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相川七瀬『7 seven』 - アルバムレビューvol.90

2015年08月02日 16時27分06秒 | あ~お
vol90

1. LIE LIE LIE
2. R-指定
3. BLUE KNIFE
4. 恋愛体質
5. BLACK ANGEL
6. 目下の恋人
7. ダリア -She Knows Love-
8. 愛ノ詩 -マジェンタレイン-
9. 夏の日のコーラル
10. 火をつけろベイビー!!
11. 時の風
12. NIGHT RAINBOW
13. Shock of Love

太字はシングル曲 / 赤字はがくのお気に入り曲 


【概要】

ついに、ついにこのブログに七瀬登場!!なぜか90回もやっていて
なぜか相川七瀬のレビューをやっていなかった・・・おかしい。
僕の辛かった高校時代を支えてくれたのは七瀬の歌だった。
そんな恩人ともいえる人のレビューを一度もやっていなかったのは
不覚。満を持して七瀬レビューをやらせていただきます。

今回レビューするのは2004年2月18日リリースの七瀬20代最後の
オリジナルアルバムで7thアルバムの『7 seven』である。 
あえて名作といわれる初期3作ではなくこのアルバムを取り上げた。

聴けば聴くほどに七瀬の力作とわかる本作だ。


【おすすめ曲レビュー】

「LIE LIE LIE」
アルバム1曲目を飾るダウナーなロックナンバー。やはり七瀬といえば
こういう少し影のあるロックが似合う。僕はいきなりノックアウトされて
しまった。超々かっこええ~~。

「R-指定」
アルバム先行シングル曲。タイトルからもわかるように少しだけ際どい
歌詞で大人の恋愛を歌っているヘヴィロックチューン。サビのギターリフ
がかなりカッコイイ。そして七瀬の歌いっぷりもパワー全開でたまらない。

「BLUE KNIFE」
前2曲とかわりしっとりと歌いだすバラード。初期七瀬では歌えなかったで
あろう大人な雰囲気のボーカルが味わい深い。作曲はDAIGO率いる
BREAKERZのAKIHIDEが担当、ギターも担当してソロも素晴らしい。

「恋愛体質」
どちらかといえばガールロック。七瀬の書く詞もかなり際どい(「R-指定」
以上に)他の楽曲に比べるとキーも高めで七瀬の声も少し猫っぽい(笑)
ちなみに七瀬は無類の猫好き。

「ダリア -She Knows Love-」
次曲のカップリング曲。2000年代以降の七瀬曲では個人的にTOP3に
入る名曲。非常にメロディアスでありながら適度に切なさを散りばめた
曲に仕上げられている、七瀬のボーカルは文句のつけようがないほど
に気持ちよい。
僕が一番好きな「Nostalgia」を少し成長させたような
イメージである。死ぬまでに一度生で聴きたい。

「愛ノ詩 -マジェンタレイン-」
アルバム発売の直前にリリースされたシングル曲。こちらも2000年代
以降の七瀬曲ではTOP3に入る名曲。「恋心」のようなロッカバラードで
、派手さはそれほどないが切々と歌い上げる七瀬の圧巻のボーカルは
鳥肌モノ。
このシングルが売れない(オリコン55位)のは絶対おかしい。

「夏の日のコーラル」
コーラルとは珊瑚(サンゴ)のことらしい(珊瑚色:黄色がかった赤色の
意味もある)「ダリア」のように爽やかなポップチューンでストリングスが
印象的に使われている。巧みなギターソロは作曲者でもある柴崎浩。

「火をつけろベイビー!!」
非常に賑やかなパーティーロック。作詞はデビュー以来の親友である
PUFFYの吉村由美。90年代っぽい雰囲気で懐かしい。1曲こういう
はっちゃけ系の曲があるのも楽しい。

「Shock of Love」
シングル曲でこのアルバム中ではボーナルトラック扱いになってはいる
が特に違和感はない。なんと作詞は大黒摩季が担当。さらに作曲は
織田哲郎。曲は非常にストレートなロックンロールで七瀬の真骨頂。
「Sweet Emotion」に近い雰囲気を感じる、楽しそうに歌う七瀬の姿
を想像できる。


【アルバムの感想】 

(※このアルバムリリース時点では今の僕より年下なので呼び捨てです)
2000年代はCDセールスも下降線をたどり、すっかり過去の人っぽい
感じになっていた七瀬。『RED』『Paradox』『crimson』という初期3部作
のアルバムはその恐ろしいほどの完成度もあり、そして鮮烈なデビュー
っぷりもあり大ヒットを連発していた。

僕も本格的にハマった女性歌手は七瀬が最初であり、中学~高校時代
は七瀬の曲にだいぶ勇気つけられ助けられた。
そう、一番最初にライブ体験をしたのも七瀬だった。(その辺のことは
またいずれ書きたいところ)

時は流れ2004年、この『7 seven』というアルバム。すでにセールス面で
は苦戦をしいられておりオリコン33位という小ヒットに留まった。
だが、肝心のアルバムの内容はというと、とんでもない名盤(と僕は思う)
だった。

ラルクのプロデューサーとしても有名な岡野ハジメがアルバムをプロ
デュースしているが、織田哲郎の大学の先輩だったりする。非常に
ポップとロックの調和が上手く取れている作風で。七瀬とは相性の
良さを感じる。


世間的には初期3作のイメージが強い七瀬だが、この『7 seven』を聴くこと
もかなり強くオススメしたい。むしろ七瀬の表現力と歌唱力はかなり成長
していてすでに円熟味すら感じるのだ。

「LIE LIE LIE」「ダリア」「愛ノ詩」の3曲でアルバム全体の印象がわかる。
それほどの3曲だ。特にオススメする。

 


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