視界に二重丸◎がいっぱい連なって見える。

白い壁を見ると視界に二重丸◎がいっぱい見える。
北斗七星のように並んで見える。
数えようと目で追うと目で追った方向へツンツン移動するので数えきれない。

脳が視覚情報を処理するスピードが自分の歩くスピードに追い付かない。

「脳が視覚情報を処理するスピードが遅くなって、
　自分の歩くスピードに追い付かなくて船酔いのみたいな気持ち悪い感じになる」
という話を聞いた。
最近階段を下っているとき最後の段でつんのめって転ぶことが頻発しているのは、
そのせいなんだろうか。
ただでさえ老眼できついのに。

カーゴパンツのポケットの位置が低い。

カーゴパンツを買った。
いつもながら裾が長いので、３センチ幅で２回折り返す。
今回の太ももポケットは幅広で深くてポケットの底が膝下

もうすぐくるぶしあたりになってしまい、
財布を取ろうしても手が届かない。

元日の読み間違い。

ニュースを見てて、「ももこ」って何だろうとよく見たら、
銚子だった。
漁港とか水揚げとか書いてあるんだから桃子のわけないじゃん。

８９歳の父親が介護付き老人ホームに入った。

入居してからかれこれ２ケ月。
今年の夏以降に学んだことを書き留めます。
・施設に入居するには要介護認定を受けることが必須。
　申請から認定まで１ケ月半かかった。
・要介護認定を受けるためには介護保険証が必要。
　父親は「今まで何十年ずっと使わなかったから」と捨てていた。
・要介護認定を受けるためには申請日の２ケ月前以降にかかりつけ医に行ってなければいけない。
　父親は６ケ月以上行ってなかった。
　かかりつけ医の先生に要介護認定を受けますと伝えて了解を取る必要あり。
　それと別に施設に提出する診療状況提供書を書いてもらう必要あり。３万円かかった。
・入居するとき持って行く服やタオルに名前を書く。
　みんなのものをまとめて洗濯したあと持ち主に戻さなきゃいけないから。
・施設内はスリッパ厳禁。
　すべってすっころぶから。バリッと引っぱがすスニーカー必須。
・ナイフカッターハサミ持ち込み不可。
　入居日に背負って行ったリュックにカッター３本と果物ナイフ１本ドライバー１本所持。
　「ドライバーは換気扇掃除するのに要るだろう」
　「ナイフはキィウィ食べるとき使うだろ」
　とか言ってた。
　そのほかにカフスボタン、蝶ネクタイ、サスペンダーもリュックから出てきた。
　礼服もワイシャツもネクタイも自分で捨てちゃってるのに。
・陶磁器の湯呑み厳禁。
　歯磨きしてるときに取り落とすと洗面台が割れてしまう。
　鮨屋の湯呑み１個マグカップ２個と抹茶茶碗を持ちこんでた。
　家で抹茶なんか飲んだことないじゃん。
・毎月の費用の自動引き落としに銀行届出印が必要。
　今月現在２回申請書の印相違。銀行届出印の候補は全部で５個。
　今の通帳は、見ても届出印がどれだかわからない。
・座椅子不可。
　入居当日、座椅子から立ち上がるときよろけて尻もちをついた。
　翌日椅子を背負って持って行き、座椅子を背負って父の家へ持ち帰った。片道徒歩４０分。
　こんなん背負ってバスには乗れない。
　おおむかしに買ったフレームザックが役立って驚いた。
　机は１週間後にこれもまた背負って持って行った。
・テレビ用のイヤホン必須。
　テレビのボリュームが９３ということもあった。
　「うるさいんだよこのイヤホン。ここに置いて聴いてるんだ」
　ボリューム９３だと置いてても音がやかましい。
・家の中で捨てられては困るものを隠さなくてはいけない。
　父親は入居前日まで家中のものをかたっぱしから捨てていた。
　食器や鍋釜や礼服とかは別にかまわないけど、健康保険証や生命保険証書や
　クレジットカードや年賀状は捨てられると困る。
　実際介護保険証は捨てられていたし、ひょっとすると銀行届出印も捨てられたかもしれない。
・入居金を振り込むために銀行の窓口へ行くと、ひとまずオレオレ詐欺に引っかかった爺扱いされる。

本日も読み間違い

新聞にあった「命の洗濯」を「きんのしゃちほこ」と読んでしまった。
「命」を「金」と読み間違うのは老眼の乱視だからまぁあるかもしれないけど、
「しゃちほこ」は、そもそも漢字２文字だったっけか？

こんなでかいニンジンが鼻から出るのか。

晩飯で豚汁を食べていたらむせた。
ゲホッとやると口の中の豚汁の具をまき散らしてしまうので、
口を閉じてこらえてムホッとした。
口の中の具が鼻へ回って変な感触だ。
チンと勢いよく鼻をかんだ。
ティッシュペーパーを開いたら、オレンジ色の具が見える。
縦５ミリ横１５ミリのニンジンだった。

昨日のダメな読み間違い。

北海道を「きたかいどう」と読んだ。
紅茶を「べにちゃ」と読んだ。
高野山を「たかのやま」と読んだ。
脳みそがかなり溶けている感じがする。

今朝もいい香り。

コーヒーミルのホコリ除けにかぶせてあるレジ袋を毎朝はがすと、

とてもいい香りがただよう。

父親との会話（到来物のメロンについて）

「北海道からお中元の夕張メロン届いたんで冷蔵庫入れといた」
「冷蔵庫に入れたら熟れないじゃん」
「クール宅急便で来たから」
「ていうか冷凍室に入ってるじゃん」
「そうか？上の段は棚の高さが足りなくて入らないから空いてる下の段に入れたんだ」
「下は冷凍室だよ。メロンカチンカチンに凍ってんじゃん」
「じゃ出しとく」
念のためボウルに入れてテーブルの上に置いたんだけど、
しばらく置いてたら、グズグズの汁に漬かった緑色のカニの甲羅みたいにペシャンコになってました。

「北海道に電話してあやまっておくよ、メロンだめにしちゃったって」
「電話すんな。メロンもう一度送ってくれって催促することになっちゃうじゃん」