CATS NO POWER!

aibaさんとショウコさんと純に好評のCATS NO POWER!
(不定期更新です。)
(頑張ります。)

春8

2007-11-11 21:06:03 | 
終わった。
終わってしまった。
予想以上にあっけなく、最後の活動は終わってしまった。
結局、僕は大学二年の頃の僕に戻ることは出来なかった。
ただ、僕だけじゃなかった。
同い年の皆、その誰もが大学二年の頃に戻ることが出来ていなかった。いや、戻ろうとしなかった、そう言った方が正しいかもしれない。
今を生きる僕らが、過去に戻ろうとする方がおかしいのだ。
ただ変わらぬモノも確かにあった。
皆の笑顔。
皆の笑い声。
それらは確実にあの頃と同じで、あの頃と同じように、体育館で楽しそうに木霊していた。

最後の活動の後、駅前の庄屋で飲むことになった。
翌日も学校、と言うことで、活動の時よりも人数は減ったが、それでも沢山の人が来てくれていた。
これで本当に終わりなんだな、そう思うのと同時に、四年間の出来事が頭にかけ巡った。
剛さんに「イケメンくん」と呼ばれ、サークルに入ることを決めた大学一年。同い年の皆となかなか馴染むことが出来ず、幾度となく辞めようと思った。
何とか皆ととけ込み、自分の殻を破った二年。ショウコさんと付き合うまでのあれこれが、楽しくて仕方なかった。
印象の薄い大学三年。モエカが頑張っていたのと、いづみと仲良くなったことくらいしか記憶にない。そう言えば、お世話になった先輩を送り出す卒コンは、今までで一番悲しかったっけ。
そして、大学四年。潤とガワラと後輩達で飯を食いに行った記憶しかない。そのおかげで、アール食いしん坊四天王を発掘できたんだっけ。
一~四年までの記憶が頭の中をグルグルグルグルかけ巡った。
ぐるぐるグルグル。
そこにビールも一緒になって、ぐるぐるグルグル。
更に皆の声も加わって、ぐるぐるグルグルぐーるぐる。
まわる。
まわるよ。
視界がまわるよ。

回り回った結果、僕は吐いた。
庄屋のあとに行ったバーミヤンで数回。
そして、始発の電車内でおおいに吐いた。あの日、いつも持ち歩いていたディスクユニオンの袋が初めて役に立った。
更に帰宅して吐いた。
僕は、サークル最後の日をゲ○まみれにしてしまったんだ。

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