『 うさぎの言霊 』 Rabbit's Kotodama 

宇宙の謎、神と悪魔と人とは?

《 最終章 》 〈 第二話 〉 月と地球

2019年02月05日 15時40分34秒 | 小説



 遂に始まった正邪の最終決戦!
 その決戦も三日目に突入致しました。

神の光輪は熟成しましたが、
その内部に入る資格を得ていない者が二人。

 それは、土門拳三とマーフィー・ラッセルであります。
 今回は、月での修行の模様を御覧頂きましょう!


  《 キャラクター&キャスト 》

(神の光輪の聖者) 大黒天様の命により現在、月で修行中。

 日  本 / 土門 拳三 ( 二十五才 )
            妻夫木 〇

 アメリカ / マーフィー・ラッセル ( 二十五才 )
            ヘイデン・クリステンセ〇

            

 氏神 : スプリングフィールド (三十郎)/ ジャン・レ〇
 湖神 : ナセル (チカチュウ)/ キャサリン・ゼータ・ジョーン〇
 うさぞう : 信造 : 作者 / 伊藤  敦〇





           ( 推奨 BGM ) 

      ジョゼフ=モーリス(モリス)・ラヴェル作曲

  日本語訳では 「水の戯れ」、フランス語では、「噴水」 を表す 
        マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
       








    地球、日本の日時、十二月二十一日 午前八時十三分。


          あ~、来ちゃいました。

            ここは月です。

       それで、ここは 「雲の海」 の辺りです。


   「 あのぉ、三十郎様 ・・・
    ちょっと月面に降りて足跡付けても宜しいでしょうか?
    ああ~あ付く訳ないですよね。申し訳ございません。」


  《 あのな、おぬしの頭にわしの歯型付けてやろうかぁ、戯け!》


      フフ、カジカジ。  ああ~~、いたたた!


「 あっ、チカチュウ様、肉ポケットの皮は噛まないで下さい。
 調子に乗って申し訳ございません。」


     ああ~、うかつなこと言ってしまった。
      それにしても月は殺風景ですねぇ。 

      加えて、この位置から見る地球の
     何と殺風景なことか ・・・説明要ります?

   現在の地球の表面は雲で覆われておりますので、
  陸地や海はまるで見えないのであります。
 天の岩戸締めと言ってもいいでしょうねぇ ・・・

全く残念です! くう~~!!

 ただ凄いことに、神の光輪を含めた神の光玉と神の光網が
  薄っすら見えているのであります。


    ところで、拳三とマーフィーは何処でしょう?

     ん~~、あっ居た。

    ここからだいぶ離れた場所で、二人共座禅をしていますねぇ。


《 あれは大黒天様の御指示に因るものだ。
  一つの修行法じゃよ。

  まず座禅を組み背筋を伸ばす。

 薄目を開けて、目で見るのではなく霊眼、
 つまり脳の中心部にあるサードアイ・チャクラを意識する。

次に、一定方向に意識を集中させ、
見えない所まで感じ取る努力をする。

 次に段々範囲を広げ全方向に想いを廻らす。
 これは全ての五官を越えた霊眼を鍛える意味合いがある。

つまりは神の大愛を掴む為と、
全次元全宇宙が主神様そのものであり、
神の大愛と光の波で満ちている事をサトリ、
己がその大愛の一粒、宇宙の一粒子である事を掴む訓練である。

 彼等の今の神気と霊力が増した状態であれば、
 月の内部世界の様子や、太陽系外の星や小惑星の動き等に加えて、
 地球上の出来事の詳細も、
 ここに居ながらにして知りうることが出来るのじゃ。

また、真空に満ちた神気から
高次元界の存在までも感じ取れるだろう。

 ただし、熟練せねばならんがな。

また、瞑想の修行法は幾らでもあるから、
自分で創意工夫する必要がある。

 うさぞうは集中力が足らんようじゃな。
 それでは、瞑想による霊力の向上は望めんぞ~~!》  

    ソウデアルゾヨォ。


「 いや~~、痛い所を突かれました。
   おっしゃる通りで御座います。
     肝に銘じて修行させて頂きます。」


  私の事はともかく、拳三とマーフィーについてですが、
  霊眼に目覚め神の子の力を身に付け、
  更にその力を増幅する為に徹底的に鍛錬を積み重ねる。

 その為には、雑念邪念があれば修行の妨げになる。
 その雑念の元は地球にある。

  この月であれば、
  それらを気にせず集中出来るということでしょう。

 ただ、大黒天様が仰せの制限時間、
 十五時間はどうやって時間を知るんだろ ・・・ん?

  そうか、良く見れば彼等の左腕には、
  巨大で薄い腕時計があるではないか。

   これはスーツの一部のようだ。

  その腕時計はデジタルとアナログ一体型であります。
  デジタル表示部分は、カウントダウンを表している。

   全く至れり尽くせりであります。

  ついでに私の腕時計は、
  スミレ様から頂いたダイヤモンド製のブレスレッドです。

 深紅のデジタル表示がカウントダウンをしており、
 見る度にその美しさに驚嘆する次第なのです。

ありがたや~~~!


ところで、月内部世界についてですが、
この領域には宇宙連合という組織が居住しております。

 その宇宙連合から、
 地獄の惑星、火星と木星に各1万人を派遣し
 交代しながら管理しているそうです。

  彼等は、二つの惑星内部に地球から転生した者達が猿人と化し、
  その修行を見守る立場と思われます。

 これから、地球に大天変地異が起これば、
 地球からの転生者が、火星と木星に大移住が行われる訳です。


さて、拳三とマーフィーは、
とてつもないチャンスと有り得ない霊力を手に入れ、
制御出来るのだろうか?

 まさか地球の様子を探り、
 かえって雑念を膨らませたりはしないだろうか?

   では、恐る恐る彼等の思念を覗いてみるとしますか ・・・


( う~ん、なかなか気をコントロールするのって難しいなぁ。
  地球の神の光玉や神の光輪は見えるし、
   その中の人の気配までは感じるんだが、
    一人一人の様子が掴めないな。
     おい、君はどうだ。) 


    拳三がマーフィーに尋ねた。
    彼等はテレパシーという思念波で会話しています。


( ああ、なんというか、様子が掴みづらいのは多分、
 光玉の障壁になっている先祖の魂の光が原因なんじゃないかな。

  それが厚い層になっているから、その中を探る事が出来ない。
  それは邪神軍でも同じことだと思うよ。

 それに僕達は要らぬ執着心や我と慢心を捨てる為に此処に来たんだ。
 わざわざ地球から遠く離れた月へね。)


( 君の言う通りだな。
  少しでもかすみの容体が分かればと思ったが、
  それは要らぬ執着だし、生への執着でもあるしな。

   家族は全人類か・・・僕達はきっとこの試練を乗り越え、
   この現界の全家族と幽界の御先祖様と共に、
   神様が望まれる世界を築ける筈だ。

  その為に、もう余計な事を考えるのはよそう。
 付き合わせて悪かったな。)


( おいおい、それは僕も同意してのことだよ、
  謝ることじゃない。

  ところでさぁ、大黒天様には、
  まず五時間は今の座禅の修行をするよう言われたけど、
  その後は二人で考えなきゃいけないだろ。

  だったら瞬間移動と速く飛ぶ訓練をしないか?
 でないと時間内に帰れなくなるからな・・・)


( ああ分かったよマーフィー、僕も賛成だ ・・・

  それにしても、
   集中すると宇宙には凄いエネルギーが充満していて、
   生命はその一部を吸収しているから
   生きていられるって実感湧くよなぁ。

  神様に包まれている感覚だ。
 この無数の星と天の川を見ていると、何故か涙が溢れてくる。)


( ほんとだな、つくづく僕もそう思うよ。
  きっと人の魂は、あの星の中の一つなのかもしれない。

   しかし地球と重なって見える青き星クラリオンの美しさは、
   地球と引けを取らないなあ。

  それと、あの太陽の側に見える赤い星って、
 噂に聞く第十番目の惑星とも言われる二ビルだろうな。)


( ああ、間違いないだろう。
  惑星Ⅹとか伴星ネメシスとか呼び名は様々だが、

 確か、竹内文書の記述の中に、
  鵜草葺不合朝(ウガヤフキアエズチョウ)七十一代の天皇が即位四十四年、
  人類多数死滅とあったな。

 その時太陽が三つ出現したとも。

  現在でも太陽と二ビル、
  それに爆発したベテルギウスで丁度、太陽が三つになるよな。

  しかも、その日付が十二月二十二日だ。
  それが今日の日付と一日違うだけだ。

 あさっては、創造主の正統的な魂の系統を受け継ぐ、天皇御生誕の日だ。

  つまり、主神様の御経綸を僕達は今、
  この肌と肉眼と霊眼で体感しているんだ。

  くうう、血が燃え滾ってしょうがないよ!
 君もそうだろマーフィー・・・)


( 勿論だ。
 僕達はその感触を味わえる幸運を与えられた。
  世間の醜い流れに合わせなくて良かった。

  よくよく考えれば分かる話だが、今の人類はその感性を失い、
  信仰観も人それぞれになってしまった。

 人の心や想像力とかは、
 肉の塊に偶然発生したかのような解釈しかないんだから驚きだ。

 人類は、やはり徹底してお詫びする必要がある訳だ。
  今までの僕も、頭でしか理解出来ていなかった。
   情けないよ ・・・)


( 同感だ。
  僕達神の子は神にさえ成り得るということだけど、
   怠けていれば一瞬で堕ちる。

   堕ちた魂の集合体が邪神軍ということだけど、
   な、何か悪寒が走るような気が ・・・

  マーフィー、地球のアメリカに気を集中するんだ。
 嫌な予感がする。)


( 僕もだ。
  邪龍が集まって何か謀略でも練っているんじゃないか?
  ・・・ 違うか。

   だが、只ならぬ邪気の集中する場所。

  どうやらその場所はニューヨークか?
 しかも炎に囲まれた ・・・女神だ。)


    その女神とは ・・・?

    勿論、我等は既に察知しています。


《 いよいよサタンが動くようじゃ。
  あまり気は進まんが、現場に行くしかあるまい。》


    チカタあるまい。 
     ルシファーの親不幸者め ・・・


       「 はは、畏まりました。」




次回、この小説一番の恐怖の場面をお送りすることになります。
皆様、心してお待ちください。

 主役は、堕天使ルシファー!!
 そして、悪魔王サタン!!!

その悪の祭典が強烈に展開していくのです。
あまり気が進みませんが ・・・

 では、火星の画像と今日のナンバーをどうぞ ・・・
 冨田 勲 / 火星






  曲は、冨田さんがホルストの曲をシンセサイザーで編曲したものです。

   そのホルストは、火星が地獄の惑星であることを、
    まるで知っていたかのようです。

   火星からの転生者が地球に増えれば、
  必然的に争い、対立が広まることになります。

 その影響を素直に受け入れ、同調しているのが、
今の人類と言えるでしょう!

勿論、裏と表で舵を取っているのは邪神、
或いは悪魔ということになります。

 嫌な構図ではありますが、これも神鍛え神試しと捉え、
  炎の勇気 と 静寂の響き!」 で乗り越えるのみですね!!

  私は日々、その強い想いで過ごしております。
  大いなる神々と天使に御守護を頂きながら ・・・

  どうか、自分を卑下せず、
 自分には親である神様から頂いた尊い魂が宿っていることを、
深く心と魂に刻み込んで頂きたいと思います。




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