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ならおうは穏やかに語る

Fly Fishingを中心に難しい話からヨタ話まで支離滅裂な雑文。
(09/08/23カウンターを付けました。)

プラスチックレンズのコーティング剥がれ

2009-01-29 22:30:56 | Weblog
確かに眼鏡屋では湯に漬けないでくださいと言われた。
体温が36℃と言うことを考えるとそれほど高温でもない。どうも熱膨張率の違いで剥離しやすいそうだ。ということで、プラスチックレンズの原料メーカーの知り合いに(冗談交じりに)なんとかせいよと言ったところ、対策はできつつあるとのこと。

ところで、軽いが薄いプラスチックレンズは屈折率がガラス(1.5)よりも高い1.7程度を呈する。しかも比重1.46という硫黄含有系のプラスチックが開発されている。
こういう材料は通常二重結合が多いので黄色がかって見えるのだが、知り合いによると補色色素を入れているとのこと。

そして、反射防止コーティング。
蒸着薄膜だろう。波長550nmの干渉が最低になる様に数層のSiO2とMgO等の薄膜を重ねている。蒸着だから付きが悪いのかもしれない。スパッタだと密着性はあがるが・・・膜厚制御に欠けるのかもしれないね。

さて、反射防止コーティングの剥離防止の材料面からの技術は・・・
レンズ加工後の表面処理でしょう。
・プラズマアッシング
・コロナ放電処理
・濃硫酸処理
いずれもナノポーラスを表面に作る処理ですね。
あとは、バッファ層となる無機有機ハイブリッド層(シリコーン樹脂)のコートとか、主骨格にSiを入れるとかでしょうか。

ま、二年でレンズがぼろぼろになるのは許せませんな。


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