ならおうは穏やかに語る

Fly Fishingを中心に難しい話からヨタ話まで支離滅裂な雑文。
(09/08/23カウンターを付けました。)

ついに杉坂氏もブービートラップを・・・

2013-01-15 20:13:08 | 釣り
シンキングラインで底を這わせ、浮力のあるフライで底からちょいと浮かすという釣り方がある。
色んな名称があるが、元々はブービートラップという釣り方だ。ちょっとずつ方法が異なるのでまとめてみた。

Booby trapとは「間抜け(Booby)の罠(Trap)」というゲリラ戦術だ。
テーブルに果物とかを置き、罠(爆弾)を仕込んでおく。侵入してきた敵がひょいと果物を持ち上げると爆発する。という類いの仕掛け。
つまり間抜けを引っ掛かる罠って意味だ。カムイ伝やカムイ外伝などの忍者モノの漫画にも仕掛けとして出てくる。
通路に張った細い糸に触れる事で糸に吊るした鈴等が音を出す「鳴子」が有名か。

フライフィッシングではニュージーランドが発祥の地である。
(出典:湖沼のフライフィッシング入門 Fly Rodders Books 地球丸 :2008 pp 68)

オリジナルは35年以上前に英国の雑誌で紹介されたフライのようだ(出典:Fishing Smarter for Trout)。
The first references I can find about Booby flies is from English magazines published about 35 years ago. Back then they were called ‘Booby nymphs’, and you still see this fly called Booby nymph in today's UK magazines.

まずはフローティングラインを用い、フォーム(または発泡スチロール球)のヘッド(アイ?)で水面直下を漂うイマージャーとして使用していたようだ。フライは主に下の様なものだろう。マラブーダムゼルと言いたくなる形状だ。
このBooby nymphをシンキングラインに結んで使う事はすぐに行われたようで、フライ禁止(釣り禁止と言った方がよいか)の湖(英国の場合貴族が所有しているためではないか?)で、所有者にフライの楽しさを与える事ができたと述べている。そして、ニュージーランドでの出来事を書いてある。25年前の1988年のことだ。
I first came across Booby flies fishing alongside an Englishman on a beach at Lake Taupo, about 1988. His success rate was extraordinary. He gave me a couple of the flies which I promptly filed away in my fly box and forgot about them. Forgot until I read about three months later an in-depth article on the Booby fly in a U.K. magazine.
タウポ湖はニュージーランド北島だ。ここでの成功体験を上記(湖沼のフライフィッシング入門)は紹介したのかもしれない。

他にも20年前から英国(北部)すなわちスコットランドで開発されたフライとある。(出典:The bizarre Booby - a great import(Joe Riley)
Anyone who has picked up an English fly fishing magazine will have read about the virtues of the Booby. This bizarre looking fly has been around the lake fly fishing scene in England for close on twenty years.
この人は2005年頃からこの釣り方でウハウハのようだ。

では、それぞれをまとめてみよう。一部の図はスキャンせずに描いている。

Booby Trap
上記(湖沼のフライフィッシング入門)より抜粋
・システム:Type IV以上のフルライン
・リーダー:6-7ft+ティペット1.5m(5ft)
・フライ :フローティングミノー、フォームフライ
・キャスト:オーバーヘッド等
・リトリーブ:デッドスローリトリーブ。引いては数秒ポーズの繰り返し
・ポイント :石が混じる砂地。石が多い所はNG。
・テクニック:シンカーによる泳層調節
・メリット:泳層選択が容易


Booby flies
(出典:Fishing Smarter for Trout by Tony Bishop)
・システム:Type IV以上 Shooting Head
・リーダー:50-100cm (2-3ft)
・フライ :ブービーフライ

・キャスト:オーバーヘッド等
・リトリーブ:10-20cm引いては止める。止めが大事

・ポイント :不明
・テクニック:弱い流れがある時はリーダーを長くするが、短いリーダーの方がよい。
・メリット:よく釣れる。


ボトムライン操法
Fly Fisher(2004頃)に紹介されていた(切り抜きしか無い)。
・システム:市販の#8 type IVのShooting Headを1/2にカット、ランニングライン:モノフィラ30Lb、
・リーダー:市販リーダーのバット30cm+ティペット50-60cm
・フライ :T-マルムシ壱號フライ(フォームを付けたスカッドorエッグ)
・キャスト:ピックアップ& シューティング
・リトリーブ:しない
・ポイント:特になし。凸凹していてもラインが載る
・テクニック:無し。放置プレイ
・メリット:キャスティング回数が減るのでプレッシャーを与えない

(出典:Flyfisher(号数不明,2003? 2004? PP143)


Bottom-Float-System
杉坂研治氏のシステム
・システム:7m以下、5-6mの短い目のヘッド(水深でタイプを分ける)

(出典:kencube)

・リーダー:市販リーダー
・フライ :フォームとスード等の化繊を使ったストリーマ
・キャスト:特に制約無し
・リトリーブ:着底後ショート/ファースで目立たせ、あとは60-70cmのロング/スロー
・ポイント:特になし。凸凹していてもラインが載る
・テクニック:長いヘッド、重いヘッドは感度が悪い。アタリを聞く。
・メリット:誘いの後にアタリが来るなど。


BLニンフ
KYOTO FLYが今じゃ有名かな。
以前(2003-2004ってもう10年前か)は藤田修司氏が中心になって「静寂のアプローチ」とか、メルティスカッドサスペンドニンフのタイイング(これらは@nifty エンタメに動画がある)雑誌に載ってた様な。まいっか。

・システム:#6以上、type IV以上
・リーダー:言及無し
・フライ :T-マルムシ?
・キャスト:特に制約無し
・リトリーブ:着底後スロー。10cm/sec
・ポイント:特になし。凸凹していてもラインが載る
・テクニック:ゆっくりとリトリーブ。速いと根掛り。フライをフワフワ。

・メリット:?。
実は2005年に存在していた釣り方


他の海外編


過去にBLはなごみでイマイチと書いたが、ゆっくりと煙草を吹かしながら釣るにはLLよりもいいかもしれないね。

ということでポリリーダー信者(笑)とすれば、インタミにフローティングリーダーを付けて試したいと思ってます。
ティペットは1m程度にしておけば、ノンウェイトニンフとかでフワフワできんかな。いや、フライとラインの張力も殆どかからない脱力釣法(笑)
まずはフライをまくことと、時間を作る事やね。

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2 コメント

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Unknown (大樹)
2014-02-06 07:40:38
こんにちは。楽しく読ませてもらいました。このブログを今後も参考にさせてもらいます。ありがとうございました。
返信する
ありがとうございます。 (ならおう(管理人))
2014-02-06 23:38:33
どの辺が楽しかったのでしょうか?
また何を参考にされるのでしょうか?
その辺をお伝え頂ければと思います。
返信する

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