NPO法人 地域福祉協会

清掃事業  森林事業(植栽・剪定)

大塚久雄のプロテスタンティズム。-近代の神学的な始源-

2018-10-17 | コラム
大塚久雄の思惟は
マックス・ウェーバーの思想の
借り物であり

日本では
あまりに無力な学問である。


そもそも
日本の近代は
西欧近代の物まねであり

その前提となる
カトリック神学と
アンチとしての
プロテスタンティズムや宗教改革
哲学の出現の本意を理解している学者は
少ない。


日本の近代化を
朱子学や国学などの儒教と日本原理主義の出現で
説明しようとする必要はない。


なぜなら
西洋の近代
プロテスタンティズムも資本主義も
人類を駄目にした本源であり
何等称賛に値しないからだ。


つまり
大塚久雄の思惑

近代はプロテスタンティズムによってもたらされたので

日本もプロテスタンティズムや近代的な思惟を
真似れば一等国になれるという

プリミティブで安直な思想は
日本の近代主義の象徴的な有り様である。



ルターやカルビンの
信仰義認説や予定説は

伝統的なカトリック神学から逸脱した

著しく傲慢な個人主義
絶望的な運命論、差別論に過ぎない。


イギリスのピューリタン革命や名誉革命は

単に
イギリスが
偏狭なる異端な宗派や
国教会に堕落し

カトリックの権威を蔑ろにした
国家主義の専横に過ぎない。



すなわち
大塚久雄の観念は

現実の前に
脆くも崩れ去る
偶像である。



おわり



高橋記