直接噴射と過給器の相性

BM/BR型LEGACYに採用された直接噴射エンジンについてちょっと考えてみた。
1995年頃三菱がGDIでリーンバーンで超燃費仕様を唱っていた。結局このリーンバーンが曲者で、いつの間にか廃れていき、ポート噴射が優位になっていた。
しかし、最近は直接噴射が見直されている。
例えばVWのダウンサイジングコンセプトエンジンでは1.4Lターボだ。これは直接噴射と過給器でなんとかやっている。
今回、過給型直接噴射エンジンについて、そのメリットを考えてみた。

直接噴射のメリットは圧縮時の混合気の断熱膨張に依る加熱による異常燃焼を防ぐ事にある。
図にも記しているが、混合気を圧縮するから異常燃焼を生じるのであり、空気を圧縮しても燃料が無いと異常燃焼を発生しない。
そして圧縮途中に燃料を霧状に噴射する音により、吸入空気の温度がガソリンンの気化熱に奪われて低下する。
よって過給エンジンの圧縮費を上げる事ができる。