筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
お花紹介は九州に咲く季節の花がメインですよ。

沈丁花 (じんちょうげ)/万葉名:三枝(さきくさ)  花期:3月

2024年03月10日 | 21.万葉の花

 沈丁花 (じんちょうげ) : ジンチョウゲ科
三枝(さきくさ)が何なのかははっきりしていません。
三椏(みつまた)、福寿草(ふくじゅそう)、沈丁花(じんちょうげ)などの説があります。

万葉の時代は、「三枝(さきくさ)」と呼ばれています。

【万葉集 10-1895 柿本人麻呂】
春されば まづ三枝の 幸(さき)くあらば
          後にも逢はむ な恋ひそ我妹


【意味】春(はる)になると咲く三枝(さきくさ)の花のように幸せならば、後で逢いましょう。そんなに恋を焦らずに、ね、君。

・「三枝(さきくさ)」で「幸(さき)く」を導いています。

・「な~そ」は「~しないで」という意味です。


漢字では「沈丁花」と書き、花の香りが沈香、花姿が丁字に似ているところに由来するとされます。特徴はなんと言っても、上品な甘い香りを放つ花です。  花期:3月


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