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移転しました(2014/1/1)

平安ライフ

2009-01-24 | ヒストリ:平安の風
…平安に入れてくれた人ありがとう!(←アンケ)
大好き!(入れてくれる人がいると思ってなかった)
書かなきゃな~と思って平安の方の創作を2ヶ月ほど前からちくたく書き溜めてます。
2・3日ほど前にちょうどお酒を飲む話を書いていて、そういや書いたことなかったっけか?と思う話を、今日は。

歴史ドラマでお酒の場面というと清酒を飲んでいる場面が多いかと思います。
撮影では普通に水使ってんのかな?(笑)
そういう場面で清酒を使っても大丈夫じゃないかなと思うのは江戸時代。
妥協して戦国時代。
それ以前は基本的には濁酒になります。
実を言うと清酒も平安時代からあったらしいのですが、普通に出回って飲めるようになったのが(量産)江戸初期頃だったようです。
というか平安時代ではお酒自体が高級品!
そして江戸時代に庶民にまで広まるまで清酒はセレブの飲み物そのもの(笑)

八幡太郎や景季の時代のお酒は基本濁酒ということになりますが、これはどぶろくに近いのかなあ。
結構甘かったと言いますので、イメージとして浮かぶのは…
マッコリでしょうか?
いやでも昔TVで糖度35%という話を聞いたことがあります。
…糖度35%ってどのくらいの甘さ?
試しにググったらジャムのオンパレードでした(吐血

当時の食事は、1日2回。
主になるのが強飯(こわいい)、2合。蒸した半搗米/玄米です(固い。消化悪い)。
おかずとしては…うーん。なかなかこれと言って思い浮かびませんが、干物が多かったのは確か。干し鮑や干し鰯、とりあえず生ものはありません。
香の物、羹物(汁物)…
汁物はうま味成分がまだ知られていない時なので、おいしくなかったらしい(出汁抜きの汁)。
野菜もあまりとっていなかったようで、いわゆる新鮮な食材はほとんど無かったようです。
そしてこの食事には味付けされておらず、塩、酢、醤(ひしお/味噌のこと)といった調味料が付き、それに自分で味付けをする。
そしてこれに酒、デザートとして唐菓子が付く。
これが貴族の食事。

ん~…なんと言いますか(笑)
ものすごく栄養バランスの悪い食事です。動物性蛋白質を殆ど摂っていない。
しかも自分で好きに味付けをするというあたりなー。塩分きつかったり味濃すぎたりするわけです。
そして糖度35%の酒をがばがば飲む。
と、どうなるか。

糖 尿 病。

いや~…(^^A
結構多かったみたいですよ、糖尿病患者。
当時は「飲水病」と言われていたそうです。
糖尿病には「喉が渇く」という症状がありますが、たぶんそれが名前になってるんではないかと。
そして勿論栄養失調の人も多かった(=脚気患者も多かった)。
その上貴族は運動もしない。
…身分が高いほど不健康になっていくというこの現実(笑)
ちなみに藤原道長も糖尿病患者かつ脚気患者でした。

部屋にこもりっきりの女性なんてさらに酷いです。
平安美人は「しもぶくれ」と言いますが、あれ、顔がむくんで垂れとんねん。
(しかも日の光を浴びないので顔色悪い)
しもぶくれが美人の条件なのではなくて、しもぶくれしかいなかったんじゃないのか、と思うわけですが(笑)
特に女性に関しては大和和紀が描くような美しい世界では決してないです。
髪は生まれてから切らない。…6~7m?
あんまり洗いません。冬場なんかに洗うと死に至ります。風邪で(体力ないしね)。

そしてこれは男女共通の話ですが、風呂に入る習慣もない。
たまに水を浴びたり体を拭く程度。
着物にしても、あーなんというか、食べた後口を拭いたり鼻を拭いたりするのでめっちゃ汚かったそうですし、衿ぐりには浮いた垢がついている。
寝殿造りにはトイレ施設もなく、樋箱が居室に置いてある。
樋箱というのは今でいうオマルみたいなもんです。
川なんかに捨てに行くんですが、夜だったり天気が悪かったりするとそれも出来ない。
臭いわけですよ。
なので室でお香を焚く。単衣に焚き染める。
今の衛生観念からすると想像を絶する不潔な世界。中世のヨーロッパと重なります。(→中世ヨーロッパ

日本人というと世界でもトップクラスの清潔好き民族ですが、平安時代ごろはそうでもなかったようですねえ。
戦国時代には欧州から宣教師がやってきますが、彼らには清潔さの観念がなく、着ている服もきったないしノミやシラミがわいている。
それを見た日本人は彼らを汚いものを見る目つきで侮るわけです(笑)
平安~戦国の400年経過しない間に清潔感ががらっと変わってしまってますが、いったい何があったんでしょうねえ。
とりあえず平安時代は生活面では「優雅」とは程遠い世界です(^^ゞ

なんかあれこれ話が寄り道してますなー
でも実際どういう生活してたのかって興味ないっスか?
 

 
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拍手ありがとうございます♪

>ブログに1票の方、ありがとうございます!
いいですよね~近代(笑)書いていても改めていろんな発見があって楽しいです♪
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