父の命日でもあり、






唐招提寺から薬師寺へは600m程度。


実家の母は、気丈に、相変わらず、
昨年、心友から教えて頂いていた
「瓊花」を観に 唐招提寺へ。

金堂、講堂の国宝建造物や仏像拝観も素晴らしいのだけれど、御影堂から御廟へと続く緑陰道や、苔庭も大好きで何度か訪れていた。
今日は、瓊花に初めて出逢えた…感慨無量。


おとなしく、可愛らしく、静かで、
楚々とした美しさ、やわらかな華やかさ。
…色々な思いで暫く佇み、眺めていた。




唐招提寺から薬師寺へは600m程度。
好天気のGW、人出がどんどん増え、、、
薬師寺の門前まで行ったけれど、入場を待つ人の数多さに、入る勇気が萎えてしまった。
本日は静かな唐招提寺と瓊花で心は満ち足りた。
そしてそして…
父の命日…旅立ってもう11年…


実家の母は、気丈に、相変わらず、
透明感ある佇まいを守っている。



父が愛用していた英文タイプライター。
昨年から私の庭に鎮座している

…実家から貰ってきた思い出の遺品

実はケースに入れたままの保管で10年が経ってしまっていた。
昨年、尊敬の大好きな姉貴殿
に、無理をお願い致し、タイプライターに多肉植物を植えて頂き素敵に生き返らせて貰った


父なら、微笑んで見てくれているだろう☺️

自然が、土が大好きな父

私が高1の時に移住した奈良。
住宅地の中、隣の空き地を開拓して小さな畑を作り、山登りと共に楽しんでいた 父。
胡瓜、茄子、大根、ラディッシュ、えんどう豆、アスパラガス、とうもろこし、さつま芋、じゃがいも、南瓜、西瓜、葱…
種からの発芽を愛おしみ、どんどん所狭しと野菜品目が増え、獲れたてを母の手料理で食す愉しみ喜びを噛み締めていた 父。
母の炊き込みご飯や天麩羅、茶碗蒸し、そしてお得意のグラタンは、未だ私には真似の出来ない美味しさだ。
父は、病弱だったらしい母親の介護をしながら高卒後は、働きながらの独学英語で、通訳国際A級ライセンス取得まで頑張ったらしい。結婚してからは平日の会社務め以外に、土日返上で外国人ガイドツアーを愉しみながらも仕事としていた。
物心ついた頃から、父と一緒に観光バスに乗り込み、奈良や京都での大勢の外国からのお客様案内の旗を持たせて貰うことが好きな私だった。
父はバスの中で、必ず「さくら」と「上を向いて歩こう」を歌っていた♪
…決して上手くはないけれど、父は、一向に気にせず、常に楽しく一生懸命に歌っていた人、だった。
私の出身地は大阪の阿倍野区昭和町。
小さな小さな家…20坪有るか無いかのような二軒長屋だった。
なんと、父は、大阪万博の時、海外客の宿泊施設としてお客様に小さな家の一室提供を申請。
…母はさぞかし大変だったはずだ(笑)
お陰で様々な国の人達が狭い狭い我が家に滞在されていた…楽しい素敵な思い出。
父は、笑顔の絶えないチャレンジャーだった
「さやちゃん、ドンマイドンマイ!何でも楽しく挑戦!楽しく生きること」父の口癖。
京都や奈良の歴史的建造物の話や英語を、もっと父から学ぶべきだった(苦笑)
今夜は、母の茶碗蒸しが楽しみな夕飯。
…ありがとう、 感謝で頂きます
