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ロットン虫採り放浪記

日記、放浪記、標本紹介

5/10  ヤマシャクヤクの妖精を求めて 2014 IN 滋賀

2014-07-27 18:18:49 | 放浪記

 毎年5月になると、どうしてもこの「ヤマシャクヤクの妖精」が気になってしかたがない・・・。

ヤマシャクヤクは5月のGWのころから咲き始め、花が咲くと、1~2日でその花の寿命を
終えるという儚くも可憐な花である。

 そのヤマシャクシャクの花をほぼ専門に訪れる大型のハイイロハナカミキリ族の美麗種、
通称キマルこと「フタスジカタビロハナカミキリ」。

 カミキリをやり始めた時からいつか出会いたいと思っていた憧れのカミキリの1つだ。

 もうこのR山に何度訪れたことだろう・・・

 お忍びもいれて、かれこれ4度は訪れているが、未だにその可憐な姿を見せてはくれない。

 記録はあるし、以前に知り合いのムシ屋さんがこの山で1頭 採っているのでいるのは
間違いないのだけれど・・・

 名古屋のM.Tさんに話したところ、「そこは難しいから、なんならほぼ確実に採れる場所を案内してあげるよ
、採れなかったから連絡して」とありがたい お言葉をいただいたが、それは先ず自分の足で納得するまで探してから・・・。

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 ということで、滋賀のR山へ懲りずに5度目のチャレンジをしてきました。

 そして今回、滋賀のR山は初めてというeichanさんと御一緒することになりました(^_^)

 では!

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 現地に早朝5時半過ぎに無事合流し、6時、登山開始。

 eichanさんの話では、キマルは早朝が勝負とのこと。

 なんでも、昨日の居残りや早朝はヤマシャクヤクにもぐりこんで
ほとんど移動しないらしい。

 う~ん、さすがはベテランのカミキリ屋さん、細かな時間帯など
本当によく研究されている。

 

 この山、ナンキセダカ採集のあの山と比べたらアップダウンの少ないし距離も
短いし・・・

 ただとにかく足場が悪い!

 基本 ガレ場ばかりだし、大小たくさんの岩を越えていかなければ
ならないし、正直 足首とつま先が痛くなってくるんだよね(+_+) 

 

 見下ろすと枯沢?があり、大雨の時に流されたとみられる、木や大きな岩が見られる。

 

 新緑が気持ちいい!がそんな余裕を言っていられるのも今うちだけ・・・

 

 しばらくガレ場を歩くと、左側に登山道が見えてくる。

 水分補給しながら、ゆっくり登っていく・・・。

 

 歩き始めて50分ほど、例の〇〇〇〇穴。

 前々から覗いてみようと思っていたが、やっぱり怖いのでやめておいた(笑

 

 歩き始めて約1時間、ヤマシャクヤクが姿を現す。

 最初のヤマシャクヤクということで、記念撮影。

 

 そして、さらに20分ほど奥へ進むと、ヤマシャクヤクの群落が見えてきた!

 ここから思い思いに探策。

 

 お!これなんか、ちょっと花びらが食われてるゾ!

 そっと花びらを開いてみると、キリギリスの仲間の幼体が鎮座していた。

 この後も似たような食痕はあるが、そのほとんどがキリギリスとカメムシに化けていく・・・

 どうやらヤマシャクヤクの花びらは割といろんなムシが食べるようだ。

 どれだけ株をみただろうか、ざっと見積もって500株ほどあるヤマシャクヤクすべてを見るのは
不可能だが、登れる範囲、手の届く範囲のヤマシャクヤクはほとんど見たがキマルの姿はない。

 これだけのヤマシャクヤクがあってなんで1頭もいないんだぁ~!?

 遠くからeichanさんと僕の「どうですか~!?・・・いませーん!」というやり取りの声が
山に空しく響く・・・

 ここの群落に見切りをつけて、さらに奥へ・・・

 歩き始めて約3時間、ようやく滝が見えてきた。

 

 今回はこの滝の裏の奥まで行くことに・・・

 が、これが本当に怖かった!

 断崖絶壁の幅50センチもない登山道を、貧相なロープが張ってあるだけで
ヘタをすれば滑り落ちてしまうような所をeichanさんは平気な顔をして渡っていくが・・・

 僕は情けないかな、腰がぬけてしまって渡りきるのにずいぶん時間がかかってしまった(汗

 その奥にもヤマシャクヤクの小規模な群落が見られた。

 

 これなんか木漏れ日が当たって、いかにもキマルが来そうなんだけどね・・・

 しばらく回りを探したが、結局 eichanさんも僕もキマルを見つけることはできず、ここで下山することにした。

 う~ん、これで5連敗(T_T) ただ単にヤマシャクヤクの株が多ければよいというものではなく、
キマルが生息するそれなりの条件というものがあるのだろう・・・。

下山途中に黄色い影が左側の斜面を横切るのが目に入った・・・。

 何だろう?と思って追ってみると・・・

 

 それはテン君でした。

 何かを口に銜えていて、僕らの方を不思議そうにじっと見ていた。

 テン君のキョトンとした表情にしばし癒されました(^_^)

 「採れるまでがんばれよ!」とでも言ってくれてるのかな(笑


 
 今回で5連敗、これはまた違うアプローチやキマルの好む環境というものを
もう少し把握しておく必要がありそうだ。

 ただ単にヤマシャクヤクの数が多ければ、個体数も多い・・・という単純な方程式ではないようだ。



 eichanさん 長時間の登山、本当にお疲れ様でした!m(__)m

 今回はキマルに出会えませんでしたが、またいずれこのR山で探してみたいと思います。

 次の採集を楽しみにしております!(^^)




                     さて・・・M.Tさんに連絡しようかな(笑
 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 



 

 

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2 コメント

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Unknown (だんちょう)
2014-08-02 23:35:17
こんばんは(*゜ー゜)v

散策には坊主は憑き物ですよね。

何時間もかけていっても採れないときは採れないですよね、ぼくも今年は2回も遠征で坊主くらってます。

なかなかつらいですよね(>_<)
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Unknown (ロットン)
2014-08-03 17:41:10

 だんちょうさん こんばんわ!(^^)

 さすがに5回も同じ所を
訪れてボウズはツラいですね(T_T)

 それでも止められないのは、ムシ屋のサガですかね
 (^_^)

 採れるまで諦めませんよ~!
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