(「源氏物語の色」より縹色↑)
色好み、といっても色彩感覚のことです。
源氏物語は美しい色彩に充ち満ちています。
源氏の光り輝く容姿を引き立たせる直衣の色合い、
青海波を舞うとき、
忍んでいく女君の部屋の几帳から見える出衣、
源氏が愛した女性たちに送った衣装のバリエーション、
女楽で見せる演奏に添えられた色のコーディネートオンパレード、
紫式部の嬉々とした筆使いが私たちを平安期の色の世界に誘います。
山吹の襲
平安の貴族の女性たちの色彩感覚は歴史的にも最高峰でしょう。
あの襲(かさね)の色遣いの細やかさ、繊細さは和の極地です。
桜襲は紅色の上に白を重ねてほのかな桜色を演出するのね、
村濃(むらご)裾濃(すそご)というグラデーションも好まれました。
紫式部が愛でた彩りはこのようなぼかした色合い、といわれます。
いまの私たちの好みにも引き継がれていますよね。
古色の染織家吉岡幸雄さんが一所懸命再現に努めてらして、
今、私たちにその豊富な色の世界をイメージさせてくれます。
実際に古代染めのさまざまな色のバリエーションが見られた、お店を
銀座の一角にもってらしたのに、先頃閉めてしまいましたね。
でも、再現を試みられた「源氏物語の色」を印刷物に残しています。
色好み、といっても色彩感覚のことです。
源氏物語は美しい色彩に充ち満ちています。
源氏の光り輝く容姿を引き立たせる直衣の色合い、
青海波を舞うとき、
忍んでいく女君の部屋の几帳から見える出衣、
源氏が愛した女性たちに送った衣装のバリエーション、
女楽で見せる演奏に添えられた色のコーディネートオンパレード、
紫式部の嬉々とした筆使いが私たちを平安期の色の世界に誘います。
山吹の襲
平安の貴族の女性たちの色彩感覚は歴史的にも最高峰でしょう。
あの襲(かさね)の色遣いの細やかさ、繊細さは和の極地です。
桜襲は紅色の上に白を重ねてほのかな桜色を演出するのね、
村濃(むらご)裾濃(すそご)というグラデーションも好まれました。
紫式部が愛でた彩りはこのようなぼかした色合い、といわれます。
いまの私たちの好みにも引き継がれていますよね。
古色の染織家吉岡幸雄さんが一所懸命再現に努めてらして、
今、私たちにその豊富な色の世界をイメージさせてくれます。
実際に古代染めのさまざまな色のバリエーションが見られた、お店を
銀座の一角にもってらしたのに、先頃閉めてしまいましたね。
でも、再現を試みられた「源氏物語の色」を印刷物に残しています。
簡単にさぼり始めると、行くのに何倍もの努力が必要な「登校拒否」状態と同じで。お恥ずかしい。
覗いてくださっていたとのこと、本当にありがとうございます。また、ちょこちょこと身辺雑記などを気楽に書いていこうかと勇気が出ました。
吉岡幸雄著『日本の色辞典』持っています。色名のきれいなこと。今頃、旧暦の水無月のころなら、襲の色目は蝉の羽か撫子あたりでしょうか。
そういえば、昨日、蝉の声を聞きました。
まだ見てないのですが、
美しい日本語、シャーリー・マクレーンの娘サチさんが…、なんですね。
失われていく日本語の美しさを、外部から見つめ直す、いまそこからはじめるといいのかもしれませんね。
私も『日本の色辞典』、吉岡氏のお店で感激して買った本です。
日本の古色名、ホントに美しい日本語ですね。
蝉の羽色、
空蟬の抜け殻の薄衣、そんなイメージでしょうか?
撫子はもう咲いていますかしら…。
猛暑も少しは涼むことができそうですね。
現在、私たちが手にしている「源氏物語」の底
本の、藤原定家がまとめた青表紙本や大島本とは、違う系統、別本が半分以上になるそうです。
グーグルすると、本の写真なども見られます。
池田亀鑑先生が昭和の初めに一度、存在を発表したあと、行方不明になっていたとか。。。
千年紀に合わせて出現したような。
夕霧の巻の最後に一文足されているとのこと、
これで夕霧の人物像が変わるとか、
定家より古いらしいですし、54帖全巻揃ってますからね、
分析結果、これからも明らかにされていくでしょうね。
わくわくしますね。