正すとっぱぁ

日常日記、たまに変なコラム

片原饅頭復元~ふくまんじゅう

2011年11月27日 | 食事
群馬県前橋市の銘菓といえば?
旅がらす?
焼きまんじゅう?
今の人ならその答えもあるでしょう。
が、自分の親の世代、もしくはもっと前の祖父祖母の世代あたりには必ずといっていいほどに「片原(かたわら)饅頭」の名前が出てきます。

薄皮で中に餡子がぎっしりと詰まっていて、皮と餡子の甘味が絶品と大評判の片原饅頭。
祖父や父をして「死ぬまでにもう一度でいいから食べたい」と言わせる片原饅頭。
これはあくまでも父から聞いた話。
当然その味を知ってるわけでもない。
だけど、そこにはムショーに惹かれる何かがあった。
製菓舗に勤めるようになり、他所の菓子類も気になるところ。

しかしその片原饅頭を作っていた製菓舗は、平成8年に跡継ぎ不在ということで閉店。
残っていた麹や菌は全て捨ててしまい、片原饅頭はここにその美味さと歴史を終えることになった。

が、それでも諦められずに饅頭を作り続ける人がいた。
その人は最後の片原饅頭を製造していた職人頭の元に何度も足を運び、その製造方法を1から大事に学び続けたんだそうで。
そして完成した、否、完成に限りなく近い片原饅頭を「ふくまんじゅう」として前橋で販売開始。
瞬く間にその味と人気が知れわたり、地元前橋の銘菓として復刻するにいたった。


と、前置きが長くなりましたが、自分も今日買って食べてみました。


うん、餡子がぎっしりで薄皮、このモチモチ具合がなんとも。
甘すぎずさっぱりとした口当たり、だけど餡子独特のコクもたっぷり。
これが伝説とまで言われた片原饅頭か。。。


本家の味を知らない自分の舌だけじゃ半信半疑だったので、母の同僚だった人にもいただいてもらうことに。

「うん!これだよ!うわーなつかしいなー」

大絶賛でした。

ちょっと多めに買ってきたので、父が帰ったら食べてもらおうかと。
「死ぬ前にもう一度だけ食いたい」と切望していた父がどんな反応をするのか楽しみです。