奈良の今朝の最低気温15.9℃、9時頃奈良市内に入れば、東大寺大仏殿の鴟尾
と背景の若草山の芝の緑が柔らかい光を浴びて輝いている。

大仏殿といえば、今日は鎌倉時代の東大寺伽藍の復興に尽力された浄土宗の僧
「重源(ちょうげん)・俊乗房」さん、1206年の旧暦の忌日で、数え86歳。
なお東大寺では、月遅れの7月5日に「俊乗忌」として執り行われます。
1180年の平重衡による南都焼き討ちにて「東大寺」含め南都七大寺の殆どが
焼失するのだが、60歳を過ぎ「造東大寺大勧進」として大仏殿など東大寺の
大伽藍を復興されている。
再建された鎌倉時代の建物は大仏様と呼ばれる宋風建築様式を取り入れられ、
その見事な様式が残るのは現在では南大門、開山堂、法華堂礼堂となる。
南大門の左右の仁王像ばかりに注目しないで、木組みを見上げてください。
現在の大仏殿は三代目で、重源さんにより復興された二代目東大寺大仏殿は、
1567年の三好三人衆と松永久秀との戦闘のあおりで、またしても焼失した。
「松永勢が火を放った」とする史料と「三好方が火を放った」とする史料も
散見され、この戦闘の最近の解釈はこちら
江戸時代に再建された三代目の大仏殿は天平創建・鎌倉再建時より小さくなる
市内からの帰り道は青空が見えます。
道路際の歩道である高校の野球部諸君がランニング中、晴れるのかと思いきや

家に戻れば、お空は曇り空ですっきりしない天候が続く。

遊歩道でグライダーのように滑空しながら飛ぶ蝶が一頭、なかなか近くにいる
と止まらない。じっとしていると翅を広げて留まってくれた。 

タテハチョウの仲間、黒褐色の地に三本の白い線が見える。
翅の裏はやや淡い褐色だ。

胴体部分はエメラルドグリーンに光って見える。
近縁種の「コミスジ」「ミスジチョウ」などとの鑑別が・・・
1本目の帯が不連続で白色紋列になり、「ホンミスジチョウ」ですね。
また前翅先端が鋭く、後翅裏の付け根に黒点が現れるとされる。

林の周辺で見られ、幼虫がシモツケ、ユキヤナギ、コデマリなどの園芸植物を
食べるため、人家周辺や公園でも見られる。
我が小庭には姿を見せないチョウで、一つ勉強になりました。