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なんでもない時がどれほど愛おしいか気づくことがある
特別じゃない特別
とっておきじゃないとっておき
本当に大切だったのは、そんな瞬間だったのだと
今年、何度も思い知らされたけれど
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ジャパン・オープンで見たビートルズメドレーは、いろんな意味で驚きだった。
あんなに守るものをまとっていない高橋大輔をはじめて見た気がした。
ふっと、モスクワワールドのピアソラ衣裳を思い出した。
豪華で凝ったゴールドの衣裳・・・でも、なんだか動きにくそうに見えたよ、身体じゃなくてこころが。
ビートルズ・・・うん、確かに。
でもぼーっとしてるとそれすら忘れちゃう。
有名なフレーズも、5曲のメドレーであることも、なんだか普通の音の中に隠されている。
洗練、ということばが似合う振付。
けれど大仰なものはなにもない。
改めて見返すと全編細かな振付があって、同時に振付を見せない工夫も施されているような気がする。
全てに余白があるのだ。
隙のないスケートなのに、不思議なくらい無防備だ。
パーソナルなのに果てしなく広い。不思議な空間。
ビートルズであってビートルズでなく
高橋大輔であって高橋大輔でない。
高難度ジャンプも、重要だけど重要じゃなく
得点源のステップも、今回は足を引っ張ったスピンも、エレメンツであってエレメンツではない。
なんだか禅問答みたいだな・・・(^^ゞ
いつか・・・このプログラムを思い出すとき、
ジャンプがいくつ決まったとか、ステップがかっこいいとか、表情がどうだったとか・・・それから点数や順位を全て忘れてしまっても、きっとおぼえてると思う。
ただたまらなく幸福だったことを。
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高橋大輔よ
あなたはこれを完成させなくてはいけないよ
長年フィギュアスケートを愛してきた人たちに、はじめてフィギュアスケートにふれる人たちに、そして世界中の人たちに、届けなければいけないよ
白猫は、そう思うよ
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トマシュ・ベルネルが言ったことばを思い出す
He is Figure Skating
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