白瀧若女将日記

東京都練馬区にある創業161年白瀧呉服店に永久就職した若女将の日記です。

9/30(土) いただきもの

2006-09-30 23:19:24 | Weblog
お着物着替え時間13分。
今日で単衣は着納めです。

着付け教室に本の編集のお仕事をされている方がいらっしゃっています。
その方から本を二冊頂きました。

写真の左が
「飛田和緒のかぞくごはん」 小学館 ¥1,680
で、右が
「君野倫子のおせっかい着物暦」 小学館 ¥1,365
です。

「かぞくごはん」は葉山で暮らす料理家・飛田和雄さんが作る、
飛田さんご夫婦と離乳食を始めた娘さん、
三人のかぞくのご飯のことがレシピ付きで書かれています。
面白いのは、娘さんの離乳食を全て大人のご飯をほんのちょっと
アレンジさせただけで作ったいること。
娘さんがかぞくに仲間入りする以前から作っていたごはんと、
基本的に変わっていないようです。
私はまだ離乳食を作ったことが無いので、イメージで
「離乳食はそれ用に作るもの」なのかな~。。なんて、
思っていました。
大人のごはんとあんまり変らないということが、
小さなお子さんのいるお母さんにとって当たり前のことなのか、
飛田さんがお野菜を中心としたバランスの良い旬の食材を普段から
摂っているからなのか、
・・・私は後者のような気がします。
写真もたくさん載っていて、暖かい空気が伝わってきます。

君野倫子さんの着物の本は、ダイアリーにもなっていて
季節毎の着物の豆知識や君野さん流着物着こなし方、
などが写真とイラスト満載で書かれています。
プロフィールを読むと、君野さんはアメリカ留学中に
日本文化に目覚めたそうです。
今は毎日着物で過ごしているという着物好き。
海外に出ると、より自分の生まれ育った国のことが気になったりします。
梅干やお月見団子の作り方、歌舞伎のこと、久留米絣のお話し、
いろんなことが君野さんの視点から書かれていて、面白いです。

どちらもちょこちょこと読めて、お勉強になります。
近日発売される予定だそうです。



9/22(金) 栗

2006-09-23 15:02:43 | Weblog
お着物着替え時間13分。

栗が美味しい季節ですね。
和菓子屋さんにも洋菓子屋さんにも、
栗を使った美味しそうなお菓子が並んでいます。
私は栗羊羹とマロンパイを食べましたね~
どちらも大きな栗がゴロリと入っていて、
お~いしぃ~・・・
また食べたいっっ。です。

白瀧呉服店には栗の帯留が入りました。
控えめな小さい栗が三粒並んでいます。
両端の栗は市松模様で小さいながらも凝った造りです。

9/21(木) 快晴

2006-09-22 10:30:13 | Weblog
お着物着替え時間14分。

昨日、今日と良く晴れましたねぇ。
水曜の定休日は二週連続雨降りだったので、
昨日は久しぶりに晴れの休日を満喫しました。
お布団を干したり
洗濯物を天日で乾かしたり、
太陽のパワーはすごいですね!

9/17(日) 白瀧あゆみ杯準決勝

2006-09-22 10:28:50 | Weblog
白瀧あゆみ杯準決勝第1局が行われました。
上田初美さんと小学生の加藤桃子さんの対戦です。
勝者は上田初美さん。
詳しくは女流棋士HP
をご覧下さいませ

準決勝第2局目は10月1日、将棋会館にて
鈴木環那初段と坂東香菜子2級の対戦です。

そして決勝戦は10月8日、白瀧呉服店にて行われる予定です。

9/10(日) おくだ歌舞伎の会

2006-09-11 21:50:16 | Weblog
お着物着替え時間15分。

今日は奥田健太郎さんのお話会、
「おくだ歌舞伎」がありました。
今日のテーマは「英語で歌舞伎!」。
歌舞伎座のイヤホンガイド英語版を担当されている方を
ゲストに、歌舞伎の内容を英語に訳す難しさや面白さを
お話してくださったようです。

次回は10月に行われます。
和菓子とお抹茶付きです。

9/8(金) 大社焼

2006-09-10 10:36:46 | Weblog
お着物着替え時間16分。

昨日、今日とお茶のお稽古がありました。
こんな茶器でお抹茶を点ててみました。
「大社焼(たいしゃやき)」
という茶器です。

夏休みに能登半島一周の旅に行って来たのですが、
そのとき若旦那が購入しました。
石川県には「大樋焼(おおひやき)」や「九谷焼」、
「珠洲焼(すずやき)」などあるのですが
なかなかどれも決め手に欠け、
最終日にようやく出会ったのが大社焼でした。

能登半島の羽咋市にある気多大社(けたたいしゃ)のすぐ隣に
工房兼ギャラリーがありました。
この気多大社、広大な面積の森が裏にあります。
そしてこの森、「入らずの森」として何百年も手付かずの原生林のまま
残されています。
その森の落ち葉を器に焼き付けたのが大社焼です。
生の葉をそのまま焼き付ける
「真葉手(しんようで)」
という技法だそうです。

お抹茶を飲み干すと茶器の中から葉っぱが現れるという、
面白い器です。

若旦那、夏のお買い物大成功です

8/31(木) オレゴンから

2006-09-02 23:25:07 | Weblog
お着物着替え時間17分。

遠くオレゴンから日本へホームステイをしに来ている姉妹が
お店に遊びにいらっしゃいました。
このお二人、中学生と高校生です。
すくすく伸びたんですねぇ~。
女将さんが振袖をお着せして、
お茶室でお抹茶も召し上がり、
日本文化を楽しんでいただけたようです。

8/29(火) コウノトリの里

2006-09-01 13:53:42 | Weblog
お着物着替え時間16分。

先日、NHKスペシャルで
日本では絶滅してしまったコウノトリを
再びよみがえらせようとしているまちのお話しを観ました。
場所は兵庫県豊岡市。
かつてこの地では、コウノトリと人間が自然に共存している
光景が見られました。
そして日本のコウノトリ最後の生息地とされていました。
映像で見る限りでは、今も穏やかな田園風景が広がる
静かな里山といった感じです。
が、高度成長期に大量生産大量消費の波が押し寄せ、
農薬散布などの結果、コウノトリが巣を作る木が枯れたり、
水田に生息するエサとなる小さな魚や虫がいなくなったり、
様々な要因によりコウノトリは豊岡市から消え、絶滅してしまいました。

その後、もう一度コウノトリがいる風景を取り戻そうと、
まずは人工繁殖が行われました。
更にコウノトリが暮らせる環境作りとして、
農薬を使わない自然な農法、「コウノトリ育む農法」が実施されました。
「コウノトリ育む農法」、初めのうちは
「生産量が減る」「害虫に農作物をやられてしまう」・・・
などの心配が農家の人々には有り賛同者が少なかったそうです。
今は、自然な農法を行うことで水田に様々な生態系が見られるようになり
バランスの良い食物連鎖も行われ、
安全な作物ということで消費者からの評判も良く、
心配事が払拭されていき、賛同農家も増えてきました。
そしてようやく昨年5羽のコウノトリが
里に放たれました。
羽を広げると2mにもなる大きなコウノトリが、
空を飛ぶ姿はとても優雅で美しいです。
好奇心が旺盛で色々なものに興味を示す姿は愛らしく、思わずにやりとしてしまいます。

しかし放たれたコウノトリも、人工繁殖コウノトリが暮らす
「コウノトリの郷」に戻ってきてしまったり、
まだまだ問題はいろいろありそうです。

「人間はほんの少しの間地球に住まわせてもらっているにすぎない生き物」
これは私の恩師が言っていた言葉です。
人間が僅かな期間で壊してしまった環境を元に戻すには、
その何倍もの時間と労力が必要です。
少しでも、地球が壊れていくのを遅らせられたら、
いいなと思います。

優雅に大空を飛ぶ姿を見てみたいですね~。。。