今回の力作。本当は力作ではない。
今回の面白作。色々と釉薬の掛け方を試してみた。
陶芸クラブの会長は言った。
「何の釉薬をどういう風に掛けたか、メモをしておきなさい。そうすれば次に活かせるからね」
はーい!と僕は返事をする。
となりにいたおばあちゃんが僕に尋ねる。
「あなた、釉薬のメモ、したの?」
してませーん!と僕は答える。
そう、全然言うことを聞かない。
そして、全部忘れる。忘れてしまう。
窯から出てきた僕の湯呑みを見て、僕は聞く。
「これ、すごくいいですよね?なんの釉薬ですかねぇ?僕はなんの釉薬を掛けたんですかねぇ?」
だから、メモしろって言ったのに・・・