![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/2d/cb14c6027454f9955b443bcbb7b235f9.jpg)
STM32L452REにSPIでつなげたLCDですが、今回は表示のためにSTemWinを使ってみることにしました。STemWinはSEGGERが提供しているemWinをSTM32専用にあらかじめコンパイルしたライブラリとして提供されるGUIソフトウェアになります。CubeF1, CubeF3, CubeF4, CubeF7, CubeL4とかをダウンロードすると、そのパッケージの中に含まれているミドルウェアなのですが、CubeMXの画面からコンフィグすることはできないので、意外と知らずにいる人も多いのではないかと思われます。そこで、この後、何度かに渡ってSTemWinを動かすまでの手順について、記事を書いていこうかと思います。かく言うわたしも、ようやくとサンプルのデモ表示を動かすところまでこぎつけた段階で、タッチパネルとのインタフェース部分はまだできていないような状態です。
emWinは元々はSEGGERがソースコードの形態でライセンスするソフトウェアなのですが、このページの説明によれば、STだけでなく、Microchip, NXP, Silabs Cypressといった主要マイコンベンダに、そのベンダのマイコンで使用することを条件としてライブラリ形式で提供しているようです。
STM32Cubeの場合、LCDを持った評価ボード用のサンプルプロジェクトがパッケージの中に含まれていますので、そのコードを参考にしてemWinを動かすことができます。これらの評価ボードではいずれもLTDC/DSIを使ったRGB接続もしくは、FMCを使った16ビットパラレル接続でLCDをつなげており、そのためのサンプルコードが示されています。しかしながら、インタフェースの仕様を調べてみると、SPI接続でもemWinを動かすことができることがわかったので、今回はこれを試してみることにしました。
メモリの制約もあり、すべてのデモサンプルを動かすことはできませんが、いくつかのデモを動かすことができたので、その画像を以下に示しておきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/7b/4f14fd828eab91f0600e216516e1d7e3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/c8/41e54699e94addef5a938cd05293b139.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/0a/4094268b2280c316b7ac1add2e1ad024.jpg)
実際にSPI LCDに表示するまでのステップの説明については、次回の記事で書くことにします。