「ジョビのカツアゲ2」
私と友人、先輩2人の横を女生徒が通り過ぎると、野球部の先輩じゃない方が言いました。
「おう、あの女知ってるか?」
何か嫌な予感がしました。
その問いには友人が答えました。
「同じ学年ですけど、クラス違うんでよく知りません。」
それを聞くと、下卑た笑みを浮かべながらこう言ったのです。
「よし、アイツから金を借りて来い。」
出たぁ。1番キツいやつ。
テメエで借りて来いっつーの。
段々ムカついてきました。
そうだ、ケンカが強いってえのは噂だけかもしれん。コイツぶっ飛ばしてやろうか。
私の戦闘力は当てにならないが、友人は少なくとも私よりパンチ力があるのは知っていました。
私も脚力には自信がありました。反復横跳びが学年で4位だったんで。
野球部の先輩には手を出すつもりはないが、2人でソイツを攻めたらどうだろうか?
よし、やってやろうか。
いや、待て。
後々倍の人数で来られたら面倒だ。そもそも人を殴ったことないし。
だったら、あの女に金を借りた方が楽じゃないか?
友人はどうか知らないが、私にとっては別に恥ではない。
貧乏育ちだから、そんなこと気にならないのです。
こんなタイミングで見つかったあの女が悪い。
いや、待てよ。
仮に借りられたとして、それが噂になったらどうしよう。下手したら学年の女子全員から総スカンだ。
で、噂が広まり、母さんにまで知れたら相当マズイ。
母さんを泣かすようなマネだけはしたくない。
くそっ。なんなんだ、コイツら(先輩2人)もあの女も。
そもそもガラの悪い野球部なんて入るから、こんな先輩達に知られちまったんだ。
そうだ、俺が悪い。
友人まで巻き込んだ俺が悪い。
部活サボらなければ、こんな事にならなかったのに。
でもエロ本(Don't)が欲しい。
どうする?
もう仕方ない。
葛藤の末に導き出した解答を告げるべく、私は意を決して口を開きました。
驚くべきことに、友人と同時に同じ事を言ったのです。
いつかにつづく
私と友人、先輩2人の横を女生徒が通り過ぎると、野球部の先輩じゃない方が言いました。
「おう、あの女知ってるか?」
何か嫌な予感がしました。
その問いには友人が答えました。
「同じ学年ですけど、クラス違うんでよく知りません。」
それを聞くと、下卑た笑みを浮かべながらこう言ったのです。
「よし、アイツから金を借りて来い。」
出たぁ。1番キツいやつ。
テメエで借りて来いっつーの。
段々ムカついてきました。
そうだ、ケンカが強いってえのは噂だけかもしれん。コイツぶっ飛ばしてやろうか。
私の戦闘力は当てにならないが、友人は少なくとも私よりパンチ力があるのは知っていました。
私も脚力には自信がありました。反復横跳びが学年で4位だったんで。
野球部の先輩には手を出すつもりはないが、2人でソイツを攻めたらどうだろうか?
よし、やってやろうか。
いや、待て。
後々倍の人数で来られたら面倒だ。そもそも人を殴ったことないし。
だったら、あの女に金を借りた方が楽じゃないか?
友人はどうか知らないが、私にとっては別に恥ではない。
貧乏育ちだから、そんなこと気にならないのです。
こんなタイミングで見つかったあの女が悪い。
いや、待てよ。
仮に借りられたとして、それが噂になったらどうしよう。下手したら学年の女子全員から総スカンだ。
で、噂が広まり、母さんにまで知れたら相当マズイ。
母さんを泣かすようなマネだけはしたくない。
くそっ。なんなんだ、コイツら(先輩2人)もあの女も。
そもそもガラの悪い野球部なんて入るから、こんな先輩達に知られちまったんだ。
そうだ、俺が悪い。
友人まで巻き込んだ俺が悪い。
部活サボらなければ、こんな事にならなかったのに。
でもエロ本(Don't)が欲しい。
どうする?
もう仕方ない。
葛藤の末に導き出した解答を告げるべく、私は意を決して口を開きました。
驚くべきことに、友人と同時に同じ事を言ったのです。
いつかにつづく