筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
お花紹介は九州に咲く季節の花がメインですよ。

●『源氏物語』4帖 夕顔(ゆうがお) 友がかつて愛した夕顔との恋

2024年05月05日 | xx源氏物語

『源氏物語』4帖 夕顔(ゆうがお)
友がかつて愛した夕顔との恋
光源氏17歳/夕顔19歳/六条御息所24歳/頭中将22歳

[光源氏、夕顔のもとへ通いはじめる]
光源氏六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)のもとへ通う途中、重病に付している大弐乳母(だいにのめのと)を五条の家に見舞い、惟光(これみつ)(乳母の子)のはからいで、その時知った隣家の夕顔のもとへ通いはじめた。


巻名は、夕顔が本帖の中で詠んだ和歌による。
「心あてにそれかとぞ見る白露の
           光そへたる夕顔の花

※写真は、「夕顔(ゆうがお)」/無料(フリー)写真素材を使用


[夕顔の死]
光源氏夕顔の家に泊まり、翌朝、近くの荒廃した某院夕顔を連れ出します。その夜、女の生霊六条御息所)・物の怪に襲われて夕顔死んでしまいます。光源氏は悲嘆のあまり、病床に臥しました。

[夕顔の遺児・玉鬘]
夕顔は、実は雨夜の品定めで頭中将の話したかつての恋人「常夏の女」でした。そして頭中将との間に3歳になる女の子(玉鬘)がいました。

まもなく、空蝉は夫に伴われて伊予国へ下った。
空蝉の継娘の軒端荻蔵人少将と結婚した。
光源氏夕顔空蝉との別れを惜しみます。

 


【源氏物語4帖に出てくる主な登場人物】

光源氏(ひかるげんじ)
第一部、第二部の物語の主人公。亡き母にそっくりと言われている藤壺の中宮恋をしてしまう。
その後も亡き母・桐壺更衣の面影を求め、様々な恋愛遍歴をたどる。
紫の上も、女三の宮藤壺の姪である。光源氏は藤壺中宮の血縁者に強く心を惹かれる人生だった。

夕顔(ゆうがお)
頭中将の元恋人であり、玉鬘の母親
なよなよと儚く可愛らしい印象の女性。頭中将の正妻からの嫉妬を恐れ、隠れて住んでいたところ、興味を持って近づいてきた光源氏と恋に落ちる。六条御息所の生霊にとりつかれ、命を落とす。

頭中将(とうのちゅうじょう)
左大臣家の息子であり、光源氏のいとこ。葵の上の兄である。光源氏にとっては親友であり、恋のライバルでもある。
夕顔との間に娘(玉鬘)をもうける。

六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)
前の東宮妃。夫の東宮が亡くなった後、光源氏と恋愛関係に。光源氏より7歳年上。美しく知性もあるためプライドが高い。
物事を考えこんでしまう気質であり、ついには葵の上と夕顔に生霊としてとりついてしまう。
六条御息所と前の東宮のとの間には娘がおり、のちの秋好中宮である。

惟光(これみつ)
藤原惟光。光源氏の乳兄弟であり、光源氏が最も信頼している家来である。惟光の娘の藤典侍は、光源氏の息子・夕霧の側室となっている。


今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」(2024年)を解りやすく視聴見るために平安時代の勉強を兼ねて『源氏物語』のブログを書いています。『源氏物語』には、物語に欠かせない要素のひとつとして多くの「植物」が登場します。これなどを切り口に『源氏物語の花』『源氏物語の風景』をブログで表現できたらと思っています。

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二十四節気「立夏 (りっか)」 5/5~5/20頃

2024年05月05日 | 00.暦

「立夏 (りっか)」 5/5~5/20頃

二十四節気が穀雨から立夏へと変わり、暦上では夏の始まりです。
ブログの写真で読者の皆さんも季節の変わりを、一緒に感じませんか。

立夏は薫風に新緑きらめく、一年で最もさわやかな季節です。

立夏と重なることが多いのが、5月5日の「こどもの日」と「端午の節句」。端午の節句には男の子の健やかな成長を願い、こいのぼりを上げて、菖蒲湯(しょうぶゆ)に入る風習があります。

七十二候(しちじゅうにこう)
  第二十一候「竹笋生 (たけのこしょうず)」 5/15~5/20頃

タケノコがひょっこりと顔を出す頃
孟宗竹は春先の3月中旬から、日本原産の真竹は5~6月に旬を迎えます。 
ですので「竹笋生」の竹笋とは、真竹だと考えられています。

写真は、Canva等のフリー写真素材を一部使用


【一口メモ】 二十四節気と七十二候

「二十四節気」は、太陽の高さが最も高くなる「夏至」と最も低くなる「冬至」、その中間にあって昼と夜の長さが等しくなる「春分」「秋分」を基点として、太陽の動きをもとに1年を24等分したもので、それぞれ約15日間です。

「七十二候」は、それをさらに「初候」「次候」「末候」に3等分した約5日間を表した暦。鳥や花、気象などの様子でそれぞれの季節が表現されており、農業や漁業、日々の生活の「目安」になってきました。

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