1997年6月リリース
1.カヌー
2.MILLEN BOX
3.野ばら
4.ロボッチ
5.陽
6.それはなにかとたずねたら
太字はお気に入り曲
【概要】
奥田民生の初のミニアルバムである『FAILBOX』。
僕が民生くんのアルバムで一番聴いている回数が多いのがこれ。
全6曲ミニアルバムで全曲地味ながら個人的に最高傑作。
民生くんのだらだらロックっぷりがどツボにはまるのだ~
【全曲レビュー】
1.カヌー
しょっぱなからミディアムテンポなギター、というかダラッとした
このテンポ。民生くんのけだる~い歌声が心地よすぎる。
これに尽きる。
2.MILLEN BOX
前曲からうってかわりけっこうヘヴィなロックンロール。民生くんの
歌いっぷりも熱い。ただ歌っている内容がわりかし情けない感じで
曲のハードさとの反比例して面白い。
後半の歌詞「やりたいなぁお医者さんごっこ」は特に。
3.野ばら
シングル曲ではないがPVが作られている。しかし固定カメラを前に
ギターを弾きながら歌うだけという金がまったくかかっていないPVだ。
ファン人気もかなり高く、僕も民生曲の中でもTOP5に入るくらい
好きだ。短くシンプルながら魅力のある1曲となっている。
4.ロボッチ
タイトルからしてなんかくすぐったい(笑)1と似た雰囲気を持つこち
らもかなりのだらだらロック。しかし歌詞がうまく韻を踏んでいて
テンポよく感じる不思議。だらっとしてる、とにかく。
5.陽
めちゃ暗い。歌詞中に出てくる「二人」とは97年当時プロデュースして
いたPUFFYのお二人のことらしい。 なんか亜美由美に対しての
教えを説いているような内容も興味深い。ある意味すごい曲。
6.それはなにかとたずねたら
フェードインしてくるギターとドラム、これまでの5曲とはまた違う毛色
のロック。4同様に韻を踏んでいる歌詞も面白いが、「鍋つかみ」という
単語が出てくるあたり民生やるな、という感じ(よくわからんが)
【アルバムの感想】
まあとにかく地味で(「野ばら」あたりはキャッチーだが)だらだらとした
ロックを詰め込んだ珠玉のミニアルバムだと信じてやまない。
ギター、ベース、ドラム、シンセとあくまで基本的な構成で作られた
アルバムだが、民生くんのロック魂あふれる歌声が妙にそそられる。
このアルバムのライナーノーツでは評論家の渋谷陽一がだらだらし
てる本作について「これがロックだ」的なことが書いてあるが、何度も
何十回も聴くとなるほどなぁ、と頷いてしまう。
前年リリースのシングル「イージューライダー」が未収録なことで当初
は買う予定がなかったが、よく見てたtvkテレビの「saku sakuモーニング
コール」(PUFFYと中村貴子さんがMC)内でよく「野ばら」のPVが
流れていて「ああ、この曲い~な~」と思って買ったのだった。
それがず~っと聴き続ける作品になるとは思わなかったが。
地味に名盤だと思います。
「野ばら」のお金をかけないPVです(笑)
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