今日はばらばらの話題で行きます。以下!
○乃木希典の書簡
○愚陀仏庵再建されないかも
○三笠の本
○西園寺公望のエッセー
1)乃木大将の書簡 (乃木希典の直筆手紙を寄贈 中国新聞)
以前書いた 乃木大将『養子取らず家断絶』書簡 のニュースの続きです。
今月初めに札幌でオークションにかけられていましたが、修道学園同窓会連合会が入手し、宛先の佐藤正少将に所縁のある修道学園に寄贈されたそうです。
2)愚陀仏庵再建されないかも
(愚陀仏庵:再建問題 萬翠荘裏山、再崩落の可能性/毎日新聞)
2年前の大雨で城山が崩れ、そのせいで全壊した松山の愚陀仏庵。
正岡子規と夏目漱石が1ヶ月半一緒に暮らしていた庵を復元した建物。
元あった萬翠荘の敷地内に再建するという案が有力であったらしいのですが、昨年の調査で、大雨があった場合に斜面が再崩落する可能性があると。要するに、萬翠荘の敷地内での再建は難しいのではないかと。
子規と漱石ですし、観光客が集まる所に再建したい。
他の候補地としては道後温泉そばと二番町が上がっているものの、費用面で市が反対しているとニュースにはあるので、地価の問題でしょう。
愛媛県と松山市には以降道後温泉本館建て換え等の巨額費用が掛るビッグプロジェクトが控えており、
「文化財ではない観光集客施設の愚陀仏庵の優先順位は低い」
とのこと。オリジナルは空襲で焼亡したそうで、前あったのは復元されたもの。レプリカだったんですね…
県知事曰く、
「萬翠荘を守る方を優先する。再建は急がない」
「愚陀仏庵はレプリカで文化財指定の可能性はゼロ。(多額の費用がかかる場合)別の場所にするか、やめる」
止める、という選択肢に少し驚きました。なんとかなって欲しいですなあ…
道後温泉本館は本来なら既に建て換え工事に入っていていい筈なんですよねえ、確か。何かで見た。
「坂の上の雲」のドラマ放送の影響で観光客が増えているので2年先延ばしにしていて、これ以上は延ばせないみたいですし。
3)三笠の本
本屋で見つけた…!オールカラー!文字びっしり!
300円!
4)西園寺公望のエッセー
古本屋で見つけたー
うっす!130ページしかない!(比較対象大久保息子の回顧録340P)
文字もめっちゃでかい。近眼に優しい本である。
それなのに原価857円。高くて笑った。古本だったので250円だった。
最後に細川護貞が読後感を寄せています。
細川は細川護熙元首相の父で、奥さんが近衛文麿の娘さん。
近衛が総理大臣している時に秘書官してました。
昭和史的には『細川日記』で知られる方ですが、いやー薩長の明治政府けちょんけちょん。
「日本の上流家庭の子弟を教育するのに、軍人でありながら戦争は下手で負けてばかりの人物を大将から伯爵にまで取り立て、教育者として学習院の院長として起用するなど、乱暴を極めている。
しかも、その人物は如何わしい所で遊蕩した想い出を綴った日記を得々として上梓して憚らない厚顔無恥な男であった。(略)
かくては吾国のエリートを教育しようとした思惑は一体奈辺にあったのかを疑わざるを得ない」云々
分かります。乃木大将の事ですね。
うーん何と言うか、読んでいて笑ってしまったのですが。何様なの。いや、殿さまですが…
こんな奴らの作った政府だから支那事変が起り太平洋戦争が起った、でも西園寺はそんな中でも違った西園寺は良かったとか、まあそんな感じです。ここまで来ると最早笑い話にしかなりません。薩長の事を言うよりまず近衛をどうにかして欲しかった。
それにそもそも学習院院長に乃木を推薦したの、明治天皇なんだけどなあ…
5)2回行くよ!(250×2+80円でした!)
>とよたさん
コメントありがとうございます。いや、本当にご心配をお掛けしてしまったようで…マイペースで続けていきたいとは思っていますので、ぼちぼち見守ってやって下さい^^魚焼きグリルカリッふわっトースト、あれ難しいですよね…私の所だと一部だけモーレツに焦げます。笑。裏返したりと時間と手間がかかるので結局トースターに戻りました^^ 今はホットサンドに夢中です~おいし過ぎて困る…
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原本は明治36年刊行で、元の本を見た事があるのですがそれも5・60ページほど。
それに国木田独歩や細川護貞の文章を50ページほど加えて130ページにしています。
本屋で見る度、正直な所何故ここまでして出版されたのかが不思議でした。
そう言う意味では非常に出版社の思い入れは感じます。
内容としては面白い話が結構あるのですが、やっぱり857円と思うと、うーん…ですねえ。
私も250円じゃなかったら買わなかったと思います^^;
うん。結構面白いんですけどね;
著作権が切れているので印税はかからないし、その作りなら、普通は高くても500円以下だと思うんですよ。
見た目にコストがかかっている様子がないのに価格が高いとなると、その本が普通でないのはたぶん刷り部数。
薄利多売、数を捌いてなんぼの文庫は、どんなに少なくてもハードカバーの数倍の部数を刷るものなんですが、そんなにたくさん捌けないと判断したんでしょう。
文庫としては常識外れの少部数だったんでしょうね。
帯の背に「幻の限」と見えますが、限定刊行とか限定復刻とか書いてあるのでしょうか?
読者や書店が一見して「高い!」と思ってしまうような本は売りにくいんで普通なら企画段階でポシャるんですが、それでも何とか世に出したかったか、少数の読者の強い要望があったんでしょう。
という訳で、内容の価値は分かりませんが、希少価値はある本だと思いますので、大事にしてくださいませ。
いい方向に進んでくれたらいいですが…
三笠の本、私も見つけた時驚きました。
船舶関係の専門書を置いている本屋さんなのですが、科学館の委託販売もされている(た?)ようで、科学館のグッズから本から…
今までなんで気付かなかったのか自分でも不思議です。笑。
3月初めにもう一度行く予定がありますので、その際見てきますよ~。
多分そんなに一般人が行くコーナーでもなく(笑)、在庫が動く本でもないので大丈夫だと思います。何冊か積んであったし。
「戦記名著集」そうでしたか。
もしかしたら意外と人気があったので、刊行後に続きが出たのかもしれませんね~
折りを見て書き足しておきます。ご連絡ありがとうございました。
神保町のブックフェス、凄いですよねえ。
学生時代に何回か行きましたが、朝から夕方まで防衛研究所か国会図書館に入り浸りで、ゆっくり探す時間がなく、結局ほぼ眺めるだけで終わりました。笑。
でもあの町の様子を見る度東京を羨ましく思わざるを得ません。いいなあ…
写真の通りあれだけ薄く文字も大きく、その上めっちゃ余白が多いんですよ!すっかすか!
内容からしても、正直な所800円超出す価値はありません^^;
古本でも250円で高いなという感じで、西園寺の名前だけでどうぞ、という感じかなー…
愚陀仏庵の方は史跡がというより、レプリカだからという理由の方が大きいようです。
上記の通り道後温泉の建換えもドラマ絡みで既に先送りされていてこれ以上は待ったなし、もうひとつがJR松山駅高架化工事で、どうにかしたくてもそこまではとても、という感じのようです。
あった場所に再建ならまだどうにかなったのでしょうが、場所から検討という事になるとちょっと大変ですね…
去年松山に2度行きまして、そのたびに些少ながら再建募金箱に入れてきたんですが、まあそんなことは抜きにしても何とかなってほしいです。
その本!船の科学館のやつ!
欲しいんですが、船の科学館では既に品切れなんですよね~。
艦内の詳細図だけは他のムックにまるまる再掲載されていたのでそちらで持ってますが、重版してくれないかしらん。
科学館自体が本館は休館中(泣)、売店もやってないという状況なので難しいとは思いますが。
古書で思いましたが!
前に、『熱血秘史 戦記名著集』を全10巻ではなく全15巻では?と連絡しましたが、当初は全10巻の刊行だったようです。
別冊の写真画帳を最近手に入れたのですが、巻末に全10巻で紹介されてます。
11~15巻は追加刊行だったみたいですね。
どうもすみません。
古書店は本当に怖いです。
神保町ブックフェスティバルは特に危険な催しです。
(諭吉さんが一人二人と財布から去ってゆく。笑。)
でも今月から異動になったので(青天の霹靂。このトシで。)、そのブックフェスティバルには仕事で行かなきゃならなくなったため、古書店めぐりをする時間がたぶん取れないのは良かったのか悪かったのか……。
この本をこの値段(両方の意味で)で…が多すぎます。
それにしても、暗い史跡の話題続きますね。
歴史自体が、なんか見捨てられているのか…