トリの骨

天高くノア肥ゆる秋。
夕方の散歩に行ったダンナから、SOSの電話がかかってきた。
「ノアがトリの骨を咥えて離さないから、口開けさせるのに軍手持ってきて！！」
今夜はお通夜に行く予定で、準備を始めていたけど、ノアの一大事。トリの骨はお腹の中で刺さる恐れあり。着始めた喪服を脱ぎ捨て、軍手と、ノアの大好物のスモークチーズと、ミニサラミ、骨には骨と子牛の肋骨を持って、居るはずの公園の中へ走る！
しかし、ナゼ、トリの骨❓
息切れして、歩きながら考えるけど、理解不能。

たどり着くと、悲壮な顔でダンナが、しゃがみ込んで、ノア（だらだらとヨダレを垂らしながら、フライドチキンの食べ残しの骨らしき物を咥えている）を、食べないように抱き抱えている。
できれば口をこじ開けるのは避けたいので、一口スモークチーズを出して、ノアの鼻先で包みを取ると、ポロッと骨を落とした。
ハイ、いい子ね〜チーズだよ〜、サラミもあるよ〜と誤魔化している間に、骨を用水の方に放り投げる。もう一本落ちてるからとダンナに言われて、そっちも投げる。

こんな公園の中に、フライドチキンの骨を捨てていくなんて、マナーが悪すぎる！

しかし、こんなにたくさんワンコが散歩しているのに、拾い食いしようとしたのはノアだけなのかしらん。情けない〜

結局、オヤツを沢山せしめて、ご飯も食べてゆったりくつろぐお嬢様（実際はただの意地汚ないムスメだった）やっぱり育て方誤ったかしら