10月10日は「鮪(まぐろ)の日」です。
万葉集には、鮪(まぐろ)を詠んだ歌があります。
今日は、万葉集で生き物を詠んだ 鮪(まぐろ) の歌です。
万葉の時代は、「鮪(しび)」と呼ばれています。
万葉集/巻19-4218 作者/大伴宿禰家持(おおとものすくねやかもち)
鮪(しび)突くと 海人(あま)の燭(とも)せる いざり火(ひ)の
ほにか出(い)でなむ 我(わ)が下思(したも)ひを
【意味】鮪を突いて獲ろうと海人が 漁り火灯しているように
はっきり見せてしまいましょうか 私のひそかな恋心
※「しび」マグロ・サバ・サワラなどサバ科・
カジキ科の魚を総称していう。
※「いざり火」魚を集めるために、夜、漁船でたくかがり火。
※「ほにか出でなむ」〈ほに出づ〉外にあらわれる。
人目につくようになる。
※「下思ひ」心中に秘めた恋心。
万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。
※写真は、Canvaのフリー写真素材を使用
「まぐろの日」は、奈良時代、西暦726年の10月10日に、万葉の歌人としても知られる山部赤人がまぐろを獲って栄えている明石の地を讃えた歌を詠んだことに由来します。万葉集/巻6-0938
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます