に互いに言って宙港のどっかで別れるとか、そんな感じかな
……とかぼんやり思ってたところ、死にましたねえ。いやはや、びっくりです
とにかくわたし的にはキラにそのことで変な傷が残らなかったことにほっとした&フレイのことでわたしが唯一評価するのはつらいことの続いたキラにせめても体のみ提供(?)することによって、キラが一時的にせよ安らぎというか慰めみたいなものを得たっていうそのことだけですかね(でもこんなに早く童貞卒業シーンみたいのがあっさり描かれるとは思わなかった^^;)
とにかくなんにしても、ガンダムSEEDは何故こんなに面白いのか、わたし的にはストーリーが予定調和と無縁だったことが理由のひとつとして大きかったと思います今デスティニーの頭のほう見てるわたしとしては、カップルとしてはカガリとアスランが(時に行き違いがあったにせよ)うまくいってれば他のことはどーでもよろしい……といったところがあるとはいえ、ラクスの評価が今後上がってくるのかどうかはデスティニーの展開次第やもしれませぬ('ω')。いえ、キラには幸せになって欲しいので相手はラクスでいいのでしょうが、最初はラクスがアスランの婚約者として出てくるのは自分的にちょっと驚きでした
OPなどを見ていても、ラクス
キラ、カガリ
アスランといったように恋愛的なカップルラインは決まってるらしいとわかるため、自分的にそこに異存はないのです。ただ、最初はアスランがラクスの横でしゃぼん玉みたいの吹いてるのに、途中からそれがキラに変わるのを見て――ラクスに軽くララァ的要素を見てとったという、ただそんだけの話だったり(^^;)
さて、ファンの方誰にとっても推しキャラの多かろうSEEDですが(笑)、わたしもやっぱりザラ隊の全員が好きでしたニコルが死んでしまったのは残念でしたが(号泣☆
)、最初から彼は死ぬだろうなとは一応予想していて。やっぱり、四人が四人とも生き残るというのはなかなか考えにくいことなわけで、わたしはディアッカも死にそうだな……とか、なんとなく思ってました。でも、イザークには死んで欲しくないんだよな~、でも富野監督のガンダムだったらイザークも最後あたりで死にそうだよな~なんて思ってたら、犠牲になったのは二コルだけだったという
しかも富野監督のガンダムの場合、「長い宇宙の歴史ではそんなこともある。というか、個人の死など戦争という大きな流れの中では云々……」といった中での雑な死に方(これはいい意味と悪い意味の両方で)だった可能性さえあるわけで……ニコルの死は決して無駄ではないという、シード全体の中でも屈指の名シーンを残して二コルは死んだ。「アスラン、逃げ……バキッ」という場面は、演出含め完璧かつ最高のシーンだったと思う。ディアッカがその後地球軍側に降伏したことは、自分的には全然アリ☆だったし、捕虜になったあとディアッカどーすんのかなと思っていたら――トールを殺されたミリアリアとの交流を通して、彼もまた少しずつ変わっていく。
イザークはわたし、デスノのメロたんを銀髪にしたっぽいところがすごく好きなのですが、二コルが死んだ時、あんなに激昂するとは思いませんでした「なんでアイツがこんなところで死ななきゃならないッ!!」なんという胸アツ展開!!でもその時、わたしの頭の中にあったのは……。。。
~ちきう軍のアークエンジェルはなぜか足付きと呼ばれてるよ~
イザーク:「クソっ!!脚付きめっ」
ディアッカ:「あれ?足付きじゃなくてイザークの中では脚付きなのか?」
二コル:「それ、なんかわかるなあ。天使のようなお嬢さん、素敵なおみ足にハイヒールなどいかがですか?なーんて、ぼくも時々思っちゃうくらいだし」
イザーク:「そうなんだ。その上にドレスを着た彼女をエスコート……そして宮廷のパーティは宴もたけなわ、だがその時には♪ぼーんぼーんと時計が十二時を打ち……」
二コル:「どうしたのです、おぜうさん。まだいいじゃありませんか……あっ、僕から逃げて一体どこへっ。と思ったら靴を片方残していった彼女は何者だったのだらう……」
ディアッカ:「おまえら、一体どっからそんな話になるんだよ。しかもそれでいったら足付きを攻撃してるオレたちはどう考えても継母&意地悪シスターズサイドじゃねえか」
イザーク:「フッ。ディアッカ、おまえわかってないな。俺たちが足付きを沈めるってことは……つまりは彼女の服を脱がせ、ハイヒールもそこらへんにぽいして自分のものにするってことなんだぜ」
二コル:「わかるよ、イザークっ!!それこそまさにオペラの世界だ。高まりゆく破局の曲調の最中、ふたりは肉体は滅びても魂は永遠に結ばれるんだよっ!!」
(互いに意外なところで気が合うと発見した二コルとイザーク。ふたりは恋バナでもする少女のように話が盛り上がる☆)
ディアッカ:「なあ、アスラン。おまえ、あいつらの言ってることわかるか?」
アスラン:「ようするにアークエンジェルを女性として擬人化してるってことだろ?それはさておき、ザラ隊はもう終わりだ」
――その後もイザークと二コルが「僕の用があるのはシンデレラ、君の身分などではなく、美しいドレスの中身だ」、「二コル、おまえ意外に言うなあ
」、「僕だってそろそろお年ごろですもーん!
」などと乙女な会話をするのを聞き、自分の率いる隊員の資質を疑問に感じるアスランなのでした。。。
なんつーことはどーでもよく、それがどんな設定のものであれ、敵・味方に分かれて戦ってるといった設定の場合――アニメでも漫画でも面白いものは大抵敵サイドのキャラも魅力的なのが王道んで、「♪シャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャアッ!!」に激似なあの方、ラウ・ル・クルーゼ隊長がいらっしゃるわけですが、まさかわたし、その正体がクローンとは思っておりませんでしたよ
いえ、ムウ・ラ・フラガ氏となんらかの因縁があるらしい……といったことは、割と最初から示唆されていた気がするものの――てっきりわたし、その昔マリュー・ラミアスを巡ってなんかがあった……的に想像していたところ、ここが全然関係ありませんでした。んで、ムウさんが「親父……」とか呼びだしたもので、「そんな歳とも思えんけども、フレイも「パパ」とか言って面影重ねてたしなあ
」とか思っていたらば、ムウのパパのクローン人間だったわけです
まあ、このあたり、デスティニーのほうでも設定引き継がれてるみたいなので、最終的にどうなるのかよくわかりません。なのでこれ以上言及しませんが、とにかくわたし的にシリーズ通してなんらかのシャアを思わせる人物が結構登場することから……ガンダムってシャア人気に大きく支えられたところのある作品なんだろうなあ、なんて再確認した次第であります(^^;)
マリューとムウも恋人として結ばれたのは良かった気がするものの、それが最後に悲劇的な別れともなり……ナタル・バジルールがマリューの副官のような形で最初から存在するのも、わたし自身はてっきりマリューが途中で犠牲的な死を迎えるなどして、ナタルがその遺志を引き継ぐ――みたいになるのかなあ、とかぼんやり思ってたところ、ここもまるきり予想通りではなく、ナタルは真面目な素晴らしい軍人さんなのに、ある意味それであればこそ、本当に悲惨とも言える死を迎えた女性だった気がします
ナタルのことを拳銃で撃ちまくったアズラエルですが、「こーゆー人がいるから戦争とか終わんねーんだろうなあ」といった、彼は典型的な人物のひとりで。彼に薬によって操られていたとも言える敵ガンダム要員であるオルガとクロトとシャニ。「う゛~ん。二流のヤラれキャラ臭すごいけど、この子たちのことはこの子たちでなんか好きなんだよなあ
」とか思っていたところ、思っていた以上に長生きしてキラやアスランたちを苦しめた一方、やっぱり最後は死んでしまいましたねえ
なんにしても、48話あるうち、捨て回という言い方はなんですが(富野ガンダムにおいては捨て回らしきものが時々あるとわたしは思っている)、そうした無駄なシーンが1シーンたりとてない、わたし的に最高面白すぎガンダムでした、シードって。しかも今見てる途中のデスティニーがさらに輪をかけてすごく面白い久しぶりに「もっと早くに見とけば良かったーっ!!
」みたいにもなりましたが、去年公開されたらしい最新作も面白いんだろうなあ、きっと。。。
長くなりましたが、蓄積された萌えを少しばかり吐きだせて、わたし的には幸せの極みであります♪
それではまた~!!