我が家のレコード棚より

日常 回想 妄想などをレコ棚からチョイスした1曲と合わせて・・・   

モータウンサウンド

2017-07-17 22:04:37 | soul
自分にとっての音楽の先生は兄であり、洋楽の情報源は、テレビではベストヒットUSA、SONY MUSIC TV、
ラジオではアメリカントップ40、他FM誌であったりミュージックマガジンなどなど。
情報は限られているため、食い入るように見聞きし、どれもがとても刺激的なものであった。

でも、自分にとって一番心に響くのは、冒頭の兄からの情報であった。
兄から聞いた事を参考にいろいろと掘り下げて音楽を聴いたり調べたりしていた。

そんな中高生時代であったが、さらに遡って思い出すと、年が離れている事もあり、
幼い頃から兄が聴く洋楽は耳にしていたし、せがんでレコードを聴かせてもらう事もあった。

小学生も高学年になると、夜更かしもしてみたくなり、もっと洋楽を知りたくもなる。

そんな中、ベストヒットUSAという番組の事を教えてもらうが、
兄は意地悪な顔をして「深夜なのでどうせ起きてられないだろう?」と言い、
起きてられたら兄の部屋で見せてあげると。

今の時代のように携帯ゲームやパソコンで時間を過ごすわけではなく、
何もなく深夜まで子供が時間を過ごすのは過酷だった。
兄もそれまでの時間構ってくれるわけでもなく、番組が始まる時間になったら入って来いと。

うつらうつらしながら耐え抜いたが、ふと気がつくと開始時間を少し過ぎていて、
兄の部屋に駆け込むとチャート紹介は始まっていた。

そして初めて見た番組の、初めて見たPVがフィルコリンズのYOU CAN'T HURRY LOVE

何の変哲も無い、キューピーのようなオッサンが歌っている映像。

しかし、そのサウンドは小学生の自分の心を鷲掴みにした。

それが初めて聴くモータウンサウンド。

すごく刺激的ではあったが、この曲を聴き終えると眠気が。。。

頑張って起きてはいたが、その後は断片的にしか見る事が出来ず、
兄も呆れて「眠るのなら出て行け」と言われ、しぶしぶ部屋を出て行った。


これが自分のモータウンサウンドとの出会いであり、シュープリームスのオリジナルを知る事になり、
その後もホランド=ドジャー=ホランドの生み出した数々の作品を聴く大きなきっかけとなった。

ここ数年和モノを掘り下げていく中で、和モノでモータウンビートと呼ばれるものは、
この曲のビートを指すもので、それほどこの曲の存在感は群を抜いている。


自分がカバーからこの曲を知ったように、数多くのアーティストがこの曲をカバーしている。



まずは自分がこの曲を知るきっかけとなったフィルコリンズのバージョンから。
「やはりオリジナルが一番」と言われるのはよくわかるのだが、
自分にとってこの曲と出会ったのはこのバージョンであるがために、
これが一番心に沁みるかな。




そして、シュープリームスのオリジナル。
当然オリジナルを知ると必ず遡って聴きましたね。
そこから、シュープリームスの他の曲を知るきっかけにもなりました。
歌っている映像がいいかなと思いこれをチョイス。

そしてもうひとつ。



この曲を映像を探している途中に、ORIGINAL TAKE1 とあったので聴いてみると、
聴いたことの無いバージョン。
歌詞も一部違うし、デモのようにも聴こえますね。
正式にシングルカットされる前のバージョンだったのかもしれませんね。






90年代にカバーしたのがDEXIE CHICKS
1999年の映画「RUNAWAY BRIDE」のサントラに収録されているカバー。
数々のグラミー受賞歴を誇るカントリーグループ。
カントリーシンガー独特の艶のあるこの声は大好きやな〜




2000年代からはBOYZONE
2014年のモータウンサウンドのカバー集「Dublin to Detroit」に収録。
アイルランドの人気グループである彼らのアルバムの中では
リリース的にも振るわず酷評されたようですね。
ポップスグループのカバーとしては良いと思うんですけどね。


https://youtu.be/i1YxF96ITDA

これもこの曲のカバーを改めて調べていくうちに知りました。
レベッカのボーカルNOKKOがやってました。
1997年にカバーしてたようですね。
彼女の声ならハマるのは当然かなと。


と、ズラズラと並べましたが、オリジナルの1966年から始まり、
2000年代まで洋邦問わずカバーされ続けている事は名曲の証。
今後も聴き継がれていく事でしょう。






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