goo blog サービス終了のお知らせ 

day by day

癒さぬ傷口が 栄光への入口

【すばる】すばるの部屋・2回目-俺ん家、寄ってかへん?-[2023/12/11]

2023-12-15 | Flash Back~music

京都・磔磔。
1917年に建てられた木造白壁の酒蔵を改装し、レコード喫茶として営業開始されたのが1974年。
来年2024年でオープン50年を迎えることになる老舗ライブハウス。(ライブハウスとしての開業は1978年)

多くの著名なミュージシャンが駆け出しの頃、あるいは中堅、ベテランになってからも出演してきた、している、ライブハウスだ。
ライブハウスが好きな音楽ファンなら絶対に名前は知っているだろうし、一度は足を運んだことがある人も多いのではないだろうか。
かくいう私も、ライブハウスによく行っていた頃には何度か行った大好きな箱。

(余談。京都のライブハウスで磔磔と並ぶ老舗といえば「拾得(じっとく)」が知られているがこちらは2023年(今年)50年を迎えたとのこと。こちらは1度だけ行ったことがある。音楽喫茶の趣が色濃く、アコースティックを聴くところというイメージ)

渋谷すばるがグループを脱退し、独立してソロ活動を始めた頃はホール~アリーナクラスでもしっかり埋まっていたので現実的だとは思わなかったけれど、「二歳」を聴いた時に、いつか磔磔みたいなライブハウスで聴いてみたいなと思っていた。
絶対にこれは磔磔にフィットする音楽だろう、と思っていた。

あれから5年近くが経った。
2023年8月、渋谷のタワーレコードでポップアップショップ『すば基地』が開催されるのに先駆けて行われたアコースティックライブ「すばるの部屋~俺ん家、寄ってかへん?」。タワレコ渋谷にあるスタジオでの開催なのでインストアライブのようなものだと思う。

そしてすばる自身、もともとアコースティックライブはやりたかったようで、この1回目も好評だったのだろう。「2回目」はすぐに来た。
その場所が、『京都・磔磔』。
私が飛び上がって喜んだのは言うまでもない。
磔磔ですばるが歌うところが見られる。
磔磔はキャパの小さいライブハウスだ。ぎゅうぎゅうに詰めても300人行くかどうか。当然、チケット争奪戦は熾烈なものになったと思う。しかしその争奪戦をなんとか逃げ切り、1日だけとはいえチケットを取ることが出来た。なんという嬉しさ。

白状すると、磔磔に最後に行ったのはもう30年近く前だと思う。
近年でも、見てみたいライブなどは目に入るのだが早々にチケットが売り切れていたりしてなかなか機会が作れなかった。
コロナ禍、ライブハウスはさぞ苦しかっただろう。よく生き残ってくれた。

車で京都に向かい、少し離れた五条新町上ったあたりの駐車場(これくらい繁華街から離れるとさすがに京都でもちょっと安い)に停めて散歩がてらぶらぶらと磔磔方面に向かう。時間に余裕があったので久しぶりにロンドン焼きでも買おうかと新京極に向かったらなんかもう全然知らない街になっていた(笑)。京都に行くことはちょくちょくあるけど考えてみたら四条通(河原町~烏丸)あたりって全く行くことがなかったことに気が付いた。寺町通(四条下る)に並んでいた電気店が無くなっていたことも驚き…。
そういえばKo-chan'sを始めた初期はこのあたりにあるレンタルボックス店に委託したりしていたので多分その頃以来だ。やっぱり10年ぶりくらいになるかも。
街がそこまで変わっていってるのに生き残ってくれた磔磔、ありがとう(涙)。




たどり着いた「磔磔」は、記憶の中にあった磔磔とどこも変わっていなかった。いや、多分、いっぱい変わっているところはある筈。なのだ。なにしろ中に入るのは25~30年ぶりくらいなのだから。
それでも、タイムスリップしたようにどこも変わって見えなかった。
きっと、記憶のフックになっている大事なパーツが何も変わっていないからなのだろう。





チケットは270枚ほどで満員だったという。
私は整理番号230番台。どうせ後ろの方だしなと、諦めに似た気持ちでもう殆どフロアが埋まっている場内に入った。前方はもちろん、壁際や一番後ろの少し高くなっているところも全部抑えられているので仕方なく「柱の陰にはならない程度に前方」に詰めていった。
のだが…
こればっかりは始まってみないとわからないことだったのだが……。
この位置に行ったことをすぐに後悔することになる。





※2デイズでこのライブイベントは終了しているしネタバレでもないだろう、と思うので以下セトリ晒します。そういうのにナーバスな人はお引き取り下さい。
※今回は”歌に関しては最高に素晴らしかった”という感想の上でではありますが若干否定的なことを書いたりすることがあります。少しでもすばるのすることを否定されたら病んでしまうという人は避けて頂いた方がいいかもしれません。自己責任でお願いします。

以下セトリ。
渋谷すばる「すばるの部屋・2回目」~俺ん家、寄ってかへん?~」
2023.12.11@京都・磔磔


【サポートメンバー】
GUITAR:塚本史朗
KEYBOADS:山本健太
PERCUSSIONS:茂木左





1.キミ
2.7月5日
3.風のうた
4.スローバラード【RCサクセション】

5.塊
6.ワレワレハニンゲンダ
7.きになる
8.ハナミズキ【一青窈】
9.ライオン

10.トラブルトラベラ
11.池
12.爆音
13.つくる

=アンコール=
14.Sing

セトリ調べてた時に気付いたんだけど、第1回(タワレコ渋谷)の時とほとんど同じセトリ(カバー曲が追加された程度)だった。曲順も。(カバー曲2曲in、「レコード」がoutだったみたい。ハナミズキの曲順にレコード歌ってたっぽい。


広いホールなら音響の良しあしで聴こえ方の差が大きくなるものだが、これくらいの大きさの箱。乱暴な事を言えば、すばるの声量があれば本当のアンプラグドでやっても十分聴こえただろうな。

「キミ」も、こうして時間が経って何度か聴いているうち、この「キミ」は最初は彼のことだったかもしれないけど、いつかこれを聴いているすべての「キミ」への想いのように滲んで拡がっていくような気がした。

「7月5日」は、まだライブで声出しが出来なかった頃に声の代わりにハンドクラップの音を返してほしいみたいな感じでバスドラの音から始まる曲だった。去年のツアーの時はそうやってあのバスドラの音に合わせて手拍子していたことを思い出したりするんだけど、ここではもう普通に裏打ちの手拍子になっていた。ああ、声出し出来なかったあの頃の気持ちはもう過去のものになったんだなと思った。

なんとなく久しぶりな気がする「風のうた」そして今年はよく聴いた「スローバラード」。

「塊」のピアノアレンジは健太さんだったなと思ったこともあって、ずっと健太さんを見ていた。健太さんはずっとなんだか楽しそうというか嬉しそうな顔で鍵盤を叩いている。そういや最近すばるはメンバー紹介の時に「キーボード」って言うようになっちゃったね。以前の「鍵盤」っていう言い方が好きだったのにな。

「ワレワレハニンゲンダ」はスローなブルースアレンジ。「ニンゲンニンゲン!」と叫ぶ余地を与えてくれない(笑)。これがまた磔磔のステージによく似合って染みわたる。

急に、「最近気温差が酷い!」と言い出して、いや確かに10月並みになったり真冬になったり気温差が激しいのは間違いないんだけど、唐突すぎて曲振り下手か!!(爆)となってからの「きになる」。急激な気温差はやめてあげて下さ~い。

ツアーとかこういう企画ものライブなどそれぞれに特徴あるコンセプトを持たせたいとのこと(それは良い!)で、すばるの部屋はカバーも進んでやろうかみたいな感じ…というわけで「ハナミズキ」。
いやまあ、『「すばるの部屋」はライブハウスでアコースティック』で十分コンセプト確立してると思うよ。

「ライオン」のあと、メンバー紹介とエピソードトーク。
史朗さんは京都に、スタッフと車で6時間くらいかけて来たらしい(6時間で来れたのか…)。のだが途中足柄PAで休憩した時にうっかり財布を車の上に置いたまま乗車して発車してしまい、気づいた時にはもうどこかに落としてしまっていたらしい(!!!)
最低限探したりNEXCOに連絡したりしたけどまだ見つからない。普段そんなに大金入れてないのに、この日は京都遠征ということで会社からまあまあまとまったお金をもらって入れていたのに(!!!!)
ひとまずカード類などを止めるだけ止めたけど落ち込んでる…「これがほんとの『トラブルトラベラ』ですよ…」
「みんな、史朗さんにカンパしてやって下さい」が最後にああなるとは(笑)。
と、そっからの「トラブルトラベラ」(笑)。歌い出しが哀愁ギターのせつなく歌い上げるバージョンだったので思わず笑ってしまう客席。何この流れ。天才。

こっからはアコースティックながらぶちあがり系で締め。

アンコールは「Sing」。10日前のフェニーチェ堺でも泣いてしまったけど、あのMVがライブハウスだったこともあいまって、それから狭い中にぎゅうぎゅうのニンゲンの「歌が必要だ」の声は人数が少なくても破壊力がすごくて、それから(詳細はあとで書くけど)この日”初めて”しっかりと”歌うすばる”の顔が見られたのもあって、とにかく心がぐちゃぐちゃでマスクが湿るくらい泣いてしまった。


アリーナやホールで聴くのとは全然違う、(アンプを通してはいるけど)すばるの生の声がそのまま飛んでくるような贅沢な空間だった。やっぱ小さなライブハウス絶対似合うよねと思ってたのは正解だったと思う。

アンコールが終わって扉が開いて出口に向かったら、受付のとこに開いたギターケースが置いてあった。
財布を無くした史朗さんにカンパ(笑)。(というかお賽銭箱状態)
私も思わず小銭だけど投入してしまった。
史朗さん、思ったより集まってしまったらしくて申し訳なさそうだったけど、なんならそれ使って皆で飲みにでも行ってくれたらそれでカンパしたニンゲンたちは喜ぶと思う。遠慮せずもらちゃえもらっちゃえ。





さて、
ここからはこの日の公演を手放しで「良かった!!!最高!!!」と言い切れなかったことについて記録しておこうと思う。
自分のための”記録”であり気持ちを整理するために書くので、誹謗中傷なんかはしないけどちょっとでも嫌なこと、否定的なことは目にしたくない人は今度こそここで引き返して下さい。



磔磔の楽屋はステージ反対側の奥の二階(中二階?)にある。つまり出演者はぎゅうぎゅうの客をかき分けてステージに向かうことになる。(舞台袖が無いんですよ狭いので)
そうやって出てきたすばるとメンバーたち。
私にとってはお久しぶりの史朗さんと健太さん。
ステージに辿りついたメンバーとすばるは”アコースティックライブらしく”、着席した。
磔磔のステージは、Zeppなどのホール並みに環境・設備が整ったライブハウスとは違って、まあまあ低い。オールスタンディングのライブで着席されてしまったらステージの上の演者ははっきり言って「全く見えない」。

昔私が磔磔にちょくちょく行っていた時見ていたアーティストはみなさんアコースティック系ではあったけどピアノ弾き語り以外は基本”歌い手”は立って歌っていた。それでも、ベンチを並べて座って見ていたことを思い出す。そうだ、私はこの磔磔で、スタンディングのライブは見たことなかったんだった。だから、ここでこんなに「見えない」ライブになるとはこれっぽっちも思っていなかった。

たまたま、私の位置からはキーボード山本健太さんの姿はきれいに見えた。時々パーカスの茂木ちゃんの顔もちらちらとは見えた。しかしギターの史朗さんはどこにいるかもわからないし(そもそもギターの人が史朗さんだということはメンバー紹介の時にやっと確認出来たレベル)、そもそもすばるを見たくて来ているのに、すばるは頭のてっぺんの髪が時折ちらっと見えるだけでほぼ見えなかった。前の人の頭の隙間はその前の人の頭でびっちり埋まっていた。
ライブハウスでオールスタンディングの時は、開演されるとどうしたって前の人は少しでも近くで少しでも見えるようにと押したり動いたりするので視界が変わってなんだかんだで前の方に押し出されたりよく見える視界が開けるタイミングが必ず来るものだと思っていたのだが、前方の人たちはそれはそれはお行儀が良くて、始まっても微動だにしなかった。塞がった視界は最後まで開けることはなかった。私でもそうだったが、私より身長の低い相方はメンバーの姿も一切見えなかったという。

最初の4曲くらいが終わったタイミングだったと思う。
私より少し後ろくらいから声がかかった。

「すばるくん、ちょっとでいいから立ってくれませんか」

すばるは一瞬立ち上がって、うん??みたいな顔で一瞬ホールを見回すとすぐに座ってしまった。
この瞬間がこの日すばるがステージに移動してからは私から初めてちゃんと見えたすばるの顔だった。声をかけてくれたニンゲン、まじありがとう。
そのあとのMCの時にも、

「ずっとつま先立ちして足が死にそうなので、時々でいいから立って下さい」

みたいな声がかかったんだけど、その時はすばるは

「見えへんのがライブハウスの醍醐味やろ」

と答えた。

いや、ちゃうわ!!
ライブハウスの醍醐味の「見えへん」は、演者が立ってステージを右へ左へ動いたり乗り出したりしながら歌ってて、客もわーわー押し合いへし合いしながら飛び跳ねたりしている中で「見えへん時間がけっこうある」という状況のことやねん!!
スタンディングでおとなしく立って見ている客の前で低いステージに座って歌って「どうやったってそれは見えん奴が大半やろ」という状況のこと違うねん!!

キャパと来たい客の数のバランス考えたらスタンディングにするのは仕方ないと思う。けど、だったら、座ってしまわずに立って歌ってくれんかな?てゆうか磔磔のスタッフがアドバイスしてくれたとか無かったん?「これだと大半のお客さんは見えませんよ」って。
私はすばるの歌とすばるの声が好きでライブに来てるよ。だから見えなくても歌が聴こえただけでも来た値打ちはあると思ってるよ。でも、ライブは五感で受け取るものだという信念があるから、いわば当日現場で突然視覚を封じられた状態だったわけで、じゃあ100%楽しめたかというとちょっと違う。

結局、本編が終わるまでの間私は渋谷すばるのライブに来たのに、渋谷すばるの顔をちゃんと見られたのは通算しても5秒程度だった。背伸びしたり時々跳ねたりしてあの大きな目だけを見ることが出来たタイミングは何度かあったけど。
「見える」位置に居た人たちは、すごく目が合った!と口をそろえて言っていたようだけど、そう、隙間からちらっと見えたすばるの目はちゃんとこっちを見ていた。「目が合った」と思った。
(目が合ったんだから見づらそうだな、見えるようにしてやろうかなとは思ってくれないのか…と思った)

アンコールの「Sing」の時、すばるはようやく立って、たぶんステージの際まで来て、右に左に移動しながら歌った。この時はここに集まった殆どの人がすばるの顔が見られたタイミングがあっただろうと思う。
「Sing」が素晴らしくて、歌っている顔が見えたのが嬉しくて、大声であれを歌えたことが嬉しくて、270人が声を揃えて歌っている声が耳いっぱいに広がったのが嬉しくて、私は泣いていたしその時にはこの日の鬱積した気持ちは消えていたんだけど。
なんで最初から、あるいは「立って」と言われた時に気付いて、こうしてくれなかったんだろう……という気持ちが後から浮かんでは消えていった。

でもまあ(私はそれは思い違いではないか?とは思うんだけど)「見えへんのがライブハウスの醍醐味や」という意地を張って?ああしていたのならそれはもうしょうがないなと思ってはいた。
確かにライブハウスでぎゃーぎゃーやってる時に演者がろくに見えなかったなんてことは珍しいことではないのだろうから。(アコースティック系ではどうか知らんよ、しつこいけど)

だったのに。

この「すばるの部屋」は2daysでこの日は1日目だった。私は2日目のチケットは取れなかったしキャパの小さい会場だから他のニンゲンに譲ろうと思って1日取れた時点でその後のチケ争奪戦には加わってもいなかった。
2日目の公演が終わったあたりで、ちらほらとレポ第一報が流れ始めていた。そこに、「昨日で反省したのか、曲間とか楽器弾いてる時以外はなるべく立ってくれていた」というのを発見してちょっと私は「ハァ??」ってなってしまった。

「見えへんのがライブハウスの醍醐味」言うとったんちゃうんかいな。
そこで「やっぱり見えた方がええな」と考えを改めることが出来るんなら、なんで「立って」と言われた時にそうしてくれなかった?
1日目にしか入ってない人、多分いっぱいいると思うよ?遠方から遠征して宿泊して2日とも来たよーって人ばっかりじゃないんよ?


2日目が終わったあと、Xの「スペース」という音声配信で、あるニンゲンさん(フォロワーの多い大手アカウントさん)のライブ後配信があって、そこにすばるが降臨していたらしい。なんでも、すばるの方からあれ(喋るやつ)をやってよ、と要請されて始めて4時間以上、つまり明け方まで、やっていたそうだ。
そりゃ、ずっと自分を見つめていて解像度高くて自分を理解してくれていて全肯定してくれるファンを信頼して交流するのは自由だと思う。でも、そんなファンだからこそ推しから何かお願いされたら絶対叶えたいと思ってしまうだろう。その方はあくまでもファンの一人であり、自分のスタッフでも何でもない。予定していたわけでもない、ライブの余韻にひたって一人あるいは仲間と呑んで早々に寝ていたかもしれないただのファンの深夜から未明の長時間を拘束したことになる。
私はそのスペースを聴かなかった(というかやってるのも知らなかった)んだけど、あとでその方が慌ててすばるをかばって色々奔走しているような様子を見た。何があったのかは知らない。聴いていた人のレポートも、そこでどんな会話がなされていたことも知らない。ただ、一ファンである自分の行動のせいで推しが悪く思われたり、あるいは推しが傷ついたりするなんてあってはならないことだよね。だからその様子がすごく苦しく見えた。いや、それを見るのが私は苦しかった。

すばるという人は人との距離感を測るのが得意ではない人なのだろうなとはずっと思っていた。だから信頼できるはずのバンドメンバーといまいち近づききれていなかったり、逆に「ただのファン」といきなりものすごく接近したりする。
すばるが不安定だと言われていた頃、だから不要に傷ついたりして極端な行動に出たりしてそれがまたファンの不安を煽ったりしての悪循環が起こっていたように思う。私はどっちかというとそこまでは自分の心を(いかに「推し」といえども)近づける方ではないので、”不安定なのは仕方ないけどそれを解消するために薬物に走ったりさえしなければそれは自分の問題だから自分で解決してくれ”くらいの程度にとどめていた。
それが去年ごろから徐々に、今年になってはっきりと、自分の行くべき道が定まったようにすっきりとしたように感じていたのだけど。
人はそう簡単には変わらないよね。
最高のライブが終わってすばるは酔って上機嫌だったという。
酔っぱらっていたからあの”スペース”という場でファンとお喋りがしたかったんだろう。
新鮮な生のファンの感想が聞きたかったのかもしれないし、ファンが知りたいことに答えたりしたくなったんだろう。
渋谷すばるは、自分を愛して支えてくれてる「ファン」がきっと昔も今も本当に大好きなのだろうと思うから。

でも多分きっと、すばるはまた「ファン」との距離感をちょっと間違えたんだろうなと思わずにはいられない。

”今回は”ちょっと間違えたけどこういう交流は今後もやっていきたいという意思があるのなら、私はかまわないと思う。
以前エントリにも書いたけど、「ファンのスペースに降臨するすばる」が衝撃的すぎて以前あったそれはアーカイブで聴いたし聴いてよかったとは思う。でもそれがちょくちょく起こることになるなら、私は別に毎度聴かなくてもいいかとも思っている。

すばるはファン全員を全員幸せにしたいと思っていて、全員のことを大事にしてくれている、と彼をひたすら見つめて声を拾い集めて胸に落としてきた人たちはそう言う。きっと彼女らにとってはそうなんだと思う。

でも多分そうじゃなくて、
ライブであなたを見に来た人が顔を見せてほしいと頼んでも「ライブハウスのお約束」を味わうことを優先したり、Xをやっていて予定があってもなくても長時間それを繋いで聴ける、聴いてくれる人にしか聴けない話をしたり、

めっっっさわがままだし頑固だし自分勝手だし賢くもなくない?

なんか私はもうそれならそういう人だと思って見るからそれでいいよね?って思う。
そう考えたら急にすっきりした。

今年のbabu会のレポにもちょっと書いたんだけど、すばるはこっち(ファン)の方ばっかり見てなくていい、自分のやりたい音楽を自分のやりたい方法でやってくれたらいいのだ。それが一番いい。
(その「やりたい方法」が今みたいなファンの方ばっかり見てやることなら仕方ないといえば仕方ないんだけど…)

こっちは勝手についていくし歌を受け取りにいくし、ここに書いているように感想や意見を推察を交えて無責任に書いてネットに公開したりするし、あんまり考えたくはないけどちょっとこれはついていけないなと思う事があったら距離を置いたり離れたりする選択肢だって持っている。
仮にどんなにすばるの方から距離感バグらせて近づいて来ようとしても、私は多分その選択肢は手放さずに、彼は友達でも共に働く仲間でもなく芸能人であり、私は何万人かいるニンゲンのうちの1人でしかないという距離感を保つと思う。私は「ステージから見える多くのオーディエンスのうちのひとり」で居られたらそれでいいし、そうでありたいと願っている。

だから、やけくそみたいなこと言うけど、特定のファンと親しくなって公開とはいえ限られた空間でごく一部のファンと交流したり、勝手に反省するのはいいけどそれで凹んで閉じこもって何が起こったか知らない他のファンに心配かけたりするようなのはやめてよ、と思ってはいてもそれを押し付ける(公式に突撃したりする)気はないよ。好きにやってくれていいよ。

結局、わがままで頑固なのかもしれないけどそれでいて傍若無人に振る舞うにはこの人は繊細すぎるんだろうな。
もしかしたら、ものすごく多くの人から求められていた場所を自分の意思で離れたことで、彼女らを傷つけたことをずっと気に病んでいるせいなのかもしれないけど、人から必要とされる、求められることにはなんでも応えようとしそうで、そこが危うい。
今、あなたのいた世界が崩壊してぐちゃぐちゃになってしまっている。そんな時にあなたの繊細さを利用しようと近づいてくる悪いやついっぱい居るかもしれないから、それだけは本当に気を付けてほしい。
(とりあえず変な思想と陰謀論と政治と宗教と反社と薬物だけは絶対近寄らせないで下さい……まじで………)



文句をいっぱい言ってしまったけど、
なんか書いているうちにちょっと整理が出来た。
渋谷すばるのことは歌も声も顔も好きなので、これからも応援する気持ちは変わりません。


が、なんか、SNS見てても想いが重い(ダジャレではない…)ニンゲンが今ちょっと増えてて、フォロー減らそうかなと思ってたとこです。
想いが重い()のは人それぞれだからどうぞどうぞなんだけど、重い想い()って人を引っ張るんですよ。影響力の大きい人を持ち上げてあれこそが正しいファンの姿!みたいな感じになりかねないので、私はそっち方面はちょっと距離を置こうと思っています。
まあもともと私、吉川ファンとかともリアルで仲良くなった人以外とは交流してこなかったしネットで出会った推し仲間と推し活~~みたいなマインド持ってないから、ちょっと引いてるだけなんですけどね。





後半はライブレポではないし独立エントリにするか迷ったんだけど、このライブがきっかけで考えたことなので書いてしまいました。 お目汚し失礼。
babu会はもちろん応募します。



最新の画像もっと見る

post a comment

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。