33才でガーン ★肺がんの闘病と治療の記録★

2008年1月22日に33歳♂の私は末期の肺がんと診断されました。元気とやる気とプラス笑顔でがんばろう。

肺がんでも元気な理由

2008-11-15 20:32:04 | 肺がんの自己流治療
今日は土曜日。
土曜日と日曜日は病院もお休み。もちろん、検査なんかも一切お休み。土日となれば、元気で帰る気がある人は積極的に自宅に帰らせてくれる。帰らせるの方が正しいかもしれません。4人部屋で3人外泊する部屋も珍しくありません。と言う筆者は今日はお泊り禁止。

土曜日の夕方は病院に人が一番少なくなる時間なのかもしれない。そんな土曜日の朝、珍しく、看護師さんが話を振ってきた。この看護師さんにとって、白いひよこは、模範的すぎて看護師魂に火がつかない患者らしい。患者の中には、お母さんでもないのにあれやこれや下の世話までする看護師さんに甘え、痛い時、不安な時、そんな気持ちを看護師にぶつけて気を晴らすのだろう。所が、白いひよこはどうだろうか?肺がんⅣ期、抗がん剤投与から半年足らずの再入院にも関わらず、淡々と日々をすごし、嫁さんと歩いている時は笑い顔さえ見せる事が多い。

「ひよこさんは強いですね」
「先生の話に疑問や不安はないのか?」
「胸は痛くないのか?」
「何か辛く悩む事はないのか?」

傍からみれば、白いひよこは重病人に見えないらしい。肺がんっていえば、おじいちゃんの病気だもね。33才とは言え、まだまだヒヨッコな私。30代の元気な肺がん患者なんて見た事ないんだろうな。

隣の患者が話しかけてくる。そして皆が自爆する。

「若いね、いくつね」(・・・33歳)
「なんで入院している」(・・・肺がん末期でもう治らないと言われている)
「若いのにかわいそうに」
「そう・・・、でも、あんた若いから大丈夫だよ」

抗がん剤の後遺症とも言うべき髪の生え方をみれば、そばから見てもがん患者とわかりそうなもんだが・・・、単なるハゲに思われているようだ。考え方を変えれば、白いひよこは幸せモンです。パソコン1台持ってきてるので、実は、80%自宅での生活を実現しているんです。家庭サービスもせずに1日中パソコンであれやこれやと暇しません。土曜日の夕方帰れない患者さんがひっきりなしに公衆電話を占領してたり、通路で携帯をいじっている人も多いのです。この光景と白いひよことは無縁ですが、傍から見れば、ぜんぜん連絡をとってないようにも見えるのでしょうが、実は、しつこいというくらい毎日チャットで家族とお話しています。画像も飛ぶし、いくら繋いでいても、お金のかからないテレビ電話です。未だに症状らしい症状も出ていない状態で、働きもせず、ご飯は勝手にでてくる。幸せである。

死ぬのは簡単である。死ぬのは別に怖くない。寿命が人より短いだけだし。突然の死より準備ができていい。

本当に辛いのは周りの方々だと思う。中でも嫁さんはかわいそうだ。嫁さんの人生計画無茶苦茶である。子供二人をかかえ、闘病中の白いひよこまでかかえ、やっていけるのだろうか・・・。

否!まだまだ終わってないよ。白いひよこが元気ならそれでいいはず。肺がんだろうがなんだろうが負けるもんか。

冒頭の看護師さんに強いですねっていわれました。本当は強くもなく、職場、ブログ、親族の方々皆に励まされている結果なんですよね。皆さんがいるから頑張れます。若いから大丈夫って言われれば、そういうモンかなって思うモンなんです。



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2 コメント

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Unknown (白いひよこ)
2008-11-17 17:51:12
ご訪問ありがとうございました。
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Unknown (まる)
2008-11-16 20:11:26
『幸せはいつも自分の心が決める』私の大好きな相田みつをさんの言葉です。普通の人なら不幸だと嘆いてしまうだろう状況の中、自分は幸せだと言えるひよこさんがとてもステキです。こちらの気持ちまで明るく元気になります。ありがとう!

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