1.AWAKE / 2.Brand New Love / 3.雲が流れる方へ
4.With you~living in my heart / 5.SILENCE
6.「今日,ナニカノハズミデ 生きている」 / 7.BLACK or WHITE
8.Time washed away / 9.明日もし君が壊れても
10.Still in love / 11.Please tell me Jesus
12.錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう / 13.Where there’s a will...
もうWANDSが解散して14年が経とうとしている、90年代を代表するバンドとして
大ヒットを飛ばして一時代を築いた。B'z、ZARDらと共にヒットチャートを賑わせて
いて僕も大好きなグループだった。
そして一般的には「時の扉」「もっと強く抱きしめたなら」「世界が終るまでは...」
などの大ヒットした名曲を出していた91年から94年あたりまでのイメージが圧倒的に
強いはずだが、96年にはボーカル上杉昇とギター柴崎浩が脱退してしまう。
97年9月に新ボーカル和久二郎と新ギター杉本一生を迎え、第3期WANDSは
シングル「錆び付いたマシンガンで今を打ち抜こう」で再始動した。
しかし99年10月にリリースされた『AWAKE』をリリースした5ヵ月後の2000年3月に
解体(解散)してしまった。この第3期WANDSは活動期間が3年にも満たなかった
せいもあり印象が薄いのではないか。だがしかしこの第3期唯一のアルバムである
『AWAKE』は実は相当な名盤だったりする。シングル曲含め何曲か紹介する。
1.AWAKE・・・アルバムタイトルナンバー。かなりハードで第2期後期を彷彿とさせるが
和久のボーカルは個人的に上杉より好きだったりする。
2.Brand New Love・・・イントロでのボイスはなんとZARDの坂井泉水。
当時この曲のとてつもないかっこよさに発売日にシングルを買いに行った思い出が
ある。ピアノの旋律がアクセントになっている。サビでの和久の熱唱は聴きどころ。
3.雲が流れる方へ・・・とてもポップな暖かい雰囲気のバラード。いい意味で90年代
前半に作られたようなメロディがとても落ち着く、安心して聴ける名曲だ。
5.SILENCE・・・全体的に静かな曲だが、途中から歪んだギターでヘヴィなサウンドに
転換するのが熱い。
6.「今日、ナニカノハズミデ生きている」・・・WANDSラストシングル。オリコン32位
と小ヒットで留まったが、たしかにかなりヘヴィな曲で一般受けはしないかも。作詞は
去年惜しくも解散したガーネットクロウのAZUKI七が担当した。オルガンが印象的。
7.BLACK or WHITE・・・第1期後半~第2期前半のWANDSのようなポップさを聴く
ことができる。サビのメロディ展開がそれっぽい。
8.Time washed away・・・2分弱しかないバラード。短いがストリングスやシンセの
使い方が絶妙でつい聴き入ってしまう、もっと長くしてもよかっただろうに。
9.明日もし君が壊れても・・・WANDS最後のオリコンTOP10入りシングル。壮大な
ロッカバラードで作詞・坂井泉水、コーラス・川島だりあ、と超豪華!ギターソロとボーカル
もまさに絶唱でぐうの音も出ない。第3期といわずWANDSを代表する1曲だ。
11.Please tell me Jesus・・・こちらは作曲が宇徳敬子が担当している、鳴りまくる
キーボードがプログレっぽい雰囲気を出していてかっこいい。
12.錆び付いたマシンガンで今を打ち抜こう・・・大好きなアニメ「ドラゴンボールGT」
の最後期のエンディング曲だったシングル曲。この曲で第3期WANDSは始動した。
作詞は小松未歩で彼女のセルフカバー(1st『謎』にて)も良い。当時の僕は高校生で
カラオケでキーギリギリで歌うのが定番だった(笑)個人的には一生聴き続ける名曲。
13.Where there’s a will...・・・ピアノとストリングスと和久のボーカルのみの静かな
バラード。歌詞から察するに旅立ちを歌っている。この曲がWANDS最後の曲になった
ことを考えると感慨深い。
WANDSの集大成のようなアルバムでポップさとハードさのバランスが絶妙である。
僕個人ではハードロック路線の第2期後期の『PIECE OF MY SOUL』がWANDSの
最高傑作なのだが、それと同格くらいの素晴らしさだ。
解体後の第3期メンバーの和久は本名の松元治郎として2012年にソロライブを行った
際にこのアルバムから数曲歌ったということだ。WANDSは間違いなく後世に残すべき
ロックバンドだと思う。
評価:★★★★★
シングル「錆び付いたマシンガンで今を打ち抜こう」のPVぽい(MAD)ものです
シングル「明日もし君が壊れても」のPVです。
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