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おもちゃのまちの正太郎ブログ

昭和42年製 グリコの景品 アクロバットプレーン

2003年頃から「おもちゃのまちの正太郎」というHPを公開しています。

http://www2.ucatv.ne.jp/~mstamano.sun/index.html

2022年の2月にサーバーがダウンしたためカウンターがリセットされていますが、その時点で23万件のアクセス数がありました。

このHPを介してお付き合いさせていただいた方は沢山いるのですが、その中の一人に愛知県のNさんというお方がいらっしゃいます。

Nさんには貴重なおもちゃを沢山譲っていただきましたが、その中の一品。

昭和42年にグリコの景品として提供されたアクロバットプレーンです。

箱入り未使用の状態で譲り受けたのが2009年頃。

その後はずっと気になっていたのですが、箱を開けて眺めるのみ。

取り扱い説明書には昭和42年5月22日の日付入り、かなりのビンテージ物です。

今回、思い切って中身を出してみました。

当時のアクロバットプレーンには零戦型と複葉機型の2種があり、これは後者。

Uコン機のようにラインでエレベーターを操作する仕組みです。

中央の台座と飛行機の対となるアポロ型の重り(中には砂を入れて重量調整をします)、そしてスロットルとエレベーターを操作するグリップ。

このおもちゃの最大のポイントは電気系統だと思うのですが。

機体から台座の電池ボックスまでの配線の1本はこの黄色い電線で、これがエレベーターの操作ラインを兼ねています。

エレベーターのトリム調整は写真の「たわみ」で行います。

もう1本の配線はこの支柱そのもの・・・この支柱が電線を兼ねています。

これは凄い発想だと思います。

機体を接続して、アポロ型の砂の量を調整して・・・

ちなみに、下の写真に写っているスプリングも電線を兼ねています。

支柱中央の金属部分も全体が回路の接点になっています・・・びっくりしました。

すべて組み終わるとこんな感じ。

エレベーターは作動しますが、モーターはうんともすんとも言いません。

存在自体が奇跡的なビンテージトイだし、これはダメかと思いましたがよくよく見ると。

回路の接点となる金属のあちらこちらに錆?

写真は撮り忘れましたが機体側の電線に断線も発見。

これらを丁寧に補修すること約2時間。

そして・・・ついに飛びましたあああああああ!

当時の情報では文字通り宙返りやら背面飛行やらできたみたいですが、パワー不足で水平飛行がやっと。

でも、55年前の電動おもちゃが作動するのは奇跡的だと思います。

Nさん、本当にありがとうございました!

下記の動画で飛行状態が確認できますので、よろしければご覧ください。

https://youtu.be/-f_4rEXoDKE

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