二刀流 (羽生結弦と大谷翔平)

大谷翔平のMLBの試合の感想

大谷の打撃不振の解決法

2024-08-12 | 大谷翔平関連
試合前の調整  体力温存を重視する

 投手としてのリハビリは控える (暑い夏場に、これまで通り投球を意識して投げ込んでいた場合、成績低下は自明だ)
 夏場の最も暑い時間帯に屋外で調整しない (打席に立つ前に既に疲れている、集中力が低下している可能性がある)
 試合中、ベンチ裏のバッティングゲージ等で打ち込まない (しきりにやっている可能性あり)
 ダスティ・ベーカー監督がHOU時代に答えていたインタビューのように、本来はシーズンを通して定期的に主力は休ませるべき。
 (なぜ戦力が整っているはずのLADで、LAA時代のように酷使されるのか)

打順

 とりあえず、1日試合を休ませる。(チーム主力で結果が出ていない以上、そうした措置も必要だ)

  Betts復帰に伴い、従来の2番に戻す。[右-左-左] (好調なら打席が多く回る1番でも問題ないが、不振時には成績が急下降してしまう)
 (Bettsは1番を打つのが好きで、選球眼が良く、投手に球数を投げさせることも、追い込まれてから打つことも出来る最適の選手)
 また、Freeman次第だが、打線のジグザグを意識するなら、1.Betts - 2.大谷* - 3.T.Her - 4.Freeman* で良い。

 左投手が先発の場合、スタメンを外す。
[対右:.310/.417/.690/1.107]
[対左:.280/.339/.484/. 823]
   -.030/.078/.206/ .284

一日の目標

 1試合 4打席 3打数1安打1四球(盗塁を試みる)を目標とする。(特に四球を意識する。一日一四球)
 最悪の状態ならば、Sefety Buntを三塁方向に試みる (転がすだけで1安打-二盗[実質、二塁打] のチャンス)

打席でのマインドセット 相手投手の全球種、ストライクゾーン全てを打つのではなく、球種とコースを絞る。

球種 :追い込まれるまで直球系(4S/SNK)を待つ。(変化球待ちだと、直球系に振り遅れるようになる)
    打者有利のカウントでは、直球系(4S/SNK)を待つ。

     4S           SNK         昨季は直球系が39.4%だったのが、今季は44.2% [+4.8%] と増加。本来ならあり得ないはずだが、B/Sの見極めが悪いため、この状況。
     BA SLG wOBA  BA SLG wOBA
2023年 .394 .788 .527   .333 .643 .487                .367    .394
2024年 .282 .624 .440   .377 .636 .474  今季は、4Sを打った際の xBA[.337] と BA[.282] の差が大きくなっている。不運に見舞われている。(昨季より外野の守備位置が深い)
    -.112            打率自体が下がっているのも、4Sのコースが、内角/高め のB球(カウントを稼ぐ球/追い込んだあとの釣り球)というのが影響している思われる。

また球種別で成績が大きく悪化したのは 内角に多投される CUT だ。この球種は、内角に手を出すかどうか、直球系との見極めできるか、が重要になる。今季大谷はこの点、失敗していると言える。
     BA  SLG  wOBA  xBA
2023年 .381 .929  .557  .370
2024年 .271 .521  .373  .309
    -.110 -421 -.184  -.061 相手投手は CUT が持ち球にあるなら、直球系と併用して内角で簡単にカウントを稼ぐことが出来る。

ゾーン:ゾーンを絞る。ど真ん中、ど真ん中付近、真ん中高めを打ちに行き、確実にHHする。あとは角度次第。

 ボール球には手を出さない。(大谷はLAA時代間近で見てきたTroutの選球眼・忍耐強さ意識するべき) 
  特に内角の球(直球系/CUT/SL)、高めの球(直球系)を見送る。
   ゾーン枠にかかるエッジの球には手を出さない。(MLBの統計的には、打ちに行っても低打率。追い込まれている場合、カットする)

カウント:B球を見極めることで、打者有利のカウントに自身でセットアップする。
   大谷 今季成績
   打率/出塁率/長打率/OPS
1-0 .522/.500/1.304/1.804 
2-0 .600/.600/1.400/2.000
2-1 .640/.640/1.360/2.000 相手投手は3-1にしたくないので、ストライクを投げてくる。

3-0 殆どの場合、1球見送るが、試合展開が許せば、現在の大谷は甘い球を打ちに行ったほうが良いかもしれない。
3-1 このカウントで、直球系/相手のカウントを取る球 を仕留める。
3-2 実は大谷翔平のフルカウントの成績は悪い。[.161/.427/.357/.784] 四球で歩く意識が強すぎ、甘い球であっても打ち損じる場合が多い。打率では0-2カウントに次いで悪い。これはありえないことだ。

スタンス
 打席では構えはリラックスして、HRを意識せず、コンパクトなスイングを心がける。大谷のパワーがあれば、多少芯をずれても、角度さえ良ければHR/長打になる。
大谷選手は打者として、カウントごとに球種を予想して打つのは苦手だと思われる。従って、統計的に最も多く投げられ、打撃成績も良い、直球系を待ち、そして打つべきだ。

結果
シチュエーション・バッティングを心がける(得点圏で軽打・犠牲フライ/ゴロ打点、走者ありで進塁打)

 凡退するにしても、チームの役に立っていれば、次打席以降、心理的にリラックスして臨める。
走者が動かない三振さえ避けることが出来れば、不振時ではそれは勝利といえる。

 打撃不振は大谷自身の問題とはいえ、監督やコーチの起用方針が現在の状態を招いているのは明らかだ。


[追記]

24/08/13(火) 11:34 MLB Tim Stebbins 大谷、かつてない本塁打。 https://www.mlb.com/news/shohei-ohtani-homers-for-1st-time-in-career-on-3-0-pitch?game_pk=745953
 スーパースターのスラッガーがキャリア初の3-0投球で深い打球を放つ

  ミルウォーキー:ムーキー・ベッツがドジャース打線に凱旋し、ムーキー・ベッツであることを証明した夜、大谷翔平もまた、ロサンゼルスの上位打線がもたらす恐怖を思い知らせた。
 大谷は、ブルワーズとのドジャース・シリーズ開幕戦の5回に424フィート[129.2m]の逆方向への本塁打を放ち、ロサンゼルスに4点のリードをもたらした。
 これは、大谷にとって今シーズン36本目の本塁打であり、さらに特筆すべきは、カウント3-0で打たれたキャリア初の本塁打である。
  ブリュワーズの先発フレディ・ペラルタが外角の93マイル(約150キロ)のフォーシームを投じ、大谷はそれを捉えた。
 スタットキャストによれば、この打球の出口速度は107マイル(約172.2キロ)と予想されている。
  大谷は月曜日に、3-0の投球で終わった打席が134回あった。そのうち128回[95.5%]は四球。残りの6打席は6打数4安打(2二塁打)。