写真:千駄ヶ谷の富士塚
今年も、東海大学の講義で、エコプロダクツ展に出かけた。地域発のエコプロダクツを探し、受講生にレポートを提出してもらう。
ふらふら歩いていると、山村再生センターの竹田さん、バイオマス産業ネットワークの岡田さん等に出会った。山武の長尾さん、NTTデータ経営研究所の新見さんは、各々家族づれだった。なつかしいところでは、三井情報開発時代の同僚の安藤君が自然体験活動推進協議会のブ . . . 本文を読む
滋賀県は、菜の花プロジェクトの発祥の地。特に、愛東町では、休耕田を利用した菜の花栽培→菜種油の利用→廃食油の回収→BDF化→自動車利用といったサイクルを地域で循らせるビジョンを示し、全国に菜の花プロジェクトのネットワークを拡大させた。
代表の藤井さんに話を聞いたことがある。菜の花プロジェクトでは、菜の花栽培を活かし、菜の花畑を景観として見せるような取組みは比較的うまく行っているが、BDFの取組は . . . 本文を読む
写真:キキョウ
山梨の増穂町を拠点とする「NPO法人スペースふう」をたずねた。
同団体は、リユース容器の貸出事業を地域発で全国に展開している。環境コミュニティ・ビジネスの事例としても、よくとりあげられるところだ。
普通(?)の主婦が地域活動をしているうちに、講演でドイツのリユース容器のことを知り、「これで日本を変えるんだ!」とスタートしたという。
詳細は、別途連載原稿等で記述するが、2点 . . . 本文を読む
写真:飯田市の美術館にある桜の木(安富桜)
公職研が出している月刊誌「地方自治職員研修」で、「成功する環境コミュニティ・ビジネス~公益性と事業性」という連載を始めた。
私が注目する環境コミュニティ・ビジネスの事例を紹介し、地域における環境と経済・社会の統合的発展の姿の具体像を提示していきたいと考えている。
もっともコミュニティ・ビジネスというと、NPOの収益事業が取り上げられることが多いが . . . 本文を読む
写真:クレマチス
環境コミュニティ・ビジネス(地域環境ビジネス)の事例集めの一環として、市民バンクをとりあげたいと思い、東海地域で活動する「コミュニティ・ユース・バンクmomo」のヒアリングをさせてもらった。
銀行に勤め、NPOの事務局長を経験した木村さんが、入念な準備のもとに立ち上げた活動である。明快なコンセプトをもち、それが人の信頼を獲得していると感じた。
木村さんは、「地域を元 . . . 本文を読む
環境コミュニティ・ビジネスの事例集めの一環として、株式会社エコマコの展示会を見てきた。同社は、長野市で服飾専門学校を経営している岡社長が、デザインを手がけている。
女性のおしゃれに関しては、高級素材やデザインのいいものを探そうとすると、環境に配慮したものを探すのが大変だろう。
エコマコでは、女性のおしゃれとエコを両立させている。なにより、ロハスビジネスアライアンスの講演で、「東京進出も考えたが . . . 本文を読む
写真:安成工務店の分譲住宅団地「エコタウン」にある共同畑
信州大学の仕事で、山口の下関にある安成工務店を訪ねた。
昨年度のストップ温暖化「一村一品」の山口代表だ。全国大会のプレゼンテーションで同社の取組みを知り、是非訪ねたいと思い、1年後に実現した。
この会社は、OMソーラーと産直木材、新聞古紙を材料としたセルロース・ファイバーの断熱材を用いた環境共生住宅に力を入れている。
木材産地で . . . 本文を読む
写真:木の椅子(豊根村で撮影)
今週は、ロハスビジネス・アライアンス(LBA)のセミナーと、トヨタ自動車の新しい環境教育事業である「豊森なりわい塾」キックオフ会議に参加してきた。
会議の内容もさることながら、参加者の面々との情報交換が楽しく、時代の流れとそれを担う人々の息吹を感じることができた。
2つの事業は、ともに、「持続可能な地球の未来を、「地域」、「生計」、「環境」という3つの側面を . . . 本文を読む
画像:大阪天神様の梅
■不景気と環境
大企業の赤字見通しが次々と発表されるなか、企業の環境担当者は「お金がなくて」となげく。
こうしたときこそ、環境配慮に本気で取り組んでいるか否かが試されているのだと思う。
■学生の素直な目線
大学の講義で、環境と経済・社会は表裏一体であり、統合的発展を目指すべきという話をしている。
学生の最終レポートに、「企業は環境配慮を考えない、悪い存在だと思っ . . . 本文を読む
写真:こっぽい屋の商品
福井県池田町の取組みのうち、コミュニティ・ビジネスの事例としても注目したいのが、「こっぽい屋」だ。
”こっぽい”は、方言でありがたいという意味。今日は天気がよくて、こっぽいとか、言うらしい。
この「こっぽい屋」は、福井市郊外の大型店の一角にある、池田町のアンテナショップだ。野菜だけでなく、御餅、惣菜等の加工品も含めて、品そろえが豊富だ。
商品は、家庭菜園で作った野 . . . 本文を読む
写真:シュウメイギク
東海大学の学生をつれて、厚木なかちょう大通り商店街の調査に行ってきた。学生の反応もよかったと思う。簡単にメモもまとめておく。
■商店街におけるエコな取組み
・厚木なかちょう大通り商店街振興組合が設立されたのは1996年。2000年に入ってから、次のような取組みを立ち上げ、継続している。
・エコステーション(空き缶、ペットボトルの回収機)の設置
(2001年)
・太陽光 . . . 本文を読む
写真:ブローディア *5月撮影
環境省のエコポイント事業(エコ・アクション・ポイント事業)が今年度からスタートしている。この事業の普及について、提案を記しておく。
なお、エコポイントとは、「消費者による温暖化対策の商品・サービスの購入や省エネ行動を経済的インセンティブを付与することにより誘導する仕組み」である。
ここでは、エコポイントモデル事業の普及・発展に必要な条件・課題として、次の点を . . . 本文を読む
1.環境と農業との関係
農業は、自然生態系の中のある土地に、人が働きかける行為である。
自然の中の水や大気の循環、土壌生態系、生物生息等とのバランスをとりながら、農産物の収量の最大維持を図る。自然生態系への配慮が適切な場合の農地は、食糧生産の場であるばかりか、メダカやカエル等の身近な生物の生息空間、保水機能を持つダム、棚田等の美しい景観の構成要素等として、公益的な機能を果たす。
しか . . . 本文を読む
1.環境と林業の関係
農地と同様に、森林は人間社会に多面的な機能を提供してくれる。本来、森林の持つ多面的機能を、人間の側から便宜的に測ることは避けるべきであるが、費用負担をしていない森林の恩恵(外部経済性)があることは事実である。
林業は、特に人工林の手入れや伐採・再造林といった持続可能な森林経営を通じて、森林の持つ公益機能の維持・向上に寄与する。
森林の持つ公益機能は、主に大気や水 . . . 本文を読む
サステイナビリティ・コミュニケーション・ネットワークでは、2004年10月に「CSRの本質と現状」という活動報告を作成している。
このなかで、「果たしてCSRとは最近になって急に出てきたものなのだろうか」という問題意識から、江戸時代の商人道から振り返り、CSRの源流を探っている。この資料から、社会貢献活動に係る内容を拾ってみる。
例えば、近江商人の成功の教えに「三方よし―売りてよし、買い . . . 本文を読む