災害対策勉強会で覚えた事〓

なぜ人は、振り返ってしまうのか？
流れ去る町を、人を見てしまう。

もう一年前の事なのに、テレビに移し出される逃げる人たちに、
『走って〓振り返らないで〓』
と、心で叫ぶ私がいます。

先日、災害についての勉強会に参加した時、講師の方が教えてくれた、
『まず、生き延びて下さい』
と言う言葉が胸に響きました。

まず自分が生き延びる。

そして生き延びたら、肉親、親しい人を助ける。

そして、知らない人にも助けの手を差し出して上げて下さい。


話はこう続きました。

あなたが生き延びるために、
確実に安全だと思える場所まで、振り返らないで走りぬいて下さい。

その時に、誰も助ける事が出来なかったとしても、
その人が助からなかったとしても、
けしてあなたのせいでは無いのです。

あなたが怪我なく助かる事を優先して下さい。

あなたが誰かを助ける事なく助かったとしても、
だれもあなたを責めたり出来ません。

あなたが怪我なく助かる事で、
事が落ち着いた後に、
怪我をしたり、困っている人を助けてあげられます。

だから、その一番危険な時は、
大切な物が何もかもなくなってしまうけれど、
けして振り返らないで走り抜けて助かって下さい。

助かっても、
その後どうなるかわかりません。
だから、怪我をせず、すぐ動ける身体でいる事も大事です。

だから、
怪我をする事なく、逃げて下さい。

もう一年。
まだ一年。

もう、こんな悲しい出来事は起こって欲しくないと思う。

でも、もしそんな事に自分が遭遇してしまったら、
走れない娘の代わりに、
娘を抱いて私が走りきろう。

走りきりたい。

From ikusuke