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Mr.Children 『BOLERO』 - アルバムレビューvol.29

2013年04月13日 12時57分20秒 | Mr.Children


1. prologue2. Everything(It's you)3. タイムマシーンに乗って
4. Brandnew my lover5. 【es】 ~Theme of es~
6. シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~ / 7. 傘の下の君に告ぐ / 8. ALIVE
9. 幸せのカテゴリー / 10. everybody goes ~秩序のない現代にドロップキック~
11. ボレロ12. Tomorrow never knows(remix)



前回、2008年の作品を紹介し、その中で『BOLERO』の事を出していたのでそのまま
1997年の『BOLERO』のレビューをしていこうかと思います。


発売当時は(まあ今でもか)収録曲中の5曲がシングル曲ということと、その5曲のシングル
がすべて100万枚超えの大ヒット曲ということもあり、「まるっきりベスト盤じゃないか!」 
と話題になりました。たしかに今このCD売り上げが不況の中で収録シングル曲が全部
ミリオンヒットというのは、想像できません。


しかし、この『BOLERO』というアルバムが凄いのは、アルバム曲もまったく隙がない
ということ。そしてこの頃の彼らはまだ20代半ばということもあり、色々とあったようで・・・
サウンド的にもかなり尖がっていたように感じます。


1から静かなオープニング、インスト曲です。今から何かが始まるんだ、と感じさせてくれます。


2、途切れずにのドラムイントロから入ります。先行シングル曲で、桜井さんが少し長髪の頃で
 相当にかっこよかった記憶があります(笑)いわゆるロックバラードの定番という感じで、今の
 ミスチルさんではお目にかかれない曲かと。間奏の田原さんのギターソロ→桜井さんの
 ギターソロの流れは何度聴いても痺れます。 


3、印象的なギターリフから始まるロックナンバー。この曲も今のミスチルではあまり無いん
 じゃないかと、攻撃性を感じます。 桜井さんのボーカルも気だるい感じでかっこいい。


4、引き続きハードなロックナンバー。この頃のミスチルは「ロックバンド」という雰囲気が
 ひしひしと伝わります。サビでの桜井さんの叫びにも近い感情を爆発させるボーカルに
 やられます。ギターリフがひたすらクールです。


5、同名のドキュメンタリー映画も当時公開されたそうで、ミスチルファンの奥さんは中学生
 当時、映画館に見に行ったらしい(まあまあだったそうな)。「地位も名誉もたいしてさ意味
 ないじゃん」という歌詞が心にきますね。シングルとしても大ヒットしました。


6、怒涛の大ヒット曲ラッシュをしていたミスチルの象徴するのがこのアップテンポナンバー。
 非常にポップでPVでもメンバーの弾けた姿を見ることができる。今聴くと90年代だなぁ、
 と回顧してしまいそうになる(笑)200万枚に迫るセールスを記録した。


7、箸休めっぽい曲だけど、歌詞が韻を踏んでいてけっこう面白い。とにかくテンションの高さ
 が顕著なこのアルバムの中でも浮いておらず、しっくりきている。


8のシンセとドラムのイントロは雰囲気をガラっと変えて不安を煽るようなメロディ。そして淡々
 と歌い出す桜井さん・・・全てを投げ出したい、といきなりの宣言。アルバム中で浮きに浮き
 まくるのがこの名曲。しかしこの歌詞は自分の事を歌っているのだろうか?であれば、桜井
 さんはこの頃大変だったみたいだし。この曲もマイベスト5に入ります。


9になって多少、明るさを取り戻したような雰囲気を感じます(笑)歌詞はまあ悲しげなんだけ
 ど。シンプルな曲だから余計にメロディの良さがわかる。「君といるのはもうこりごり」なんて
 歌詞は、曲調に合ってないけど(^_^;)


10は思いっきり時代を痛烈に歌っております、しかも明るく。2012年に3年ほどぶりに
 「祈り ~涙の軌道~」をリリースしたときに、AKBなどのアイドルに占拠されたヒットチャート
 にまさにドロップキックをかましてくれよ!と思ったのは自分だけではないはず。
 まあ僕はこの曲、そこまで好きではないんだけど。この曲もミリオンセラー。


11、アルバムタイトル曲。実質ラスト曲みたいな立ち位置だと思います。曲が進むにつれて
 楽器が増えていくのが圧巻!1に続いているような感覚を受けます。隠れた名曲。


12、ミスチル最大の売り上げを記録したシングル曲。ボーナストラックっぽい扱いがするのは
 なぜだろう?断崖絶壁で桜井さんが歌うPVをよく覚えているけど、彼らのキャリアでは少し
 地味な印象を受けるのはなぜだろう。本当に名曲中の名曲なのに。



この『BOLERO』というアルバムは97年の年間1位になっています。90年代半ばから後半は
CD売り上げの一番のピークだった時期ということもあり、中でもミスチルやB'zが群を抜いて
いました。しかし売り上げに反比例し彼らはこのアルバムリリース後に活動休止期間に入って
しまう。


そしてかの超名曲「終わりなき旅」で復活を遂げることになるのです。


『BOLERO』はトータルに見て、かなりギターサウンドを前面に出したロックアルバムだと
思います。最新作『(an imitation)blood orange』と比べるとかなりハードだと感じます。
個人的には2と8と11がアルバムの軸になっています。


僕の中で一番最初に買ったミスチルのアルバムがこの作品という思い入れもあり、僕の
一番好きなミスチルのアルバムでもあります。ジャケットもほんといいよなぁ。
  


『BOLERO』の個人的評価・・・・・★★★★★(S評価:最高傑作!)




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