日本の左傾化を憂うブログ

各ニュースを読み解き、政治の動きを解説します。

総理襲撃事件に対するテロ報道から見える日本メディアの無責任っぷり!”犯行動機”を重視し犯人を擁護する報道に世界からも警鐘

2023-05-10 17:03:29 | 日記

■2023年4月15日選挙期間中に岸田総理への襲撃事件が発生!

 

【詳しい一部始終】岸田首相の到着から容疑者取り押さえまで | NHK

【NHK】15日午前、和歌山市の雑賀崎漁港で、岸田総理大臣が選挙の応援に訪れていたところ演説の直前に爆発音がしました。岸田総理大臣…

NHKニュース

 


15日午前、和歌山市の雑賀崎漁港で、岸田総理大臣が選挙の応援に訪れていたところ演説の直前に爆発音がしました。岸田総理大臣は現場から避難してけがはなく、会場付近にいた人にもけがはないということです。
警察は、威力業務妨害の疑いで容疑者をその場で逮捕し、兵庫県川西市に住む木村隆二容疑者(24)と発表しました。警察の調べに対し黙秘していますが、「弁護士が来てから話します」などと供述しているということです。
引用元:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230415/k10014039521000.html

 

岸田首相に投げられた爆発物でけが人、70歳漁師の背中に破片か

【読売新聞】 和歌山市の 雑賀崎 ( さいかざき ) 漁港で15日、衆院補選の応援演説前の岸田首相が筒状の爆発物を投げ込まれた事件で、演説会場にいた漁師の男性(70)...

読売新聞オンライン

 

 

16日午前に取材に応じた男性によると、威力業務妨害容疑で逮捕された無職木村隆二容疑者(24)(兵庫県川西市)が警察官らに取り押さえられているのを見ていた際、背後で爆発音が鳴り、背中に衝撃を感じた。帰宅後に確認すると、擦り傷があり、血が出ていたという。警察には当時着ていた服を提出し、状況を説明している。

男性は「大きな痛みはないが、子どもに当たっていたらと思うと恐ろしい。容疑者がなぜこんなことをしたのか分からず、憤りを感じる」と話した。
引用元:https://www.yomiuri.co.jp/national/20230416-OYT1T50064/



ネットでは2022年の安倍元総理襲撃事件を思い出させると言う人もいた







▼日常を恐怖に叩き落すテロ襲撃……しかし日本メディアは犯人の”人柄”を重視し、”犯行動機”の背景ばかり報道


 

「母想いの青年はコロナで変わった…」首相襲撃の“爆弾男”木村隆二容疑者(24)がギターとガーデニングの日々で謀った“暗殺へのカウントダウン”「将来の夢は発明家とパティシエ」 | 文春オンライン

まだ記憶に新しい昨年7月に起きた安倍晋三元首相が演説中に凶弾に倒れた事件。それに続く、悪夢が再び現実のものとなる寸前だった――。4月15日、和歌山市雑賀崎の漁港の特設...

文春オンライン

 


近隣住民らによると、木村容疑者は川西市内のマンションで育った。そして2008年に、そこから1キロ離れた現在暮らしている一戸建てに父、母、兄、姉と共に移り住んできた。自宅は区画整備がしっかりとなされたニュータウンに位置し、ガレージと庭付きの小ぎれいな一軒家だ。一見するとテロ事件を起こす容疑者が暮らす自宅とは到底イメージが結びつかない
引用元:https://bunshun.jp/articles/-/62198







 

「あいつ調子乗ってるよな」岸田首相襲撃の木村隆二容疑者(24)がうけた“些細なイジメ”「少しヤカラな父には“グズグズするな”と大声で叱られ…」 | 文春オンライン

安倍晋三元首相が銃撃されて死亡した事件から1年と経たぬ間に、遊説中の政治家を狙ったテロ事件が再び起きてしまった。和歌山市雑賀崎の漁港の特設会場で、岸田文雄首相(65...

文春オンライン

 

 生い立ち話がひと段落付けば、今度は政治への関心に高い好青年というイメージを先行させ、
「不満を持たれる政治が悪い」と言わんばかりの世論誘導

 

岸田首相襲撃犯・木村隆二容疑者、孤独の中でのめり込んだ政治の世界 「自民党支持者」の祖父は戸惑い

 元総理が銃撃で命を落としてから1年も経たず、今度は現職総理が爆弾で襲われるという事件が起きた。いったい何が犯人を凶行に駆り立てたのか。「皆さんにご迷惑かけてよ、...

NEWSポストセブン

 


 木村容疑者がのめり込んでいったのが政治の世界だった。容疑者は昨年9月、地元で開かれた市会議員の市政報告会に参加し、来場していた大串正樹・衆院議員に「市議選に出たいが、被選挙権が25歳だから出られないのは憲法違反だ」と訴えたという。

 孫の政治思考など知るよしもなかった和歌山に住む祖父は、戸惑うばかりだ。和歌山は二階俊博・元幹事長を筆頭とする自民党王国として知られており、祖父自身も自民党支持者。岸田首相のことを「応援している」と言う。
引用元:https://www.news-postseven.com/archives/20230424_1863064.html?DETAIL


ネットでは『同じように社会に不満を持つ人間の中から模倣犯が現れかねない』と危惧する声が多く上がっている






視聴者の好奇心を煽ろうとする一方で、自分たちの報道が後の社会に及ぼす影響にはまったく配慮しようとしない日本のメディア。


▼日本メディアのテロ報道に世界も警鐘を鳴らす



(※以下、DeepL翻訳による訳文)
日本の政治家への暴行事件が1年間に2件発生したことは、ある傾向を示唆している。加害者のメッセージを増幅させることは避けなければならない
(中略)
マスコミはこれ(※容疑者の主張)を苦々しい妄想と認識し、安倍首相の殺害をめぐるセキュリティの不備に焦点を当てるのではなく、山上氏に異様に同情的な報道をし、教会に対する彼の主張を取り上げることさえした。数ヶ月間、日本のトップページとテレビ番組は、与党である自民党と統一教会の関係でもちきりだった。
引用元:https://www.bloomberg.com/opinion/articles/2023-04-16/kishida-attack-should-serve-as-a-warning-to-us-all?leadSource=uverify%20wall

私たち(※メディア)は、テロリストのメッセージを増幅させること、ましてや彼らの行動を正当化するような動きを助長することに注意を払う必要がある。山上氏は、日本の銃刀法だけが原因で大量殺人を犯すことができたわけではありません。しかし、彼の自作した初歩的な3Dプリント銃は、それでも彼のメッセージを伝えることができました。日本だけでなく、世界の著名な政治家への攻撃も、他国で起きた銃乱射事件の伝染が始まっているかもしれない。
岸田首相がその最初の犠牲者でなかったのは、運が良かっただけである。いつまでも続くとは限らない。
引用元:https://www.bloomberg.com/opinion/articles/2023-04-16/kishida-attack-should-serve-as-a-warning-to-us-all?leadSource=uverify%20wall&in_source=embedded-checkout-banner

 

▼海外では報道の影響に配慮したガイドラインが”自発的に”整えられつつある


ニュージーランド:「犯人の名を出さない」無名のまま、テロリストはテロリストとして葬る

 

ニュージーランド首相、銃撃犯の名前は今後一切口にしないと誓う  - BBCニュース

約100人が死傷したニュージーランド・クライストチャーチのモスク(イスラム教礼拝所)銃撃事件を受けて、ジャシンダ・アーダーン首相は19日、銃撃犯の名前を今後一切口にし...

BBCニュース

 

 

ニュージーランドで2019年3月,イスラム教の礼拝所が襲撃され51人が死亡した事件をめぐり,殺人罪などに問われている被告が,過激思想を宣伝する場にすべく裁判を利用するおそれがあるとして,同国の公共放送RNZ(Radio New Zealand)の呼びかけで5つの主要メディアが5月1日,裁判の報道を自主的に制限する異例のガイドラインに合意した。
引用元:https://www.bbc.com/japanese/47623236

ガイドラインは,
▽白人至上主義やテロ思想を積極的に支持する発言に加え,
▽被告が自らの主義主張を綴った文書に関する報道を制限する,
▽被告やその支持者らによる仲間内のジェスチャーなどは一切報道しない,

など7項目からなり,RNZのほか,政府出資のテレビ局TVNZ,商業放送MediaWorks,ラジオ・新聞大手NZME,デジタルメディアStuffが合意した。RNZのポール・トンプソンCEOは「主要メディアが団結し,責任を持って報道にあたる」と述べ,連携の意義を強調した。
引用元:https://www.bbc.com/japanese/47623236


フランス:『テロリストの英雄化を防ぐべき』とメディアが”自主的に”変わりつつある


「なぜテロ容疑者をスーパースターにするのか」
 86人が犠牲となったトラック暴走テロから4日後の7月18日、フランスの男子高校生(18)が署名サイトに思いをつづり、メディアに対してテロリストの人物像を拡散しないよう呼びかける署名活動を始めた。

 ニースのテロでは、事件を実行したとされるチュニジア人のモハメド・ラフエジブフレル容疑者=治安当局が射殺=を巡り、犯行に使われたトラックの前で笑顔を見せる写真や趣味のサルサを踊る写真が報道された。昨年11月のパリ同時多発テロの後にも、容疑者らが笑顔で武器や過激派組織の旗を掲げる写真が繰り返しメディアに出た。
引用元:https://mainichi.jp/articles/20161017/org/00m/030/008000c

 

日本のメディアにもテロ報道に関するガイドラインを作るべきという声があがっている


〇報道記事を目立つように配置しないこと、また報道を過度に繰り返さないこと
〇センセーショナルに表現する言葉、よくある普通のこととみなす言葉を使わないこと、前向きな問題解決策の一つであるかのように紹介しないこと
〇手段について明確に表現しないこと
〇発生した現場や場所の詳細を伝えないこと
〇センセーショナルな見出しを使わないこと
〇写真、ビデオ映像、デジタルメディアへのリンクなどは用いないこと
これは、ある事象に関する報道機関向けガイドラインの中で「やってはいけないこと(Don’ts)」として挙げられた6項目です。メディアの影響力の大きさを考え、模倣する人が出ないよう、誰もが知る国際機関が作成しました。
すでにピンと来ている方もいらっしゃるでしょう。これは、自殺対策で世界保健機関(WHO)が公表したメディア向け文書の冒頭に記されている、「すぐわかる手引き(クイック・レファレンス)」から筆者が抜粋しました。
それぞれの文言に「自殺」という言葉が付いていますが、これを「テロ」と置き換えても十分に通用する内容であると思います。
引用元:https://www.zakzak.co.jp/article/20230426-L7WFVX7YZZNWJK5SJDGIZR6HZE/





■昨年の安倍元総理銃撃事件の報道時も散々批判されたにも関わらず全く成長しない日本メディア

世界に衝撃を与えた安倍元総理の死
圧倒的な人気を誇った元総理が背後から銃で狙われるという
ショッキングなテロ行為は、国内外にショックを与えた。



▼朝日新聞「(銃撃犯の主張は)本人なりの一貫性は保てている」( ゚Д゚)ハァ?





――山上容疑者は、2019年10月の初投稿以来、昨年6月末までに1363件のツイートをしていました。
「ご覧いただいている図は、出現する頻度が多い単語ほど、大きく表示されるようになっています。
単純な恨みつらみを書き連ねているというよりは、社会情勢や様々な問題について考えている印象です。
19年は、映画「ジョーカー」や女性問題に絡めるなどした「インセル」(不本意な独身者、いわゆる「非モテ」)についての書き込みが多い。
引用元:https://digital.asahi.com/articles/ASR177WBJR17PTIL00Y.html

「ツイートの中に旧統一教会、安倍さんのワードが出てくる。事件直前に知人に宛てた手紙の内容を踏まえて推論すれば、安倍元首相を狙うことが、どのような結果をもたらすか意識して、本人なりに計画を立て犯行に及んだことが読みとれるのではないか。これらの文章に、論理が大きく破綻(はたん)したところも見られない。当然、犯行を実行した認知は偏り、ゆがんでいるわけですが、本人なりの一貫性は保てていると言えるんじゃないでしょうか」

(中略)

これらの投稿を見ると、単に妄想や感情にまかせて犯行に及んだものとは考えにくい。国や政治、世界に対して興味関心もあり、自分の意見を述べることができる人、時代の情勢に敏感で、問題意識が高い人ではないかと思われます
引用元:https://digital.asahi.com/articles/ASR177WBJR17PTIL00Y.html





▼メディアの報道によって煽られた「犯人賞賛」の感情


 

山上徹也容疑者に現金「支援」計100万円超も 送金者のひとりが「めざまし8」に語ったコト

安倍晋三・元首相を殺害した山上徹也容疑者(42歳)は、13日(2023年1月)までに殺人などの罪で起訴されることになるが、170日間の鑑定留置の間に、大阪拘置所には100万円を...

J-CAST テレビウォッチ

 


安倍晋三・元首相を殺害した山上徹也容疑者(42歳)は、13日(2023年1月)までに殺人などの罪で起訴されることになるが、170日間の鑑定留置の間に、大阪拘置所には100万円を超える現金や菓子、衣料品などの『支援』があったという。
けさ11日の「めざまし8」は、現金を送ったという男性に取材して伝えた。
男性は去年10月中旬に送金し、先月も7000円を送ったと話す。「ちょっと個人的には同情せざるを得ない部分があって、それで支援させていただきました」。旧統一教会ではないが、男性は宗教3世で、両親や祖父母が数百万円を超える献金をする被害を受けていて、山上容疑者に「共感せざるを得ない。殺人という法に触れたことはよくないかなと思いますけど......」という。
SNSには山上容疑者を英雄視する投稿も目立つ。「山上容疑者はテロリストではなく、韓国統一教会から日本を救った英雄だよ」「やったことは正しかった」というような内容だ。投稿した男性は「めざまし8」に「山上容疑者が英雄なのは、たくさんの宗教被害者を救ったからです」と語っている。
引用元:https://www.j-cast.com/tv/2023/01/11453920.html?p=all



山上容疑者を支持する声が出る理由を聞けば、「日本は昔から仇討ちの物語を好むから」と話す。

凶悪犯罪者に惹かれてしまう現象を「ハイブリストフィリア(犯罪性愛)」という。過去にも、オウム真理教(当時)の上祐史浩氏のファンである「上祐ギャル」や、リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件の犯人、市橋達也のファン女性が話題になった。
そして今、“山上徹也好き”を公言する女性が登場している。
「芸能人を好きになるのと同じで、山上徹也さんも“推し”の仲間入り。今後は刑務所に同じ思いの女性と差し入れや手紙を送ろうと考えています」
今では各種メディアで山上徹也に関する情報が毎日のように入ってくる。それが彼女たちの妄想を掻き立て、山上徹也という存在の“キャラクター性”が膨らみ、気づけば夢中になっているという。
引用元:https://nikkan-spa.jp/1857120/4

 





メディアの無責任な報道により、一部の感情が不必要に煽られているのは確実だ。日本のメディアは今一度、自らの報道姿勢を省みるべきではないか。
海外ではテロ報道の在り方をメディア自身がガイドラインを整え、変化しつつある。日本メディアはもはや報道の在り方から世界に遅れていると言ってもいい。




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