ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

ライオンの肖像画~雪国にて

2010-02-25 22:20:10 | Weblog
神社がてっぺんだから、神社を過ぎると下りになる。どこへ行くかは知らない。知らないところへ行ったら怒られるから、あまり行ってはいけない。誰に怒られるって・・・山の神様にだよぉ。小さい雪山で遭難・・・あぁぁ函館山を思い出すぜ。

当たり前のことではあるが、一人旅が多いと自分が写っている写真はない。鏡やガラスに写した自分の写真しか無い。北海道の写真で自分が写っている二枚は、もうすでに二枚のアルバムに使ってしまった。・・・もう無い。

何をしにここへ来たのか?なんのために人気のないであろう「大」展望台に来たのか?

それは、ジャケット撮影のためだったのだよ。


イメージはある。

まずは、誰の足跡も無い雪原が必要だ。そこに自分の足跡だけを付けて歩いて行き、十字架の形に寝転ぶ。フードは被っていてもよい。が、念のため、被ったバージョンと、被らないバージョンの二種類押さえておこう。カラダが半分くらい埋まるくらいの積雪が望ましい。小雪がちらついていて、薄日が降る雪に反射なんかしたら最高だけど、「薄日待ちでーす」とかやってて陽が暮れる可能性もあるから、それは偶然にまかせよう。その十字架形に寝転んだ自分を、大体・・・歩道橋くらいの高さから、撮るってわけだ。目を閉じていようか開けていようか迷うところだが、どうせサングラスをかけていてわからないだろうから、どっちでもいい。・・・雪の中で眠るライオン。



イメージはある・・・が、無理だ。

何せ一人だ。セルフタイマーをセットして、十秒で歩道橋くらいの高さから駆け下りて、雪に寝る。仮に間に合ったとしよう。チェックするために、また歩道橋くらいの高さまで戻って・・・。「もうちょい、左だな」なんて言って、もう一枚。「あっ、右手が下がっちゃってるよ」なんて言って、もう一枚。「もう二、三枚押さえておくか」なんて言って、もう二、三枚。あぁあ・・・もう雪原がグチャグチャになってるよ。



あぁ、儚きマイイメージ。


まぁ、雪の中で撮影するのはいいんだよ。仮にいい写真が撮れたとして・・・リリースが春とか夏ってのはどうなのよ?

・・・あぁあ、お蔵入りだね。

白き街の景色

2010-02-25 21:30:44 | Weblog
山のてっぺん。景色がいい。福島市全景が見渡せる。あぁ、なるほど盆地だ。盆地・・・夏は暑くて、冬は寒い。

高い場所から街を見下ろすと、街の色が見える。
ヨーロッパには赤い街が多い。ベネチアの赤は本当に綺麗だった・・・スペインは特に赤い。ギリシャは白い街だった。アテネもミコノスもサントリーニも、真っ白だった。オーストラリアは赤茶色だった。・・・赤茶色だったのは街の色ではない。大地の色だ。旧東ベルリンの街は灰色だった。アスファルトと灰色の雲、天気のせいもあるのかもしれないが、街の空気がグレーだったような気がする。東京も、グレーに見えるだろうな・・・。コンクリートが多いもんな。
今言った色は、実際に塔とかタワーとかエアーズロックから見た実際の色の話ね。街のイメージの色じゃないよ。東京もグレー辺りは・・・ちょっと叙情っぽく聞こえてしまうけど。
あぁ、沖縄の竹富島も赤かったよ・・・40件くらいしか家がなかたっけどね。

そして、福島は白い。普段は何色かは知らないが、僕が見た福島は「真っ白な街」だ。

愛宕神社

2010-02-25 20:33:46 | Weblog
愛宕山の愛宕神社。階段を上りきったところ、山のてっぺんにある。雪を被った小さくて可愛い神社。お参りする。

愛宕って良く聞く。旧日本軍の戦艦にも「愛宕」ってのがあった。上尾にも「愛宕」って地名がある。愛宕ってなんだ?あぁ、京都にも愛宕神社があったような・・・気がするな。総本山は京都だな、きっと。
愛宕神社があるから愛宕山か、愛宕山にあるから愛宕神社か・・・。まぁどっちでもいいんだけど。

今日唯一の参拝客。

・・・いい事ありますように。愛宕様愛宕様。

今日初めてのお客さん

2010-02-25 19:20:47 | Weblog
坂道を上ると、急な長い階段が現れた。
坂道にも階段にも足跡はない。
今日はまだ、大展望台に来た人はいない。
多分だけど、多分だけど・・・この後もいないと思う。

階段をトコトコと上る。結構急で、結構長い。
誰も踏みしめていない雪を、ずぶりずぶりと踏みしめながら上る。

「散歩っていいですよぉ、さぁ、散歩に出かけましょう!」

ちぃちぃの声が聞こえてくるようだ。

大展望台?

2010-02-25 15:18:01 | Weblog
温泉街を少し奥へ上って、橋を渡る。ここまでは、いつもスタジオへ行く時の通り道。ここに、とても気になる看板が立っている。ここが、どうしても行きたかった場所。

愛宕山「大展望台」。

絶対に大したことないってのは、一目見て分かるんだけどね。どのくらい大したことないのかを見てみたくなる看板じゃないか。これを確かめずに帰るわけにはいかないってことよ。

だって・・・ただの展望台じゃないよ。大展望台だよ。

ワクワク、ワクワク。

朝の飯坂、散歩道。

2010-02-25 14:58:49 | Weblog
自力で、スタジオ行きを決めたので、気分もスッキリ。どうだ!まいったか!ってな感じで。いそいそと準備。宿の主人に送ってもらう前に、どうしても行きたい場所がある。

荷物を全部玄関先に置いて、雪景色の飯坂の街に出た。

雪はだいぶ溶けている。金属チェーンを巻いたゴミ収集車が走り抜けていく。
そうそう、そんな感じで、街中の雪を蹴散らしておいてくれ。オレは今日帰らねばならないのだ。

飯坂温泉冬景色の中をトコトコと歩く。雪を跳ねる車に注意しながら、トコトコと歩く。

朝の散歩は気持ちがいい。街の空気を感じるには、歩くのが一番だ。

集合は12時。

2010-02-25 11:54:37 | Weblog
目が覚めて窓を開けると、一面の銀世界。・・・銀世界は昨日から。雪は止んでいた。・・・良かった。・・・でもかなり積もってる。
レコーディング最終日ってことで、順調に進んでるってことで、集合は12時ってことになった。

今日は最終日。今夜、福島を立つ。つまりこの宿ともお別れだ。朝もお風呂に入るから、9時に起きた。さて、誰からも連絡が入らない。メールも電話もない。さて、どうやってスタジオまで行こうか・・・。

10時にチェックアウトしなきゃなんだけど、「今日も客なんて来ないんだから、別に関係ないだろう?」と、失礼なことを思いながらのんびり準備していると・・・緑色の電話が鳴った。緑色のプッシュホンが、初めて鳴った。・・・鳴るんだ・・・この電話。

「お部屋はいつまで使っても構わないんですが、清算だけ済ましてください」とのこと。

やっぱりね、お客来ないからね、部屋は使っていいんだね。ははは。

そして、誰からも連絡は来ない。メールも電話も無い。さて、どうやって、スタジオへ行こう。。。

こうなったら、自力で行くしかないな。オレは、最重要来客だろ?オレがいなきゃ何も始まらないだろ?いいのか?行かなくても?いいのか?いけなくても?・・・あたまきた・・・こうなったら、意地でも自力で行ってやるぜ。


電車に乗るってのも一つの手だ。飯坂線の「飯坂温泉駅」までは、徒歩2分。飯坂線には乗ってみたい。だがしかし、いかんせん、飯坂線ではスタジオのそばには行けない。飯坂線ではも何も、スタジオのそばに公共交通機関は無い。さてさて、知恵を絞れ。さぁ考えろ。自力で行くんだ。


・・・チン。


宿の主人にね、頼んでみたよ。町中まで送ってくれないか?とね。あはは。快諾。やったね。

・・・他力?・・・ううん、自力自力。


優しいかくちゃん

2010-02-25 09:47:39 | Weblog
あぁ、どうしようかな。あぁ、どうしようかな。あぁ、どうしようかな。と5秒毎につぶやいていると、差し入れを持って遊びに来ていたかくちゃんが、言ってくれたよ。

「オレ、送っていきますよ」だって。かくちゃん優しい。


色んなところから人が集まって来て、総勢6人でゴハンを食べに行った。ゴハンを食べながら、僕にはもう一つ心配事がある。明日はどうやってスタジオに来よう。。。

ここにいる人たち、誰一人として、「迎えにいきますよ」とは言わないけれど・・・。まぁいいか。


写真は、かくちゃんの車から、雪の降り積もる福島市街。かくちゃん曰く、結構凍ってますよ。だって。

雪国の必需品

2010-02-25 05:33:37 | Weblog
写真の用具、これなーんだ?福島の人はみんな持ってるよ。簡単だね。

福島DAYSのこぼれ話。


福島四日目に大雪が降った。昼過ぎから降り始めて、翌朝まで降り続いた。
窓の外、降り続け、積もり続ける雪を眺めながら、レコーディングは続く。心配事が二つある。一つは明日帰れるのかということ。もう一つは、今晩宿に帰れるのかということ。
僕の宿は、山を上った温泉街にある。遠くはないが、坂を下り上る。福島は雪国。福島を走る車は、全車スノータイヤを履いている。それならば心配無いと思いきや、スノータイヤって言うのは、スタッドレスタイヤのことであって、スタッドレスタイヤってのは、実は万能ではない。アイスバーンではつるつると滑る。だから、みんな、山の上の温泉街なんて行きたがらない。

「おい、お前、送れよ」
僕は友人に言う。

「無理だな。オレのタイヤはツルツルだ。山なんか上れん。まぁ、最悪、スタジオ泊だな。暖房入れておけば、大丈夫だろ」
憎らしい友人はこう答える。


それが温泉だろうと、温泉じゃなかろうと、僕は宿に帰ってお風呂に入って布団で寝たいのだ。

DVD with オマケCD

2010-02-24 21:28:42 | Weblog
ネイキッドロフトのDVDに付けると約束したLIVE CDの編集&製作、終わりました。

先にDVDを買ってくれた人、忘れずにもらってくださいね。路上にてお待ちしております。はい。

緑色のがDVD、白がCD、間違えないようにね。

帯広~幸せになるために

2010-02-24 16:14:30 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
もうずいぶん前になると思うけど、「愛国から幸福行きの切符」ってのが話題になった。ニュースとかワイドショーとかでもやっていた。
だからね、帯広の思い出に、ここにやって来たわけだ。で、せっかく来たのだから、買っておくか、と。

買っちゃいました。切符。記念切符。幸せの約束手形。あぁぁ、これで幸せになれちゃう。やったぁ。




花婿さんと花嫁さんがいたんだけど、ここで結婚式を挙げたのかなぁ。結婚式の後でここに来たのかなぁ。
田園地帯に咲いた二輪の花・・・って感じで、とても良かったよ。

キャンプ場に着くのは・・・完全に夜になっちゃうけど、来てよかったな。





帯広~愛国駅

2010-02-24 11:00:14 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
広大な農地を両側に従える一本道をひた走り、最初に向かったのは・・・「愛国駅」。

愛の国の駅だよ。The Place Of Loveだよ。なんともロマンチックな駅の名前じゃないか。この駅、この路線、今はもう電車は走っていない。二つだけ(多分)、駅が残っているだけ。

では、では、次の行く先はどこだい?

分かる人は分かるよね。昔、すごく話題になったことがあるからね。電車は、愛の国からどこへ向かう?

帯広~このままじゃ終われない

2010-02-24 09:58:58 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
豚丼を食べおわって、さぁ帯広終了!・・・それでは、帯広に申し訳ない気がしてきた。

いつか帯広出身の人に出会った時に、「帯広といえば豚丼だよね。美味しいよね。あっ、他は何も観てないや」では、あまりに失礼ってものだろう。なんて急に思ってしまったのだ。

ベンチに座って、ガイドブックをペラペラめくる。…何も載ってない。
ツーリングマップルをペラペラめくる。…あった。距離も往復50キロほどと、申し分ない。

すでに三時。今日は明るいうちにキャンプ場に着けないなと想いながらも、帯広観光に向かうのである。

豚丼のぱんちょう

2010-02-24 08:52:22 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
待つこと10分。現われました、元祖豚丼。梅850円。850円とは、なかなかいいお値段だ。だがしかし、名物のためなら出しましょう。隣の人の松は、肉が丼からどどんとはみ出してるよ。

うーん、これは美味しい。脂身が美味しい豚肉って、いい肉だなぁって想う。脂身の方が美味しい豚肉って、すげぇなぁって想う。ゴハンに染みたタレがまた美味しい。

あっと言う間に、ペロリと平らげた。と想ったら、隣の人はとっくに食べおわっていなくなってて、違う人が座ってた。

結果、ぱんちょう、さすがです。みんなが薦めるだけのことはある。行列が絶えないのもうなずける。名店です。

お金を払う時に、奥から大女将みたいなお婆ちゃんが現れて、すごく丁寧にお礼を言ってくれた。礼儀正しい人気店って、すごくいいと思う。とても気持ちがいいお店だった。