木村秀子 Blog

ピアニスト 木村秀子の音楽日記

セネガル旅行記 2.セネガル到着

2018-03-15 10:47:29 | セネガル
2月5日セネガル到着

30時間を超えるフライトでヘトヘトになって空港に到着する
ダカール空港は1ヵ月前に新しくなったそうでとても綺麗だった。
空港で2Lの水を買う。1500セーファーフラン。
この時はセネガルの通貨価値が良くわかっていなかったのだが、
日本円にすると大体300円位。空港で買ったからか、以外と高い。
ちゃんと値段が表示されている所で買ったので、ぼったくられた訳ではなさそうだ。
私が無知なだけなのだろう。初セネガルなので良しとしよう。

空港を出ると「カズゥ!」という声がした。
見ると満面の笑みでサムズアップしているザールの姿があった。
そうそう、この笑顔。何度、この笑顔に救われた事か。

  ←左から私、ザール、カズ、そしてセネガル滞在中のカナダ人シャンタさん。


車はザールの甥っ子でタマ奏者のジビィが運転し、ザール宅に滞在中のカナダ人シャンタさんも一緒に来てくれた。
ザールはグリオ(世襲制の伝統音楽家)で、ジビィもそう。
ちなみにセネガルを代表するパーカッション奏者のドゥドゥ・ンジャエ・ローズにサバールを教えたのは
ザールの叔父さんのエル・ハッジ・マーダー・セックさんなんだそうな。
ここまでは、私でも理解できる。が、滞在期間中は、いろいろな親戚を紹介され人間関係が分からなくなる。
セネガルは一夫多妻制で、奥さんを4人まで持つことが法で許されている。
離婚、再婚など加えての4人。中には連れ子がいての再婚もあり、そうなると親戚の数も相当なのだ。

          ←車から見た夕方のダカール郊外

空港からザール宅に行く道中。シャンタにウォロフ語を教えて貰う。
セネガルの言語は幾つかあるが、ざっくり言えば基本ウォロフ語、フランス語でも大丈夫
といった具合だ。まぁ、両方できない私が大丈夫と言うのもなんですが。

お腹いっぱいの時は「ソゥォールナ」と言うんだよ。シャンタが言う。
この言葉を初日に知れて本当に良かった。シャンタ、有難う!
なぜなら、セネガルには「テランガ」という言葉がある。
日本で言う「おもてなし」の意味だ。
セネガル人の客人をもてなす姿勢は大好きだ。みんな人懐っこく、話好き、そして優しい。
また、セネ飯はかなり美味しい。ダカールは海に面しているので魚料理も豊富だ。ああ、思い出すだけでヨダレが出そうだ。
がしかし、量が半端ない。「ソゥォールナ」を言わないと次から次へと食事を勧められる。
若干、テランガが過ぎるのだ。

ザールの家に着くとあまりにも豪邸でびっくりした。
カナダで音楽活動をし、そこで稼いだお金で建てたという。
今でも、カナダの生徒さんたちを呼んでザール宅に滞在させ、
セネガルでワークショップをするツアーなどもやっているという。
軽くみても10組は余裕で宿泊できる。ホテルだ、こりゃ。

←ベッドルーム、バスルーム、リハーサルルームもあり。

中に入るとザールの奥さんのアワが27年ぶりに会うカズに「ドゥドゥ!」といってハグをしていた。
なんでも、カズはドゥドゥ・ンジャエ・ローズの演奏を生で観たくて、卒業旅行でセネガルに行ったとの事。
そこでザールと知り合い、ザールの仲間たちとも友達になったのだが、
いかんせん「カズフミ」という名前がセネガル人には言いづらいらしく
ドゥドゥって呼ばれていたんだとか。
あれあれ?セネガルネームって意外に簡単に貰えるんだね。
セネガルのグリオから、しかもあの偉大な音楽家の名前を。(笑)

夕食はとても豪華だった。
・鶏の手羽焼きとビーフンにレモンで味付けし、炒めた玉ねぎソースを添えてたもの。
・パタヤ→モチモチの揚げ餃子。具にビーフン、挽肉など。
・ムハムサ→粒の大きいクスクスにヨーグルト、砂糖、ミルクなどをいれ混ぜたもの。ムニムニした触感で。上にバナナを添えていた。
美味しすぎて「ネェールナ」(美味しい)を連発していたら
「レカー、レカー」(食べて食べて!)と勧められる。
セネガルが食べ物の美味しい国で本当に良かった。
またシャンタに「ソゥォールナ」を教わっておいて本当に良かった。

日本の食事を紹介しよう!とザールがアワに回転寿司の画像を見せる。
アワはあからさまに気持ち悪そうな表情をした。
セネガルでは生魚を食べないため、寿司などありえないのだろう。
日本からのお土産でザールの好きな大福を渡す。
アワとシャンタも一口ずつ食べるが、無言で頷いてザールに返す。
ダメっすか?・・・ですか。
別に用意したクッキーの詰め合わせは喜ばれたようで、一安心。
そうか、そっちか。

食後、10畳くらいあろう部屋に案内され、シャワーを浴び、爆睡。


続く。















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