8月10日は「苔(コケ)の日」です。
万葉集には、苔(コケ)を詠んだ歌があります。
今日は、万葉集で植物を詠んだ 苔(コケ) の歌です。
万葉の時代は、「苔(コケ)・蘿(コケ)」と呼ばれています。
万葉集/巻2-0228 作者/河辺宮人(かはへのみやひと)
妹(いも)が名は 千代に流れむ 姫島(ひめしま)の
小松がうれに 蘿生(こけむ)すまでに
【意味】いとしい人の名は末永く 伝わるだろう 姫島の
小松の先が大きく伸びて 苔むすようになるほどに
※「姫島」淀川河口付近にあった島の名。
※「名」評判。
※「流る」しだいに広がる。伝播する。
※「うれ」木の枝や草の葉の先端。
※「蘿」サルオガセ。樹皮に付着して糸屑状に垂れ下がる
万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。
※写真は、Canvaのフリー写真素材を使用
「苔の日」の由来は、宮崎県の服部植物研究所の初代所長の服部新佐博士、二代目所長の岩月善之助博士の誕生日が8月10日、そして誕生花が苔、ということでこの日を「コケの日」として認定をいただいたとのこと。
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