ビジネスホテルに似合わない黒く重厚な木製のドアを押すと、ドアベルのカランコロンの音にドレス姿のおねえちゃんが表れました。
大きな花器に南国土佐の美しい花が生けられていて、中々に良い雰囲気です。
おねえちゃんに促されてゆったりとしたソファに沈むと、暑いおしぼりと共に6人のおねえちゃんが席にやってきました。思い思いの色のドレス姿のおねえちゃんは花器に生けられた花のようです。
周りを見ると客は私ひとりです。
早い時間だからなのか、実はぼったくりの店だからなのか何となく居心地がよくありません。
とはいえ、6人のおねえちゃんはその筋の知り合いという感じではありません。酔うほどに尋ねると実は人妻だったり、OLの副業であったりの素人さんだったのですが。
ドレスの胸元やスリットから見える瑞々しい御足はもうじれったいこと、じれったいこと。でも、そういうお店ではありませんので、モテたい私、あくまで東京からやってきたイケメンの出来るビジネスマンとして上品にカッコよく振舞わなければなりません。
新橋のフィリピンパブでなべさんと歌い狂う朴竜であってはならないのです。
おねえちゃんの鳩尾にソーラープレキサスブローを打ち、気絶しているふたりを両脇に抱え大漁旗をなびかせ部屋に帰ってはならないのです。
また、ケチでもいけません。やれワイン飲んでも良いか、フルーツ頼んでも良いか?金を使わせるおねえちゃんのお願いは笑って応えなければモテないのです。
そうこうしながら時間が経過していくのですが他のお客は一向に現れません。貸切状態の私。暇なおねえちゃん6人全員が私の席に着きました。
一体幾らかかるのか?
不安になりながらも太っ腹なビジネスマンを演じます。
モテたいがために6人のおねえちゃんのお酌を受けているうちに結構酔っぱらってきました。商談と移動の疲れがドッと出てきて、吐きたいのですが、ぐっと我慢です。
で、あるおねえちゃんが「カラオケ歌って!」と言ってきました。で、モテたい私は「じゃあ、そこにあるギターとピアノ弾いても良いですか?」とカッコつけて、ビートルズのYesterdayとLet it be を演ると一気に盛り上がりました。
演奏を終え席に着くとおねえちゃん達、ぴったりと寄り添ってきます。お、ようやくそんな感じになってきましたが、目も回り呂律も危うくなってきました。
気がつくと時刻は11時。客は私ひとり。何と5時間も飲み続けていました。
せっかく良い雰囲気になって来たのにもう限界です。
結局いくら払ったのか全く覚えていません。
部屋は同じホテルにあります。
演奏後ぴったりと身体を寄せてきたおねえちゃんが部屋まで送ってくれると言ってます。
こりゃあ、しめたものだ。
ウヒョーっと心の中でガッツポーズ。
ですが、不覚にも酔っ払ってしまった私、おねえちゃんに抱えられるように部屋に戻りました。
おねえちゃんを先に部屋に入れ、ドアを閉めた途端、もう吐き気を我慢できなくなった私、トイレに駆け込む間も無く、おねえちゃんの後ろ姿、クビから背中に勢いよく大量の胃液吐瀉物を浴びせてしまいました。
その後のことは全く覚えていません。
夜中に目が覚めたらスーツ姿のまま。枕元には鰹やらウツボが大量に散乱していました。
胃液吐瀉物を大量に浴びせられたあのおねえちゃん。あの後、どうしたんでしょう。
いやはや大変申し訳ないことをしちゃいました。
本当にごめんなさい。
大きな花器に南国土佐の美しい花が生けられていて、中々に良い雰囲気です。
おねえちゃんに促されてゆったりとしたソファに沈むと、暑いおしぼりと共に6人のおねえちゃんが席にやってきました。思い思いの色のドレス姿のおねえちゃんは花器に生けられた花のようです。
周りを見ると客は私ひとりです。
早い時間だからなのか、実はぼったくりの店だからなのか何となく居心地がよくありません。
とはいえ、6人のおねえちゃんはその筋の知り合いという感じではありません。酔うほどに尋ねると実は人妻だったり、OLの副業であったりの素人さんだったのですが。
ドレスの胸元やスリットから見える瑞々しい御足はもうじれったいこと、じれったいこと。でも、そういうお店ではありませんので、モテたい私、あくまで東京からやってきたイケメンの出来るビジネスマンとして上品にカッコよく振舞わなければなりません。
新橋のフィリピンパブでなべさんと歌い狂う朴竜であってはならないのです。
おねえちゃんの鳩尾にソーラープレキサスブローを打ち、気絶しているふたりを両脇に抱え大漁旗をなびかせ部屋に帰ってはならないのです。
また、ケチでもいけません。やれワイン飲んでも良いか、フルーツ頼んでも良いか?金を使わせるおねえちゃんのお願いは笑って応えなければモテないのです。
そうこうしながら時間が経過していくのですが他のお客は一向に現れません。貸切状態の私。暇なおねえちゃん6人全員が私の席に着きました。
一体幾らかかるのか?
不安になりながらも太っ腹なビジネスマンを演じます。
モテたいがために6人のおねえちゃんのお酌を受けているうちに結構酔っぱらってきました。商談と移動の疲れがドッと出てきて、吐きたいのですが、ぐっと我慢です。
で、あるおねえちゃんが「カラオケ歌って!」と言ってきました。で、モテたい私は「じゃあ、そこにあるギターとピアノ弾いても良いですか?」とカッコつけて、ビートルズのYesterdayとLet it be を演ると一気に盛り上がりました。
演奏を終え席に着くとおねえちゃん達、ぴったりと寄り添ってきます。お、ようやくそんな感じになってきましたが、目も回り呂律も危うくなってきました。
気がつくと時刻は11時。客は私ひとり。何と5時間も飲み続けていました。
せっかく良い雰囲気になって来たのにもう限界です。
結局いくら払ったのか全く覚えていません。
部屋は同じホテルにあります。
演奏後ぴったりと身体を寄せてきたおねえちゃんが部屋まで送ってくれると言ってます。
こりゃあ、しめたものだ。
ウヒョーっと心の中でガッツポーズ。
ですが、不覚にも酔っ払ってしまった私、おねえちゃんに抱えられるように部屋に戻りました。
おねえちゃんを先に部屋に入れ、ドアを閉めた途端、もう吐き気を我慢できなくなった私、トイレに駆け込む間も無く、おねえちゃんの後ろ姿、クビから背中に勢いよく大量の胃液吐瀉物を浴びせてしまいました。
その後のことは全く覚えていません。
夜中に目が覚めたらスーツ姿のまま。枕元には鰹やらウツボが大量に散乱していました。
胃液吐瀉物を大量に浴びせられたあのおねえちゃん。あの後、どうしたんでしょう。
いやはや大変申し訳ないことをしちゃいました。
本当にごめんなさい。
はっはっはっ!