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幸せの植物楽

自然の力をプレゼント。
身近な植物に託した想いや、日常雑記を心のままのびやかに表現したい。

辛い植物たち

2012-10-16 20:21:40 | 植物
以前勤めていた会社の人が、フィジー旅行の土産に、「あなたは変わった物でないと満足できないでしょうから」といって、5ミリぐらいの緑色の小さな実をもらった。さっそく食べてみたら、激辛のトウガラシ。洗面所に飛び込み、1人でうなり続けました。いいお土産でした・・。

辛い植物さんといえば、カラシナ(アブラナ科)、ワサビ(アブラナ科)、コショウ(コショウ科)、トウガラシ(ナス科)が代表で、それぞれの味が違っています。中国・唐の時代、辛くてたまらない役人のことを山椒(さんしょう)、辛いがなんとか我慢できるのを生姜(しょうが)(生薑(しょうきょう))とか大根とあだ名で言った。辛い植物の中で、トウガラシ(蕃椒)の辛みが強いのではないかと思います。世界一の激辛は、メキシコ・ユカタン地方のハバネーロで、頭が身体にくっついていない感じがするそうです。苗を売っているのを見かけます。2位は、ザンジバル産かモンバサ産で、タイのブリッキー・ヌー(ネズミのフン唐辛子)や日本の熊鷹(くまたか)もいい線に入るそうです。天然物ですから同一品種、同地域でも必ずしも辛味は一定していませんが、世界で約1600の品種の中にも辛みのルールがあるとのこと。一般に暑い気候で、日光をあびればあびるほど、そして夜の気温も暖かいほど辛く、さらに細く、先端の鋭く尖っている果実が辛い。

「カライ(カラシ)」という名の付いた植物は、アブラナ科の植物が多い。カラシナの葉は、漬物にし、種子からマスタード(練りカラシ)を作り、その黄色はウコン(ターメリック)で色付けします。お湯でとくと早く辛くなり、お酢を入れるとゆっくりと辛さが持続します。ヤマガラシ・イヌガラシ・ミチバタガラシ・コイヌガラシ・オランダガラシ(別名クレソン)・ユリワサビ・ホースラディッシュ(ワサビダイコン)は全てアブラナ科。アブラナ科は、芽をつまんでにおいをかぐとダイコンのような、辛いにおいがします。ホースラディッシュは、練りワサビの原料になっていて、アレチギシギシの葉にそっくりで、根っこが大根のように太くなり、ワサビとして利用します。珍しいといって畑にうっかり植えるとやたらに増えて困ることになります。ワサビの日本語の山葵は、葉が葵(あおい)に似ていることからついた。すりおろす時、葉のあったところからおろすと香りと辛味が強い。サメ皮の細かいところでおろすとまろやかな辛味となる。

ワサビノキ(ワサビノキ科)、コショウノキ(ジンチョウゲ科)、コショウヤマコウバシ(クスノキ科)、キンレンカ(ノウゼンハレン科、金蓮花、ナスターチウム)の葉は辛味があり、花をサラダにします。
サイシン(ウマノスズクサ科)はカンアオイよりも細く辛味が強いことから、漢名を細辛といいます。モクレン(モクレン科)の漢名は辛夷(しんい)または木筆、コブシ(モクレン科別名コブシハジカミ)の赤い果実の味は、辛いです。サンショウ(ミカン科)の古名はハジカミで、ハジカミラの略。ハジはハゼルの意味、カミラは韮(にら)の古名で、味が辛くニラの味に似ていることからです。ショウガの古名もハジカミでクレノハジカミ(呉椒)とも言う。
山椒、胡椒の「椒」はピリッとした叔父さんの木ではなく、「かぐわしい」ことからです。山椒魚は、山椒のにおいがすることから。ペッパーは、サンスクリット(梵語)のピッパリィ(長胡椒)から。ニンニクやノビルの古名の蒜(ひる)は、味がひりひりすることから。サンショウの果実は、佃煮や乾燥させて用いますが、生を絶対に口に入れてはいけません。これで大変な思いをしました。




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