iPhone賛歌への冷めたコメント

スマートフォンという分野がある。そしてiPhone (Wikipedia:削除？)、もしくはiPhone (Apple)を参照。

実際はこの記事にあるようにiPhoneはビジネス用途に使えない（使いにくい）。

なぜか簡単に例を示そう。

FerraliなどのSuper CarはメルセデスのSクラスなどになれない。

ビジネス用途にferraliは使えない。二人しか乗れない、荷物は殆ど搭載できない、天候が悪化すればろくに走れない、AWDのLamborghini Murchielargoなら、そこそこ悪天候でも・・・悪路走破性は殆ど無い。商談を車内でできないし、絶対的な衝突安全性もない。

Super CarはSuper Carであってビジネス用途にはできていない。使う人もいるがそれは例外と思った方がよい。

iPhoneも同じだ。BrackberryやW-ZERO3の様な無骨なデザインと事なり、Appleらしい凄いデザインだ。Super Carとセダンの違いみたいなものだ。これはもう文化が違う。

さて、ビジネス用途に使えないのではというのは先の記事が指摘するような内容だけじゃない。タッチスクリーンでの入力。かなり厳しいモノが予想される。
携帯メールのように訳の分からない絵文字だらけの新しいモノになる可能性はあるが、それは脇によせてあのタッチスクリーンのキーボードは厳しい。Appleのサイトでは両手入力の可能性も示唆しているが、QWERTYのフルキーボードのほうが楽だろう。

さて、スマートフォンで何をしたいのか。
ブラウジング、メール、表計算、文書、pdf、プレゼンソフトってところか。音楽ソフトや動画ソフトは最小限でよい。むしろ不要とさえ思っている。
仕事のメールでクソ重い動画を添付されたら鬱陶しい。古いと言われようがテキスト派であって、htmlで修飾されているメールなんぞ使い物にならない。

なお、私はAppleのデザインが好きでiPhoneも欲しいが、ビジネス用途としてスマートフォンを使う環境にあるのならここにあるiPhone以外のモノを選ぶということだ。お遊びで持つのならiPhone。

そう、高級玩具と多機能事務機の違い。


なにをガタガタ書いてきたのか、という裏話。

iPhoneは素晴らしいが既存のスマートフォンは出来が悪い、ニホンのメーカーはダメ。というヤツが多数居る。こいつらは通常モノツクリとは縁がない。自分では作ることも企画することさえ（想像・無想は企画じゃない）もできないのに、欲しいものじゃないとできあがったモノを批評する。
スマートフォンのデザインがiPhoneの様に研がれていないのは事実だ。スクリーンキーボードの技術は別に新しいモノじゃない。PDAのNewton(Apple)やZaurus, Workpadで実用化されている。これをスマートフォンが採用しなかった理由ははっきりしないが、高速入力用途に合致しないは十分考えられる。実際、あのキーボードで十分な入力が出来るだろうか。
「ニホンのメーカーはダメだ」という発言は国内の技術者を余りにも舐めている。批判するのは国内メーカーの企画部門でもない。もういちど書いておくが、iPhoneとスマートフォンは目的が異なる。方やFerraliの様な高級玩具、かたやメルセデスか下手するとミニバン。ミニバンにフェラーリのような・・・単に下品で使いにくいだけ。