サードウェイ(第三の道) ~白井信雄のサスティナブル・スタイル

地域の足もとから、持続可能な自立共生社会を目指して

エコプロダクツ展 ~地域発エコビジネス

2007年12月16日 | 講義・講演
エコプロダクツ展に、13日(木)と15日(土)に行ってきた。

13日は、環境技術実証モデル事業のシンポジウムに参加した。同事業の運営に係る業務を担当しているためである。同事業は、環境技術の性能を試験し、信頼できる性能情報を付与することによって、適正な技術普及と関連産業の振興を図るものである。

この事業は5年間をモデル事業期間とし、事業要領の開発等を行いながら、国が費用を負担する形で実証経験を積み重ねきた。来年度からは、技術ベンダーからの手数料徴収を中心に、本格的な事業展開を図ることとなる。

私自身は、5年間前にこの事業の事務局支援事業をコンペで受注し、なんだかんだと毎年、この事業に係る業務を担ってきた。5年間の事業の蓄積はそれなりのものがあると思うが、手数料を徴収するだけのメリットを技術ベンダーに提供するためには、他の施策との連動が必要だと思うが、それがなかなか見えてこない。

技術普及を目的とした情報戦略として、非常に重要な事業であるが、ニッチモデルの域を脱するための、意欲と意志を持たなければならない。そのあたりが煮え切らないストレスがたまる仕事もである。

シンポジウムでは、大阪府の南哲氏(大学の同級生)がパネラーで、大阪府の施策を紹介した。環境ビジネスネットワークの安藤氏の基調講演も、環境技術は地域性が強く、地域での取り組みの重要性を示唆する内容であったと思う。この当たりが突破口にならないだろか。

さて、15日は、大学院での講義の一環として、学生さんを連れて行った。地域資源を活用したエコプロダクツを調査し、報告してもらおうという趣旨だ。1時間くらいかけて、13日にチェックしておいた関連ブースをみんな出回り、あとは各自で自分のペースで調査するようにした。

おおむね、学生さんは面白がってくれたようだ。調査報告の成果に期待したい。

実は、私も学生さんと同様、面白いビジネスと発掘してみようと、1人でも調べてみた。あまり時間がとれなかったが、岩手県釜石のブースに関心を持った。新日鉄釜石の高炉閉鎖のあと、8万人いた人口が半分になったまちで、同社の用地、製鉄の技術、そして地域の海の資源を活用し、エコタウン事業を進めている。

釜石のエコタウンは、「海の幸・山の幸・鉄の技エコタウン」なんだと勝手に納得した次第。その気になった地域の取組みに期待したい。


地域発エコビジネス、それへの期待を強くしたエコプロダクツ展であった。








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