以前、FRDM-KL25Zに誤ってELFファイルを落としてしまい、ボードを潰してしまったことを記事にしました。近頃、その機能と値段からFRDM-KL25をもっと見直しても良いと感じたので、改めてこのボードをもう少しちゃんと使ってみようと思います。FRDMのボードも今では各種でており、embed対応のものも複数あります。わたしも、ついついポッチってしまった積み基板が何枚もあるのですが、まずは基本に戻ってKL25Zから使ってみて、その後 順次他の基板も使ってみようかと考えています。今になって、この基板を見直してたのは次のような理由からです。
- 値段が手頃。RSオンラインにて1500円で買える。Nucleoと同等のお値段。
- 80ピンのKL25Z128VLKが載っている。ピン数が多いので、拡張性が期待できる。
- OpenSDAファームの書き換えによってJ-Link化できる。
これまでM0としてはLPC1114とかLPC800とかを使ったことがありますが、それらと比べるとKL25は機能的にも豊富なことも大きな魅力です。Processor Expertを使うことで面倒なクロック設定やポート設定を大幅に省力化することができるし、DMAを手軽に使えるのもなかなかに便利です。そういうわけで、今後の作業に備えて、まずはJ-Link化する作業を実施。手順は次のとおりです。
- SEGGERからOpenSDA用のファーム(JLink_OpenSDA.sda)をダウンロードしておく。
- KL25Zボードのリセットボタンを押した状態で、USBをPCに接続してBootloaderモードで立ち上げる。
- BOOTLOADERディスクに、ダウンロードしておいたファームをドラッグ&ドロップして書き換え。
- USB挿し直して、リブートして作業完了。
ファーム書き換えてもUSB CDCによるVCOM機能は有効ですので、USBポートを1) 電源、2)JTAG, 3)VCOMの3つの用途で使えます。J-LinkはMac OSからも使えるのですが、PEX(Processor Expert)やKDS(Kinetis Design Studio)が未だにMac OS対応していないのが辛いところ。PEXの手軽さを覚えてしまうと、これ無しでやっていく気にもなれないので、止むを得ずにWindowsを使っていくことにします。Freescaleさんには、できるだけ早期にMac OS対応していだきたい!!