Googleの自動運転車とガンダム

Googleの自動運転車、以下G車に何と無く違和感を感じているが、それは運転を拒絶しているからだろう。G車は運転しない御者付きの馬車を好む人向けだから、タクシー、定期巡行するバス、長距離トラックに導入される可能性がある。

複数のG車を地域でシェアすると、個人のちょっとした移動手段（買い物など）に使える。でもクルマが持つ思い立ったときに移動できる喜びは失せる。クルマ好きは御者の操る馬車ではなく「自由に」自らの意思でクルマを「操って」目的地へ到達したい。馬やチャリオットを駆るのも同じ思想だ。だからクルマ好きは運転の醍醐味（自由に物を操る）がないからG車を嫌いだと思う。

ところで今のクルマは馬より高性能だけど馬よりもバカなので、操縦者のミスをあまり手助けをしてくれない。SUBARUのeyesightとか、自動ブレーキシリーズはかなりよくなったけど、馬のように騎乗者がミスをしても馬自らが命の危険を感じて障害物を避けることはない。最近のクルマは自らの意思では動かないが、操縦者に従って行動し、ほどよく操縦者をサポートしてくれる。これは鉄人28号、マジンガーZからガンダムにつながる巨大ロボットモノの系譜だ。と考えるとG車は操縦させてくれないところも鉄腕アトムの系列だろう。

さて、自動運転の究極が操縦させてくれないG車だとしたら、究極に到達する前にナイトライダーのナイト2000がある。あれは勝手に走ってドライバーへ積極的関与を行う、というか人口知能に意思がありすぎるからガンダムを超えている。そこでナビの人工知能をもう少し発展させたらナイト2000に近づくのでいろいろ役に立つ（サポートしてくれる）と思う。

例えば、高速道路の逆行防止。出口へ侵入する前に車がナビと現在地、そして様々な情報で、このまま進むと高速道路を逆行します。と教えてくれてもいい。PA/SAからの逆行も防いでくれるだろう。PA/SAの入り口、高速道路の出口が進入禁止情報の電波を出してナビかクルマがそれをキャッチ、音声案内することは別段難しくない。というかそういう風にサポートすべきだろう。これでかなり逆行事故は減らせるだろう。

他にもクルマの周りのカメラは死角を消すだけでなく、死角隠れたバイクの存在も教えてくれたらさらにいい。