マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

A基板で始めるSAM4L

2013-04-16 00:39:50 | SAM4
いろいろと手間取りましたが、結局QFPパッケージのSAM4LS4Bを入手できましたので、ようやくとSAM4Lを使い始めることにします。今回は変換基板を使うこともあり、久しぶりに秋月A基板を使うことにしました。まずは動かすのに必要最低限の部品で組み上げて基本動作確認を進めます。





いつものようにUSB給電動作。電源周りとJTAG(SWD)だけ配線してあります。空いているスペースには後ほどWCA-009やアンプを追加してゆくつもりです。たったこれだけの配線でも、ユニバーサル基板を使っているとVCCとGNDの配線を面倒に感じてしまします。秋月でもパワーメッシュユニバーサル基板を作ってくれないかなぁ。

SAM4Lではコア電源を生成する内蔵レギュレータの動作としてスイッチングレギュレータのモードと、リニアレギュレータのモードの2種類をサポートしています。入力電圧VDDINが2.3V以上ではスイッチングレギュレータの方が効率が良いのでオススメということになっているのですが、外部部品としてインダクタが必要となるので、今回は追加部品の必要が無いリニアレギュレータのモードで動作させることにしました。

A基板を使う都合上20ピンのJTAGコネクタを配置していますが、実際に使っているのはSWDの線だけです。まずはSWDで見えることを確認するのが動作確認の第一歩。SAM-ICESAM-BAでつないでみるといのが常套手段なのですが、SAM4Lのデータシートを確認してみるとSAM-BAのセクションがありません。以前使ったSAM7A3と同じようにROMブートの機能が無いのでした。そこで今回はJlink commanderを起動して接続確認。



無事にSWDでつながりました。Cortex-M4という表示を見て、改めて自分が初めてM4を使い始めようとしていることに気付かされました。コアがM4とは言っても、SAM4Lは低消費電力が売りなのでクロック速度は48Hzまで。SAM4Sと同じくFPUオプションは無し。SAM4SではサポートされているBit-banding機能もSAM4Lには無いし、SRAMも32KBと少なめです。SAM4Sでは外部メモリを持つことができますが、現存するSAM4Lデバイスには外部メモリインタフェースもありません。個人的にはもう少し内蔵SRAM容量の多いデバイスを追加して欲しい気がします。