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二刀流 (大谷翔平と佐々木朗希)

大谷翔平のMLBの試合の感想

06/17(土) A KCR 第二戦

2023-06-18 | 試合の感想
Game Days https://www.mlb.com/gameday/angels-vs-royals/2023/06/17/717726/final/box

 ネビン監督の継投ミスで7-9回にブルペンが8点取られ、9-10でLAAは痛すぎる敗戦を喫しました。しかも、MLB最低勝率で10連敗中だったKCR相手にです。
4試合連続で先発投手がQSを達成し、6回裏の時点で、8-2で6点の大量リードだったにも関わらず。
まさに、TEX最終戦のブルペンへの電話連絡含めて、ネビンの無能の極みと言える事例の一つでしょう。

 では、どう継投すればよかったのか?

 この試合前のブルペンの両軍の比較では、直近3日間で未登板の投手は、LAAがマイナーから昇格したばかりの左腕Ingramと、同じ左腕のLoupの2人のみ。
対してKCRは4人です。KCRは6回表からその4人が順に継投し、最終的に勝利しました。

 エンゼルスは現在、13連戦中です。今季不振のLoupでも(左右、相性関係なく) 使用を控える余裕はLAAブルペンにありません。
従って、7回裏にLoup、8回裏に新人のIngramと継投し、8回裏の投球数で9回裏も続投か、他投手を1人投入するか、決めれば良かった。
この形なら、いくら不振のLoupでも無走者で6点差あれば、3失点以内で回を終えていたはず。逆に先にIngramでランナーを複数残してLoupだと、危険なパターンです。

 ルーキー左腕Ingramは、酷使されているブルペンを休めるために昇格したわけです。登板する機会は、大量リード時か、大量ビハインド時か、でした。
今回は、運良く6点差でリードした場面で相手は貧打のKCRだった。それなのに最悪のデビューで最近のLAAの連勝ムードを吹き飛ばす端緒になってしまった。
 Ingramに才能はないと思われます。これはドラフトの指名順位の低さを見ても、投手に必要な体格 [175cm, 77kg] を見ても。
こうした球速が出づらく球威がない投手は、コントロールが最重要なのですが、17- 9(52.9%) 0.1回 2H 3ER 2BB 81.00ERA となってしまいました。
問題は、マイナーから一時しのぎで昇格させた左腕投手がこの程度という、LAAのマイナー組織と昇格を判断したGMにあります。
「もっと他に左腕でまともな奴がいないのか?」と多くの人が思ったことでしょう。

明日は大谷を休ませるべき

2023-06-14 | 試合の感想
23/06/13(火) TEX(A) 第二戦 https://www.mlb.com/gameday/angels-vs-rangers/2023/06/13/717780/final/box

 今日は、Trout [31-311d] が24試合ぶりに休養を取り、一方、大谷は相変わらずフル出場。
(ちなみにこの2日間の打者大谷の活躍でbWARがそれぞれ+0.3、+0.3。ただ、bWARは投手の活躍の方が変動幅が大きい[試合の半分を支配できるため])
先発が8試合連続でQSに失敗しながら、打線とブルペンのお陰で2勝を挙げ、これで明日、明後日で負けたとしてもイーブンです。

 明日のTEX先発は元同僚左腕の Andrew Heaney (L) 32-009d 188/90 [中4日(今季3回目)] 6QS/12GS 4-4 63.0回 4.14ERA .223AVG 1.254WHIP 0.2bWAR 104ERA+ 8.39RS
注目すべきは、大量の援護点[8.39]。それはともかく、 Heaney投手はTEXでは最も不安定なSPですが、左打者には成績が良く[10.1回、.118AVG、1.16WHIP、12K/ 8BB 0HR]、
今季の打者大谷は、

    AVG OBP  SLG OPS   OPS評価    HR
対右腕 .314 .393  .644 1.037  A 素晴らしい 16[75%]
対左腕 .242 .324  .470  .794  C 良い    4[25%]
 差  -.072 -.069 -.174 -.243

と左腕に対して成績が悪く、先発登板前日ということもあり、休ませる合理的理由があります。

23/06/09 大谷は先発登板の前日試合は休ませるべき https://blog.goo.ne.jp/shohei_ohtani_17/e/c1041ac31f70e8998dd08966fd1d5992

 今日の試合も5出塁・1盗塁・二塁から本塁生還*2回と、相当、体力を消耗しているはずです。
明日、ブルペンで調整登板した上で試合にDH出場するのは、前回のSEA戦(疲労困憊)があっただけに絶対、避けなければいけません。
仮にTEX 第4戦で前回と同様の状態だと、投手大谷の評判に傷が付いてしまいます。

 大谷選手が休養して、エンゼルスがどういう試合を行うか、TEX相手に勝つことが出来るのか、今日の試合と比較すると面白いでしょう。

 大谷選手が休養すれば、自動的にDHスポットが空き、
復帰後、打撃不振で守備指標の悪い三塁Rendon、
長期的な打撃不振の中堅Trout、
守備指標は良いが腰の張りで不安のある三塁/SS/一塁Urshela
 とDHで休ませられる選手が沢山います。(ま、現状、DH:Rendon、3B:Rengifo、でしょうね)

 選手の好不調は、実は監督やGMによる選手のスケジュール管理と関連しているのが理解できるでしょう。
このエンゼルスという組織は、特定の選手に過度に依存し、不調に陥っても交代させない、怪我をしてから交代させる、酷い組織です。
O'Hoppeの怪我、Troutの不振、Rendonの怪我、Renfroeの不調、投手大谷の疲労、Urshelaの腰の張りも全て説明がつきます。

 そして、現在の打撃陣で最も穴になっているのが1塁 Jared Walsh [29-319d] です。[.115 .270 .173 .443 SO% 33.3%]
残念ながら試合に出場することもベンチに置くことにも値しません。(直球系に振り遅れ三振) 契約上、マイナー調整できるのであれば、落とすべきです。
エンゼルスはWalshの不振で慌てて、引退後、復帰した選手とマイナー契約を結びましたが、遅すぎます。
そもそも、エンゼルスは生え抜きの選手の査定が甘すぎます。José Suarez [25-162d]、Chase Silseth [23-027d]、 そして Jared Walsh [29-319d] ですね。

 ブルペンはTeperaをようやく解雇して、大幅入れ替えに成功しましたが、先発陣が試合を作れていません。(QS=6回3自責点以下) [投手大谷が苦戦しているのは疲労が原因]
直近18試合で、QSはわずか4試合[22.2%]。5回未満が3試合[16.7%]、現在、ブルペンに過度の負担がかかっています。
 大谷以外の先発投手はDHで出場していない、他球団よりも1日長く休めるにも関わらず、この不甲斐なさ。
先発陣が改善しない限りエンゼルスはポストシーズンは無理でしょう。いずれ酷使からブルペンが崩壊するのは必至です。

 明日、打者大谷が休養し、仮に試合に負けても、翌日、投手大谷が活躍し勝利すれば、地区首位チーム相手に3勝1敗となり、チームに勢いが出てくるでしょう。
まともな球団ならそうするはずです。BOSの吉田選手の扱いや、CHCの鈴木選手の扱い、NYMの千賀投手の扱いを見ても、疲れや怪我予防のために配慮がなされています。
エンゼルスは大谷翔平を馬車馬のごとく働かせ、酷使に次ぐ酷使、大谷の体が悲鳴を上げるまで使い倒す、最悪の球団ですよ。
OAKの藤浪投手の扱いが、まるで天使に見えてきますね! 

06/09(金) H SEA 第一戦

2023-06-10 | 試合の感想
Game Day https://www.mlb.com/gameday/mariners-vs-angels/2023/06/09/717824/final/box

https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?date=6/10/2023&gamePk=717824&chartType=pitch&legendType=pitchName&playerType=pitcher&inning=&count=&pitchHand=&batSide=&descFilter=&ptFilter=&resultFilter=&hf=playerBreakdown&sportId=1#717824

 今日は初回からまるで90-100球投げた後かのように、疲労困憊でした。[初回のストライク率45.2%、降板時54.6%]
 (スタッツ的には全球種で球速と回転量(SPF以外)が通年の平均値より低下。)

 大谷翔平を長らく見ていた人なら分かるでしょうが、明らかに休養日が足りず(*)、先発するには不適格なコンディションでした。
本人の発言では、ブルペンで投げていたときから今日は調子が悪かったそうです。(* 65試合/72日間で [公休日7日+休養日2日] なんと96.9%も出場)

 こんな状態ならば、思い切って先発登板を回避し、中7日と登板間隔が空いていたロングリリーフの左腕Tucker Davidson (27) に投げさせるべきでしたね。
このようなひどい状態では他の投手ならば、3回以内にノックアウトされていたでしょう。
何度も言いますが、全責任は無能なネビン監督と「(FAで出ていく) 大谷を使い倒す (“中4日”登板)」と公開提案したミナシアンGMにあります。
 
大谷翔平の“2失点帳消し弾”に指揮官「とても感心」 1か月勝ちなしも「心配してない」 https://full-count.jp/2023/06/10/post1393728/
> 彼も同じことを言うと思うが、修正してくれるだろう。彼はそういう男だ

[追記]
大谷翔平、オールスターまで再び中6日以上の登板間隔も ネビン監督「これから計画していく」 https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202306110000225.html
> 疲れというのは、試合の中でのことだと思う」


 いや、修正しないといけいないのは、大谷本人ではなく、あんただよ!! 
駄目だこりゃ。エンゼルスのコーチ陣は、大谷翔平の疲労を全く理解していない。 
(勝率5割を割り、負けがこむと途中解任されるので、DHで酷使、先発で酷使)


 彼らが大谷翔平のことをきちんと考えているか、人間的に配慮しているかどうか、明日のSEA第二戦にスタメン出場させるかどうかで明らかになるでしょう。
(当然、登板翌日は休ませるべきです。エンゼルスはまるでブラック企業。現在、Troutも酷使されている)

 次の先発登板は、貧打のSEA(H)と違い強力打線のTEX戦(A)になります。今日のようなコンディションで登板すると序盤でノックアウトされる可能性が高い。
中5日のスケジュールだとDH出場を数戦欠場しない限り、体力は回復しないでしょう。

          コンディション     今後
 先発前日      要充電   結果が出ていない以上、休養
 先発登板(DH出場)  最大負荷 
1.登板翌日      疲労困憊  強制休養
2.DH出場
3.DH出場
4.DH出場
5.先発前日      要充電   結果が出ていない以上、休養
 先発登板(DH出場)  最大負荷  今後の登板内容によってはDHを放棄することも検討すべき。現ルールではあまりにも負荷が高すぎる。

 ※これでも疲労が回復するとは思えません。

 今季はWBCからの勤続疲労、公休日無視の中5日固定・二刀流登板、DHで酷使(65試合で休養2試合のみ)、ピッチクロック、ピッチコム使用、を考慮して
今の状態ならば、完全回復させるには、1週間位休む必要があると思う。

 TEX戦で同様の登板内容ならば、間抜けなネビンはどう言い訳するのでしょうか?

 「彼は疲れていると言って来なかった」「休みたいとも言わなかった」

 (過去と同様) こう言い訳するに決まっています。

 別のスポーツ競技で考えてみてください。例えばサッカー。
あるチームのスター選手が疲労困憊でスタメン出場を続けているが、低調なパフォーマンスで、チームの結果も思わしくない。
「彼を休ませて別の選手を使え」とファンは当然、言います。そうなる前に監督は強制的にスター選手を休ませるでしょう。

 なぜエンゼルスは、その当たり前のことが出来ないのか?

 もちろん、適切な時期に休みを取るのも一流のアスリートの証です。練習やプレーするのと同じく、休みを取るのも同じくらい重要です。
周りから言われて休むのではなく、自ら申し出るくらいがいい。取り返しの付かない状態になってからでは遅い。今はその一歩手前でしょう。
これが大谷翔平、唯一の弱点です。(過度な練習で怪我がちだった羽生結弦と似ていますね)

大谷は先発登板の前日試合は休ませるべき

2023-06-09 | エンゼルス
大谷 先発登板前日試合の打撃成績 12試合 4勝 8敗 (Home*6 Away*6 前日試合のなかった今季開幕戦を除く) [Suarez 0-2、Sandval 3-3、Detmers 1-3] 休養*1試合

 8H/43AB 打率.186 3BB 13SO[30.2%] 2R、2HR、2B*2、7打点、16TB、1盗塁
               MLB平均 22.9%

 大谷翔平はTWPなので、翌日に先発登板が予定されている場合は、通常、前日はブルペンに入り、数十球投げ込みます。
スポニチ 大谷がブルペンで40球を投げスプリットを入念にチェック https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2023/06/09/kiji/20230609s00001007236000c.html
今季はここまで先発当日にDHを放棄せず、登板日にTWPとして出場しているので、実質的に2日続けて(登板前日+登板日で)TWPのプレーをしていることになります。

 改めて調べてみると、結果が出ていない。率直に言うとチームの足を引っ張っている。(直近5試合連続で2三振が続いている)
これは実感として、登板前日は翌日の先発に意識が向いて、打撃が疎かになっているのは分かっていました。(練習登板の体力消耗もある)

 登板前日試合で休むメリットとデメリット

メリット
・登板前日の打席での「死球」と「自打球」を防ぐ (怪我の予防)
・打席での体力の消耗を防ぐ [PA*4]
・1塁までの走塁による体力の消耗を防ぐ  (内野ゴロだと走る必要。際どいタイミングなら全力疾走しがち)
・出塁時の走塁/帰塁など体力の消耗を防ぐ 
・試合を観戦することで、頭の中をリフレッシュ
・チャンスでの代打[1PA]

・DH枠が空く。(怪我から復帰したばかりのRendonのDH使用に有効)

デメリット
・個人成績として4PAを失う

 結果が出ていない以上、合理的な選択として、登板前日は大谷翔平を休ませるべきです。

Home CHC 戦
初戦 右翼壁HR/ランニングホームラン未遂 (審判が即座にHR判定せず、“無駄走り”を強いられた)
2戦  二盗-三盗
3戦 自打球

 今季、前日の打撃成績が悪いことで、登板当日のメンタルにも影響していることでしょう。公休日があったにも関わらず、打撃内容は悪い。(特に今日は非常に悪い)
重要なのは、出場試合をコントロール出来る打撃成績ではなく、登板間隔を守らないといけない先発登板の投手成績です。
(打撃は対戦相手が左腕や対戦成績が悪い相手なら先発を外していい)

 まともなチームならこうしたデータを根拠に、先発登板の前日試合を一度休ませて、登板の投球内容を比較するはずです。
明日のシアトル戦は、左打者を並べた場合、最大5人の相手と対戦する必要があります。
平均的な右腕であれば、左打者に有効なCH(チェンジアップ)が投げられますが、SFを投げる日本の投手は、SFを利用できないと苦戦することになります。(試投での四球、配球の選択肢が狭まる)

 ポジティブな点を挙げれば、現在のSEA打線は、FranceとHernández以外は直近7試合で打撃不振で、
昨日の段階でMLBで打率27位、出塁率24位、長打率27位、OPS26位、三振数28位と打撃指標が低迷しており、大谷投手有利です。

 ポイントは初回を0点に抑えること、SFをどれだけコントロール出来るか、CUVも使用できるか、ということです。
SFを普段通り使用できれば、直近7試合で三振率が非常に高くなっているSEA打線相手に、奪三振ショーになるでしょう。
ただ、使用できない場合、2ストライクに追い込んだら三振を狙うより、打たせてとる方がいいかもしれません。

TWPで200IPを目指すのは無意味

2023-06-05 | エンゼルス
23/06/05(月) 06:39 Orange County Register Jeff Fletcher エンゼルス、大谷翔平に次回登板までの休養日を延長へ 
https://www.ocregister.com/2023/06/04/angels-to-give-shohei-ohtani-extra-day-of-rest-before-next-start/ (Deep L翻訳)

> エンゼルスは、大谷翔平選手に今シーズン初めて1日の休養を与え、これまでのイニング数を大きく上回る可能性があること、また、最近の投球内容が良くないことを考慮し、先発させることになりました。
  フィル・ネビン監督は、エンゼルスが火曜日からのシカゴ・カブスとの3試合をタイラー・アンダーソン、ハイメ・バリア、リード・デトマーズに先発させる予定だと日曜日に語った。
 大谷は金曜日のシアトル・マリナーズ戦に登板する。前回の登板から6日間の休養となる。大谷選手は、雨天中止で3日間の休養をとった以外は、すべて5日間の休養で先発登板していた。
  以前のシーズンでは、エンゼルスは大谷を6試合ごとに起用していたが、2023年は6日ごと[中5日]に登板させるように変更し、マウンドに立つ回数がやや多くなった。
 最初の12試合の登板を通して、71イニングを投げており、これは180~200イニング [+8.4~20.5%] のペースである。2022年はキャリアハイの166イニングを投げている。

 ネヴィンは、「彼は、今まで行ったことのない場所にアプローチしている。『今、彼に1日余分に時間を与えるのは良いことだと思った。』」

  大谷を後ろに追いやることで、エンゼルスは1つの先発を失うことになる。
 彼は、7月8日(土)のオールスター前の最終戦と、7月14日(金)のオールスター後の初戦に、通常の休養で登板する予定だったのである。
 これでエンゼルスは、大谷を7月3日(月)か4日(火)のサンディエゴ戦で前半戦の最終登板とすることができ、後半戦の前にシーズン半ばの大きな息抜きをすることができる。

  また、この動きは、大谷が2022年ほど良いピッチングができていない時期に行われる。大谷は、最近7試合で5.02を記録するなど、防御率3.30を記録している。
 エンゼルスはまた、ローテーションに移ってから2試合連続の好投を見せたバリアをマウンドに戻せるようになった。バリアは10イニングで1失点している。


23/06/05月) 19:01 日刊スポーツ エンゼルス大谷翔平「究極の二刀流」へ200イニング登板命令 休養優先し中6日で9日先発へ https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202306050000997.html

 エンゼルス大谷翔平投手(28)が「究極の二刀流」を目指す。
 次回登板は中6日と間隔を空けて、9日(同10日)のマリナーズ戦に決まった。ネビン監督は、大谷に200イニング登板をさせたい考えで、そのために休養を与えることが狙い。
 昨季両リーグ通して8人しか達成者のいなかった数字に、打者でもプレーしながら到達すればまさに鉄人となる。
 「1番DH」で出場したこの日のアストロズ戦は、同点の8回2死一塁で右翼フェンス直撃の決勝適時二塁打を放った。

   ◇  ◇  ◇

  日本ハム時代を含め投打二刀流11年目となる大谷は今季、とてつもない記録に挑むことが明らかになった。次回登板は中6日の間隔を空けて9日(日本時間10日)のマリナーズ戦に決定。
 ネビン監督は「ショウヘイを含め、全員にもう1日(調整期間を)与える」と休養を優先することを明かし、「(登板を)1回犠牲にするが、彼も理解していた。
 我々としては、キャリアで初の200イニングを投げさせたい。余分に休みを与えるのは、今がいい」と語った。救援陣に不安があるだけに、大谷にはできるだけ長いイニングを任せたい考えだ。
  200回登板は、一流先発投手の勲章のひとつ。特に分業制が進んだ近年は達成者が減り、昨年も両リーグ合わせて8人しかいない。
 キャリア初めて規定投球回に到達した昨季の大谷も、投球回数は166。打者で出場を続けながら、200投球回に達すればまさに鉄人の所業となる。
  ローテ変更により、8日(同9日)に実現する可能性のあったカブス鈴木とのメジャー初対決は、来季以降へ持ち越しとなった。

 ◆日本人投手の投球200回 過去5人が計10度記録。野茂は96年の日本人最多228回1/3など、1人で4度マークした。13年の黒田、ダルビッシュ、岩隈を最後に過去9年は出ていない。
              大谷は昨季の166回が日米を通じて自己最多。

 ◆メジャーの200回登板 昨季はアルカンタラ(マーリンズ)の228回2/3を筆頭に8人。日本人投手ではダルビッシュ(パドレス)の194回2/3が最多だった。21年は4人。
             短縮シーズンの20年おらず、19年はバーランダー(当時アストロズ)ら15人で、現DeNAのバウアー(レッズ)は3位の213回を投げた。


  この監督の発言により、今季エンゼルスが残留可能性の見込みがない大谷を、使い潰す、しゃぶり尽くす、酷使することが明白になりました。 
 今季ここまでのエンゼルスの戦力や戦いぶりを見ても、ポストシーズンを勝ち抜く力はありません。我々ファンが願うのは、エンゼルス最終年での成績よりも、彼の健康です。
 TWPを選択した時点で、MVPやサイヤング賞などの賞レースで、累積的な成績の関係で大幅に不利だというのは、最初から明らかです。(従って「量より質」が問われる)
 エンゼルスはどうあがいても5割前後のチームであり、2016年以降、7年連続で負け越しているチームです。このような負け犬チームに大谷翔平という不世出の才能を壊してほしくない。
  
  登板日を一日ずらしても、DHでの試合出場数を減らさない限り、休養やリフレッシュには絶対なり得ないでしょう。
 baseballsavantによると大谷投手の「BB%」は昨季81パーセンタイルだったのが、今季ここまで56パーセンタイまで、激減しているのに注目してほしい。[50パーセンタイルが中央値]
 彼本来の球種の多さや決め球の威力による組み立てが、全く活かせない苦しい現況に目を向けるべきです。
 
  実は休養を与えたくても、与えられないのがエンゼルスの打撃陣の現況です。
  Troutはキャリアで見ても長期不振に陥っており、Rendonが早く戻ってきて連日出場しない限り、大谷に“おんぶにだっこ”の状況です。
 大谷が好調でも、後を打っていたRenfroeの成績下降も痛い。WalshもMLBレベルの打撃成績ではない(一塁手としてもスタッツ的には守備の上手い選手ではない)。
 奇手の大谷1番起用は、3番起用よりも明らかに負担が大きい。4回打席が回るのが通常ですが、打線が好調ならば、5回回ってくる事が多くなるでしょう。
 
  登板日一日ずらしは、実際、休養効果はほとんど意味がなく、オールスター前後でより余裕を持った登板日になるというだけですね。
 以前のスケジュールは「これは無理だろ」というような鬼畜の所業でした。本当に怒りしか覚えませんね。エンゼルスという球団には。