二刀流 (羽生結弦と大谷翔平)

大谷翔平のMLBの試合の感想

9月10日(火) CHC(H) 第2戦

2024-09-11 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/cubs-vs-dodgers/2024/09/10/746097/final
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=746097
https://sports.yahoo.com/mlb/chicago-cubs-los-angeles-dodgers-440910119/

 今日のLADの8回表3-1で勝っている場面で、四球-エラー*3からの5失点で3-6、3点ビハインドとなったのは、完全な自滅でした。

 これには前段があり、それは昨日のWalker Buehlerの再度のクソみたいな試合が遠因になっています。
CHCは前シリーズのHomeでのNYY戦が、●0-3、●0-2、◯2-1と3試合で2得点と打線が沈黙していたにも関わらず、
昨日の今季大不振のWalker Buehler の先発登板試合で、【9回 16安打(2HR) 10得点】 と完全に反転してしまい、今日の試合を迎えました。

 しかし、立ちふさがったのは、怪我から久しぶりに復帰した山本由伸。投球回数が50-60球に制限される中、Bullpenによる継投が鍵になります。
昨日の負け試合に、Banda*(のちに骨折判明 *1)、Glove、Ramirez*と負け試合の投手で、Bullpenを温存。

*1 https://www.latimes.com/sports/dodgers/story/2024-09-10/dodgers-anthony-banda-broken-hand
 怒りに任せて利き手である左手で硬いものを殴ったらしい。あーぁ。

山本由伸 4.0回 59球-42S [S率 71.2%] 4H(Freemanの一塁ゴロの捕球ミス含む) 1R 1ER 0BB 8K 0HR 2.88ERA

 なんと12out中、8つ[66.7%]が三振という支配的な投球でした。
この投球に、4番にすえられたEdman#の2打席連続となるHRで逆転し【2-1】、MuncyのソロHRによる追加点で【3-1】となって迎えたのが8回表のCHCの攻撃でした。(あと6out) 
それはまでは、山本由伸の復帰の登板内容、伏兵Edmanの2打席HR、などLADは多幸感あふれる試合内容だった。

山本由伸、降板以降
5回表 Brasier 9-8     88.9%
6回表 Treinen 21-12   57.1%
7日表 Vesia* 9-5    55.6%   
8回表  〃  13-5    38.5%
   Phillips 25-18   72.0%

※ 登板過多だったBanda*が骨折した為、信頼できる左腕がいなくなってしまった。先発登板が右腕の山本由伸だったため、Bullpenの継投では左腕*が必要。

 以前から感じていたことですが、Brasierをどうして「回またぎ」させないのか。以前も同じようなことがありました。
S率が高く、球数が少なく、打たせて捕るのが上手いBrasierこそ、複数イニング(この場合、2回) 投げさせるべきだった。
(調べていないのですが、スタミナがない、2イニング目は打たれる、などの相応の理由があるのかもしれませんが)

 Vesiaは防御率は低いですが、コントロールが不確かで、投げてみないと分からない典型的な投手です。(1.73ERA2.79xERA3.32FIP3.91xFIP0.98WHIPだが、BB %は「9)
8回表[残6out]で2点差、絶対に避けなければいけないのは、先頭打者の出塁です。(ソロHRならばOK)。
ところが、4Sによる4球連続 Bでフリーパスの四球となり、そこで降板となった。いきなり、最悪の結果に。

Evan Phillips (RHP)
    AVG WHIP 被HR
左打者 .280  1.55 4.8%  確かに左打者との対戦成績は悪いですが、
右打者 .194  0.93 1.8%

Ian Happ #
対左投手(右打席) .246/.308/.459/.767  
対右投手(左打席) .242/.352/.453/.805

 先頭の1番打者であるHappには、左右によって明確な成績の有意差は無かったわけです。

 0out一塁で回の途中から登板させるよりも、回の頭から投げさせて勝負させるべきだった。Bullpen投手は当然、回の頭から、走者がいない状況で投げたい。
このベンチの逃げ腰が悪い結果を招き寄せたわけです。
 ロバーツ監督は、先発投手の勝利がかかっている5回でも、点差や球数に余裕があっても、少し不安を覚えたら、Bullpenに切り替えることが多い。(まるでポストシーズンの戦いのような)
この年間を通じた先発の不信用がBullpenの過負荷になっている。(交代策は、編成部門からの指示で、監督に決定権はないと言われていますが)
これは先発投手が打たれるよりも、交代させてBullpen投手が打たれる方が、先発投手のメンタルに悪影響が及ぶのは明らかです。

・先発投手が続投させて打たれる。   →責任は全て先発投手が負う。「勝ち投手の権利が無くなったのは自分の責任」
・交代させたBullpen投手が打たれる。  先発投手:「俺はまだ投げられたのに」  Bullpen投手:「先発投手に申し訳ない」  監督:「継投策に失敗した」


 0out一塁 2番 Swanson 初球をいきなり捕手前ゴロ。送りバントの形になるなと思ったら、C:Barnesの一塁悪送球で、0out一二塁に。
 
 0out一二塁 3番 鈴木誠也 過去数試合、不振を極めていた選手に 2-2[7]☓ からCF前H[1失点] 、一塁走者のSwansonは足が速かった[64% 27.8ft]ので、CF:Edmanは三塁送球するべきではなかった。
 送球もSS:Rojasをかすめており、三塁ベースからも逸れ、ベンチに飛び込んだ。中途半端な位置に強い送球をしていた。
 自重していたら【3-2】0out一三塁だったが、【3-3】0out二塁→ 4番 Bellinger(LHB) 申告敬遠で 0out一二塁 となった。

https://www.ocregister.com/2024/09/10/yoshinobu-yamamoto-strong-in-return-but-dodgers-defense-blunders-lead-away/
> 鈴木誠也がセンターにシングルヒットを放ち、エドマンの三塁への送球がボールを弾き飛ばしてゴールに飛び込んだとき、ランナー2人とも得点した。
 遊撃手のミゲル・ロハスは送球をカットしようとして鈴木を一塁に留めようとしたが、ボールはマンシーの頭上に飛び、スライディングする走者の反対側にいたマンシーはボールが跳ねていった。
 「つまり、ボールは彼(ロハス)に向かって投げられたんだ」とマンシーは言った。「そうだね、彼が捕球すると思ったよ」

CF Edman:おそらく、三塁ではなく、SSのRojasに投げた。
SS Rojas: Edmanは三塁に投げるとRojasは想定していたか、また実際の送球が高く逸れたため、途中でカット出来なかった。 
3B Muncy: 三塁ベースの後方LF側で待機し、Edmanの送球をRojasがカットすると想定してたので、Home側へカバーに入れなかった。

 
 0out一二塁 5番 Paredes 1-2[5]◯ 見逃し三振

 1out一二塁 6番 Busch 初球 ど真ん中4Sを2塁ゴロ。DPを想定し、走者にタッチを焦ったK.Herが捕球せずにタッチに行き、オールセーフ。二塁走者が帰り【3-4】と勝ち越されてしまう。
              この試合、K.Herは相手先発が今永(左腕)だったため、Lux(LHB)の代わりに二塁手を務めていた。

 1out一二塁 7番 Hoerner 3-2[8]☓  左翼線二塁打[1失点]【3-5】 → 1out二三塁 

 1out二三塁 8番 PCA 1-0[2]☓  前進守備で二塁ゴロ()FP[1失点]【3-6】 →2out三塁

 2out三塁 9番 Amaya 初球 RFフライ    → Phillips, E 25-18[72.0%]  明日投げられない球数に。

 【3-1】から5失点し【3-6】に。Vesiaの四球、Barnesの送球E、Edmanの送球E、K.Herの捕球E、と雪だるま式に自滅した。

 特にBarnesの送球Eは絶対にやってはいけないエラーだった。[1out二塁 →0out一二塁] outを一つ取ることで投手は落ち着く。
また、この回(8回表)、CHCが1-2-3の好打順だったため、2点リードしていたLADは先に守備固めをしても良かった。

二塁手:(エラーの多い)K.Her → (本来の二塁手)Lux(LHB)
中堅手:UT:Edman(#) → CF専業:Kiermaier(LHB)

 なぜなら、CHCのBullpen投手で左腕は、昨日投げた Smyly* 20-10[50%] しかいなかったからだ。(今日は登板する予定はなかっただろう)

 LADはこうした細かな選手交代のミスが目立つ。守備固めで交代可能な選手が二人ともエラーを犯してしまった。


  今日は大谷選手の打撃内容を書く余力がないが、打撃内容自体は悪くない(HHして良い角度で外野に)が、もう一押し伸びが足りない。
 出来ることと言えば、熱波に襲われたLAで、投手のリハビリ作業をなるべく控えてもらいたい。明らかに体力を奪われ、打席でパワーダウンしている気がする。

スポニチ https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2024/09/11/kiji/20240911s00001007110000c.html
> 大谷はキャッチボールで平地で捕手が座った状態でまず12球
その後、本拠ドジャースタジアム左翼のホーム側ブルペンに入り、同じく捕手が座った状態でカットボールやツーシームも織り交ぜ20球を投げ込んだ。

 
  野球の身体動作で負荷が最も高いのは投手の投球動作だ。暑い日中に32球も投げ込めば、相当、体力を奪われているはずだ。
 今季問われているのは“打者大谷”であって、“投手としてのリハビリ作業”ではない。また、ポストシーズンに投げるわけではない。
 まるでポストシーズンに投げるかのように、調整を進めるのは反対だ。

  昨日、5PAで3出塁だったのに対し、今日は4-0だった。LADは1番打者が出塁しない場合、そしてチームでHRが出ない場合(今日は3本出たが)、相当、攻撃は苦しくなる。
 3回裏【1-1】0out一二塁の場面で、一塁ゴロDP☓☓だったが、あそこはSafety Buntでも良かった。チームの勝利を第一に考えるならば。構えを見せるだけでも良い。

 Safety Buntが成功していたら、0out満塁 2.Betts。
 Safety Buntが送りBuntになったとしても、1out二三塁 2.Betts。今永がBetts(RHB)を申告敬遠しても、1out満塁 3.Freeman(LHB)となる。

  今日の打席は、今永の初球 外角のSWE(B球)を2度決め打ちして空振りをしていたが、外角のゾーンの見極めは、依然、改善されていない。
 明日の Jordan Wicks (L) の打席での対応を見てみよう。LADはBuehler同様、不安定な Boby Miller (R) だが、三連敗はLADには絶谷に許されない。

  今日の試合、最大のポジティブな点は、山本由伸の投球内容です。(球速が年間平均より向上、特にSpin Rateが。ただ、登板後、違和感や疲労などがないかどうか)
 問題がなければ、彼の次の先発登板が楽しみですね。
https://www.ocregister.com/2024/09/10/alexander-is-there-a-light-at-the-end-of-the-dodgers-pitching-tunnel/
> 次の先発は16日(月)のアトランタ(A) 第4戦 で、ロバーツ監督は「目標は 5イニング75球」

山本由伸       年間平均比
    球 割合    球速  Spin Rate 対NYY 対CHC  ±
4S   21 36%  +0.8   +86  2185  2230  +45
SF   19 32%  +1.7   +79  1308  1387  +79
CUV  17 29%  +0.6   +60  2688  2748  +60
SNK   1  2%  +0.8   +25      1球しか投げておらず、参考にならない。 
SL   1  2%  -2.7    +70       1球しか投げておらず、参考にならない。  

24/06/07(金) NYY(A) 前回登板
https://www.mlb.com/gameday/dodgers-vs-yankees/2024/06/07/745737/final/
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=745737

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